2017年12月15日 (金)

曽田本その1の2英信流目録原文1居合太刀合棒太刀合之巻5下段ノ弛

曽田本その1
2.英信流目録原文
居合棒太刀合之巻
 兼 大森流居合 小太刀之位
5、小太刀之位
 
五本目下段ノ弛
是者敵者さして待也我ㇵ小太刀をひっさげ春可ヽと行也敵其所を抜付の如く抜付亦タ春く尓両手尓て一足婦ミ込ミ左の下をなくる也我其所を足を引春っかりと弛之敵亦上より討所を請流之勝也
読み
五本目下段ノ弛(げだんのはずし)
 是は敵は差して待つ也 我は小太刀を引っ提げ スカスカと行く也 敵其の所を抜付けの如く抜付け 亦 直ぐに両手にて一足踏み込み 左の下をなぐる也 我其の所を足を引きすっかりと弛し 敵亦上より討つ所を請流し勝也

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2017年12月14日 (木)

曽田本その1の2英信流目録読み解く1居合棒太刀合之巻5小太刀之位4當中剱

曽田本その1
2.英信流目録読み解く
居合棒太刀合之巻
 兼 大森流居合 小太刀之位
5、小太刀之位
 
四本目當中剱
 是も敵ハ上段二構ゑる也我ハ小太刀をひっさげ中と二待也敵春可〵と来りて我可首のあたりを左り右と討チ亦下タを討也其所尓て我足をそろゑ春っ可りと弛ㇲ敵亦面より打所を十文字二請流之勝也
読み
四本目當中剱(とうちゅうけん)
 是も敵は上段に構える也 我は小太刀を引っ提げ中途に待つ也 敵スカスカと来たり我が首の辺りを左り右と討ち 亦下を討つ也 其所にて我足を揃えスッカリと外す 敵亦面より打つ所を十文字に請流し勝也
読み解く
 是も、敵は上段に構える。我は右足を前にして小太刀を引っ提げ無形の構えとなる、双方歩み寄る途中で我は左足出た時立止まり敵を待つ、敵はスカスカと間を詰めて来て、上段から我が首の辺りを左肩、右肩と切り返して討ち込んで来る。我は、左足を引いて右半身となって筋を替えて外し、更に右足を引いて左半身となって其の打ち込みを外す。
 相手はそこで、今度は低く我が左足を打って来るので、左足を引いてすっかりと外す。
相手外されて上段に振り冠って我が面に打込んで来るのを、右足を踏み込み小太刀を顔前頭上に左肩を覆う様にして相手の太刀を十文字に請けるや腰を左に捻り受け流し、左足を右足の後方に摺り込み右半身となって片手上段から相手の首を打つ。
 左足前で敵を待つとしましたが、両足揃えたハの字立ちでも、右足前でも同様に応じられるでしょう。

 「小太刀をひっさげ」というのは、小太刀を右手に持ち、切先を下げ、右足爪先の線上あたりに付け、左手もぶらりと自然に下げて、自然体に立ち、構えのない無形を指すのでしょう。

 「當中劔」の読みも意味することも分かりませんが、なんとなく業を感じさせる業名のように思えます。

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2017年12月13日 (水)

曽田本その1の2英信流目録原文1居合棒太刀合之巻5小太刀之位4當中剱

曽田本その1
2.英信流目録原文
居合棒太刀合之巻
 兼 大森流居合 小太刀之位
5、小太刀之位
 
四本目當中剱
 是も敵ハ上段二構ゑる也我ハ小太刀をひっさげ中と二待也敵春可〵と来りて我可首のあたりを左り右と討チ亦下タを討也其所尓て我足をそろゑ春っ可りと弛ㇲ敵亦面より打所を十文字二請流之勝也
読み
四本目當中剱(とうちゅうけん)
 是も敵は上段に構える也 我は小太刀を引っ提げ中途に待つ也 敵スカスカと来たり我が首の辺りを左り右と討ち 亦下を討つ也 其所にて我足を揃えスッカリと外す 敵亦面より打つ所を十文字に請流し勝也

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2017年12月12日 (火)

曽田本その1の2英信流目録読み解く1居合棒太刀合之巻5小太刀之位3中請眼

曽田本その1
2.英信流目録原文
居合棒太刀合之巻
 兼 大森流居合 小太刀之位
5、小太刀之位
 
三本目中請眼
と申ㇵ是も敵ㇵ上段尓かまゑる也我盤小太刀をさ之出し切先を敵の真ミ合へさし付ヶ行也場合尓て敵拝ミ討尓打也我其所を上へ春つかりと弛之かむりて敵引所をみけんヱ打込ム也
読み
三本目中請眼(ちゅうせいがん)
 中請眼と申すは 是も敵は上段に構える也 我は小太刀を指し出し切先を敵の真見合いへ指し付け行く也 場合にて敵拝み討ちに打つ也 其の所を上へすっかりと弛し冠りて 敵引く所を眉間へ打込む也
読み解く

 左請眼は相手の左眼に切先を付ける、右請眼は相手の右眼に切先を付ける、次は中請眼です。
 中請眼は相手の眉間に切先を付け、相手は上段に構えて相進みに間に至る、相手我が真向に拝み打ちに打ち込んで来る処、我は出足を引くや「上へすっかりと弛し」小太刀を上段に冠って、「外されて引く」相手に附け入って眉間へ打込。

 一本目、二本目とも我が小太刀を相手は払って来たのですが三本目中請眼では、「拝み討ちに打」込んで来ます。
 相手は太刀ですから小太刀との寸法の差を活かした間取りから、我が右小手、右肩、真向の何れかへも打ち込めるでしょう。此処は真向への拝み打ちです。

 我は拝み打ちされた「其所を上へすっかりと弛し」は相手の拝み打ちの切先の間を見切るわけで、最も深く打込んで来るのは我が頭上でしょう。
小太刀を「上へすっかりと弛し」をどの様にするのか、工夫のいる処でしょう。此処では、「すっかりと弛し」です。
 小太刀で受流す、突き上げて摺り落すなどでは無く、ただ外す事です。
 左足右足と引いて大きく後ろに退く、右拳に打ち込まれるならば出足を引く、或は左か右に筋を替って外す。
 此の業は、相手の起こりを知る良い業です。相手は拝打ちして我に外され、切先を我が喉元に付けて引かなかったならば、我は外すと同時に振り被って筋違いに踏み込んで眉間へ打込む。

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2017年12月11日 (月)

曽田本その1の2英信流目録原文1居合棒太刀合之位5小太刀之位3中請眼

曽田本その1
2.英信流目録原文
居合棒太刀合之巻
 兼 大森流居合 小太刀之位
5、小太刀之位
 
三本目中請眼
と申ㇵ是も敵ㇵ上段尓かまゑる也我盤小太刀をさ之出し切先を敵の真ミ合へさし付ヶ行也場合尓て敵拝ミ討尓打也我其所を上へ春つかりと弛之かむりて敵引所をみけんヱ打込ム也
読み
三本目中請眼
 中請眼と申すは 是も敵は上段に構える也 我は小太刀を指し出し切先を敵の真見合いへ指し付け行く也 場合にて敵拝み討ちに打つ也 其の所を上へすっかりと弛し冠りて 敵引く所を眉間へ打込む也
 

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2017年12月10日 (日)

曽田本その1の2英信流目録読み解く1居合棒太刀合之棒5小太刀之位2右請眼

曽田本その1
2.英信流目録読み解く
居合棒太刀合之巻
 兼 大森流居合 小太刀之位
5、小太刀之位
 
二本目右請眼
是盤敵盤上段也我も小太刀を向へさし出之敵の右の眼へ切先をさし付行也是も相掛尓て小太刀を左の方へ筋違二拂ふ也其所を我亦左請眼の如くかむり左の手尓て敵の左の手を取り勝也
読み
二本目右請眼(みぎせいがん)
 是は 敵は上段也 我も小太刀を向へ指し出し 敵の右の眼へ切先を指し付け行く也 是も相掛りにて 小太刀を左の方へ筋違いに払うなり 其の所を我亦 左請眼の如くかむり左の手にて敵の左の手を取り勝也
読み解く
 二本目は、敵は一本目と同様に上段に構える。この上段は左拳が額前頭上に四五度に切先を上げた上段が英信流の上段か、左拳が頭上に有って切先四五度の上段か判りませんが、現代竹刀スポーツの上段ならば前者、古流剣術ならば流派に依る上段でしょう。英信流に新陰流が混入していれば後者でしょう。
 此の時相手は、右足前の右上段か左足前の左上段かもあるのですが、我は小太刀の切先を相手の右眼に付けていますから左足前の構えに為る筈です。さすれば此処は相手も左足前に構えるとするのが常道かも知れません。

 是も相懸りにスカスカと歩み寄り、相手は我が小太刀の攻めに思わずそれを「左の方へ筋違に払ふ」。この「筋違に」は、上段から真直ぐに打ち落す様に払うのではなく、右袈裟掛けに我が左の方へ払う、我はそれを小太刀を上段に冠って外すや、右足を稍々右に踏み込んで相手左肘を左手で制して、真向に打ち込む、或は刺突の構えを取る。

 右請眼も相手は上段から我が小太刀を払うのですが、相手は我が小太刀を持つ拳を切って来るのを外して、附け入って相手の左肘を取るとする位の事で良いだろうと思います。

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2017年12月 9日 (土)

曽田本その1の2英信流目録原文1居合棒太刀合之巻5小太刀之位2右請眼

曽田本その1
2.英信流目録原文
居合棒太刀合之巻
 兼 大森流居合 小太刀之位
5、小太刀之位
 
二本目右請眼
是盤敵盤上段也我も小太刀を向へさし出之敵の右の眼へ切先をさし付行也是も相掛尓て小太刀を左の方へ筋違二拂ふ也其所を我亦左請眼の如くかむり左の手尓て敵の左の手を取り勝也
読み
二本目右請眼
 是は 敵は上段也 我も小太刀を向へ指し出し 敵の右の眼へ切先を指し付け行く也 是も相掛りにて 小太刀を左の方へ筋違いに払うなり 其の所を我亦 左請眼の如くかむり左の手にて敵の左の手を取り勝也

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2017年12月 8日 (金)

曽田本その1の2英信流目録読み解く1居合棒太刀合之巻5小太刀之位1左請眼

曽田本その1
2.英信流目録読み解く
居合棒太刀合之巻
 兼 大森流居合 小太刀之位
5、小太刀之位
 
一本目左請眼
 と申ㇵ敵盤上段二かまゑ我盤片手尓て小太刀を向ヱさし付敵の左の眼へ切先を付て相懸り尓て行也敵場合尓て我小太刀を筋違尓右へ横に拂ふ也其時我すく二小太刀をつむりへかむり左の手尓て敵の右のひぢを取勝也
読み
一本目請眼(せいがん)
 左請眼と申すは 敵は上段に構え 我は片手にて小太刀を向へ指し付け 敵の左の眼へ切先を付けて相懸かりにて行也 敵場合にて我が小太刀を筋違いに右へ横に拂う也 其の時我れ直ぐに小太刀をつむりへ冠り 左の手にて敵の右の肘を取り勝也 
読み解く
 左請眼と云うのは、敵は太刀を上段に構え、我は右片手に小太刀を持ち、右足を前に踏み、相手の左眼へ切先を付け、相懸りに双方歩み寄る処、相手左眼に付けられた我が小太刀を八相に右へ払ってくる。
 其の時我はすぐに小太刀を頭上に振り冠り、左足を左前に踏み込んで左手で相手の右ひじを取って、相手の真向に小太刀を打ち込み勝。英信流目録の原文のままに打ってみればこのようでしょう。

 双方スカスカ歩み寄る時、我が小太刀を相手の左眼に突き付けて歩み寄るので、相手は小太刀が気になって払ってくる、透かさず右手を上げて小太刀を上に外し、左足を左前に踏込み、敵の右手を左手で制して、小太刀を打ち込む。
 さて、相手は小太刀を払って、外されたので返す刀で切り上げようとする事も有り得ます。
 外すや左足を左に踏込み敵の右手を制する。稽古では、相手は我が小太刀を持つ左拳を打ちに来るのを外して打ち込むも、太刀の長さを利して我が左肩口に切り込むのを外して打ち込むのもありでしょう。

 いずれにしても、相手の打ち込みを外すや踏み込んで相手の右ひじを制して、打ち込む。この場合、我の攻めは右拳が中心線上あって相手の左眼を突きさす気がなければなません。

 相手は外されても右に太刀を流さず、我が中心線に切先が付け留まる心持ちは大切です。
 従って、我も外しても真直ぐに相手に付け入る事は出来ません。
 この業手附けにはありませんが、相手が払って来るのを上段に振り冠って外すや筋を替って真直ぐに振り下して敵の拳(柄口六寸)を打つ事も稽古次第です。

 小太刀を抜いて構える際、左手を栗形に添えて構えるのが剣道形にありますが、ここではどのように左手を裁くのか指定されていません。
 英信流小太刀之位の左手の構えは、軽く握って自然に垂らすのも、鯉口を握って居るのも良いでしょう。
 規制の形にとらわれず研究してみるのも良いかもしれません。

 小太刀の剣先と足の関係は、一般的な方法で切先右の左請眼ならば右足前で構え、切先左の右青眼ならば左足前で構えとします。
 右足先は正面の敵に向け、左足は左前に稍々開き右足踵のやや後ろに踏み、我が中心軸は両足の開いた中心にある自然体です。  
 現代では竹刀剣道の影響を受けて踏み出しは、出足からと言われますが、中心軸が左右の足の中心にあれば、右足からでも、歩み足の左足からでも容易です。

 

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2017年12月 7日 (木)

曽田本その1の2英信流目録原文1居合棒太刀合之巻5小太刀之位1左請眼

曽田本その1
2.英信流目録原文
居合棒太刀合之巻
 兼 大森流居合 小太刀之位
5、小太刀之位
 
一本目左請眼
 と申ハ敵盤上段二かまゑ我盤片手尓て小太刀を向ヱさし付敵の左の眼へ切先を付て相懸り尓て行也敵場合尓て我小太刀を筋違尓右へ横に拂ふ也其時我すく二小太刀をつむりへかむり左の手尓て敵の右のひぢを取勝也
読み
一本目請眼(せいがん)
 左請眼と申すは 敵は上段に構え 我は片手にて小太刀を向へ指し付け 敵の左の眼へ切先を付けて相懸かりにて行也 敵場合にて我が小太刀を筋違いに右へ横に拂う也 其の時我れ直ぐに小太刀をつむりへ冠り 左の手にて敵の右の肘を取り勝也 

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2017年12月 6日 (水)

曽田本その1の2英信流目録原文1居合棒太刀合之巻5小太刀之位初めに

曽田本その1
2.英信流目録原文
居合棒太刀合之巻
 兼 大森流居合 小太刀之位
5、小太刀之位
 
初めに
 小太刀之位は打太刀は太刀を持ち、仕太刀は小太刀で応ずるものです。この英信流目録にしか収録されていない仕組の形となります。
 英信流目録は林安太夫政誠によって安永五年冬十月吉日改之、と奥書にある事を信じれば安永5年1776年10月に土佐の居合の第10代林安太夫政誠が「何かを」書き改めたものです。
それを嘉永五年1852年癸子六月吉祥日第15代谷村亀之丞自雄が書写したものになります。
 「古伝神傳流秘書」には「小太刀之位」は存在しません。神傳流秘書ならば「小太刀之事」という呼称が振り当てられる筈です。
 随って神傳流秘書では無いもう一つ別の伝書が有ったかもしれません。或は林安太夫政誠が第9代林六太夫守政の持ち込んだ土佐の居合に他流の仕組(形)を組み入れたものかも知れません。
 いずれにしても、英信流目録は神傳流秘書と並ぶほどの伝書であったと推察できます。歴史的検証は何方か土佐の心ある剣士の方による研究に委ねたいと思います。
 神傳流秘書に残されている小太刀に依る仕組(形)は大小詰・大小立詰・大剣取と夏原流和之事に有ります。
 しかし体術を交えない純正の小太刀による剣術は、この英信流目録の「小太刀之位」六本と大剣取10本のうちの前4本(無剣・水石・外石・鉄石)がそれでしょう。
 近年は土佐の居合も居合だけが稽古されるばかりで総合武術であった事が忘れられ、居合風演舞に偏ってしまっています。
 組太刀という呼び方で形を打つ所も、大方は第17代大江正路先生によって古伝太刀打之位を改変してしまった無双直伝英信流居合之形七本とやっと詰合之位を打つ程度でしょう。
 大剣取は、政岡壱實先生の伝承をされる方や、その著書「無双直伝英信流居合兵法 地之巻」を参考に打たれる道場もあるかとは思います。
 小太刀之位は第20代河野百錬先生によって昭和30年1955年に「無双直伝英信流居合兵法叢書」によって発表されていながら、無双直伝英信流正統会ですら置き忘れられてしまっています。
 古伝の多くの伝承が失われてしまった土佐の居合ですが、残された形手附によって復元は可能です。
 平成28年11月に関西の有志と関東の有志で「小太刀之位」を原書より一年がかりでこうであろうと東西それぞれ研究して相互に打ってみました。
 ほぼ同じ様な動作でまとまり、土佐の居合の古伝の手附の解かりやすい文章と現代居合人の力量をもってすれば多くの業技法が復元できるものと認識を強くしたものです。
 「古伝に興味は無い、現代居合以外は知る必要などない」などと嘯く者が「昔はこうだった、武術的にはこうだ」などと想像ばかりの嘘つきにはなりたくないものです。
 小太刀之位を学ぶ者は、竹刀剣道の「あってっこの」間と間合いを知り、古流剣術の体捌きを身に付け、居合という仮想敵相手の空間刀法の真のありようを認識しなければ、申し合わせの「かたち」ばかりに陥るでしょう。
 師匠の真似だけに明け暮れて、申し合わせの形稽古に固執した演舞会向け形では、先師に追い付けもしない、本物も見えてこないのは当然のことでしょう。
 何をするにしても本物を目指して「弟子たる者師匠の出来ない事でもやらねばならぬ」と仰った素晴らしい指導者もおられるのです。
 「弟子たる者師匠の知らぬ事を学ぶべからず」では情けないものです。流派の武術を学ぶ者は古伝の声に応える時期が来ていると思っています。

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2017年12月 5日 (火)

曽田本その1の2英信流目録読み解く1居合棒太刀合之巻4極意之大事8常之棒

曽田本その1
2.英信流目録読み解く
居合棒太刀合之巻
 兼 大森流居合 小太刀之位
4、極意之大事
 
八本目常之棒
 能々工夫有之常二たし奈三心懸ケ手錬無ㇰて盤い可ぬ也常棒を第一と春奈り深く工夫有べし
読み
八本目常之棒(つねのぼう)
 能々工夫これ有り 常に嗜み心懸け手錬無くてはいかぬ也 常に棒を第一とすなり 深く工夫有るべし
読み解く
 充分工夫して、常に稽古を心懸け、手錬となっていなければならない。常に棒を第一と思い深く工夫あるべし。

 極意は何をおいても棒の稽古によって腕を磨くこと、工夫をすることだと言っています。


 今回で第十五代谷村亀之丞自雄によって書かれた英信流目録の棒について四項目を終わります。

1.棒太刀合之棒 八本

2.棒合五つ 五本

3.心持之事 五本

4.極意之大事 八本

四項目の内容は、実技は十三本、心得も十三本でした。
此のうち3.心持之事、4.極意之大事はこの英信流目録以外に見られないもののようです。

実技の棒太刀合之棒及び棒合五つは第十代林六太夫守政に依って土佐に持ち込まれ、第十一代林安太夫政詡に依って恐らく書かれたであろう古伝神傳流秘書にも記載されています。

神傳流秘書に依る業の記載武術の順序
1、大森流居合之事(正座之部)11本
2、英信流居合之事(立膝之部)10本
3、太刀打之事(太刀打之位)10本
4、棒合5本
5、太刀合之棒8本
6、詰合(詰合之位)10本
7、大小詰8本
8、大小立詰7本
9、大剣取10本
10、抜刀心持之事(奥居合之部居業之部、立業之部)24本
11、夏原流和之事65本
業数では168本に上ります。この順序は稽古の順序とも考えられるもので、夏原流に至る頃には無刀にても変に応じられる程に組み立てられて居ます。

 残念ながら英信流目録は歯抜けになっており、棒、小太刀之位、大森流居合之位だけしか残されておらず、他の業は欠落して居ます。原本は曽田先生の御遺族の手元に現存していると思われますが、昭和20年の高知空爆に依って焼失しているかも知れません。

 下村派を名乗る曽田先生はこれ等の伝書の写しを、谷村派を学び尚且つ土佐門外不出と誇った土佐っぽを差し置いて大阪八重垣会の河野百錬先生に惜しげもなく送られていました。
 第20代河野百錬先生の無双直伝英信流居合兵法叢書昭和30年発行にはこれらは納められています。
 無双直伝英信流、夢想神傳流を学ばれておられる方は居合文化の伝承を志すならば是非ご研究され、刀を抜くばかりでは得られなかった居合の根元に触れられるかもしれません。
古伝などに興味は無いと言う人には居合のあるべき姿も見えないままに終わってしまうでしょう。踊りまがいの居合馬鹿で終わったのでは寂しい限りです。

 次回は英信流目録にしか残されていない「小太刀之位」です。是もこの英信流目録以外に見られない貴重なものです。
 得物は我は小太刀と明確に記載されています。敵の得物は太刀です。無刀への一歩を踏み出す良い手附です。

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2017年12月 4日 (月)

曽田本その1の2英信流目録原文1居合棒太刀合之巻4極意之大事8常之棒

曽田本その1
2.英信流目録原文
居合棒太刀合之巻
 兼 大森流居合 小太刀之位
4、極意之大事
 
八本目常之棒
 能々工夫有之常二たし奈三心懸ケ手錬無ㇰて盤い可ぬ也常棒を第一と春奈り深く工夫有べし
読み
八本目常之棒(つねのぼう)
 能々工夫これ有り 常に嗜み心懸け手錬無くてはいかぬ也 常に棒を第一とすなり 深く工夫有るべし

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2017年12月 3日 (日)

曽田本その1の2英信流目録読み解く1居合棒太刀合之巻4極意之大事7行(引)合之棒

曽田本その1
2.英信流目録読み解く
居合棒太刀合之巻
 兼 大森流居合 小太刀之位
4、極意之大事
 
七本目行(引)合之棒
 是者中を取り楽尓(互尓)行(引)也我も随分行(引)て敵行(引)所を付込ミとりたおすべ之
読み
七本目行(引)合之棒(ゆきあいのぼう、ひきあいのぼう)
 是は 中を取り楽に(互に)行(引)く也 我も随分(充分)行(引)て 敵行(引)所を付込み取り倒すべし
 この 七本目は文字の判読が「行合之棒」なのか「引合之棒」なのか草書体が不十分で読み取れません。
 原本によるのか、曽田先生の癖なのか単独の文字では厄介です。河野百錬先生の「無双直伝英信流居合兵法叢書」では「引合之棒」と読んでいます。
読み解く
 これを「行合之棒」ではしばらく何を言わんとしているのかわかりませんでした。「引合之棒」と読むことで言いたいことが理解出来てきました。
 わかった時は、現代居合では置き捨てにしている闇討ち、騙まし討ち、あるいは「のほほんとして平和ボケ」の頭を殴りつけるものでした。
 それは兵法に於ける騙まし討ち、卑怯とも取れる事でした。

 これは書き出しの字句に「是者中を取り」に注目し「仲裁を受け入れ」て、あるいは「お互いに引くことにして」、互いに引き、我も棒を下げて充分に引いて、敵の戦闘意欲を無くさせておいて、敵の引き際を機に付け込み取り倒すのでしょう。此の様に解釈しました。いかがでしょう。

 孫子も兵は詭道(敵を欺く行為)也と言っています。あるいは奇正(奇は敵の思いも寄らない戦術・正は基本的な一定の戦術)とも言っています。

 このような、戦いは日本の戦国時代にも常にあった戦術でしょう。敵に打ち込ませておいて外して打ち込む等の事は当たり前の事で、只速く力任せなどの事では武術外の事でしょう。

 そうであれば、この極意之大事の七本目は「引合之棒」で決まりでしょう。

 
 

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2017年12月 2日 (土)

曽田本その1の2英信流目録原文1居合棒太刀合之巻4極意之大事7行(引)合之棒

曽田本その1
2.英信流目録原文
居合棒太刀合之巻
 兼 大森流居合 小太刀之位
4、極意之大事
 
七本目行(引)合之棒
 是者中を取り楽尓(互尓)行(引)也我も随分行(引)て敵行所を付込ミとりたおすべ之
読み
七本目行(引)合之棒(ゆきあいのぼう、ひきあいのぼう)
 是は 中を取り楽に(互に)行く也 我も随分(充分)行(引)て 敵行(引)所を付込み取り倒すべし
この 七本目は文字の判読が「行合之棒」なのか「引合之棒」なのか崩し文字を読み取れません。河野百錬先生の「無双直伝英信流居合兵法叢書」では「引合之棒」。

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2017年12月 1日 (金)

曽田本その1の2英信流目録読み解く1居合棒太刀合之事4極意之大事6棒縛之事

曽田本その1
2.英信流目録読み解く
居合棒太刀合之巻
 兼 大森流居合 小太刀之位
4、極意之大事
 
六本目棒縛之事
是者とらへて後チ棒を敵のセなかの帯へ通之横尓之棒の者之へ敵の手を引ひろげ両者しへくゝり付る也得働ぬ者也
読み
六本目棒縛之事(ぼうしばりのこと)
 是は 捕えて後 棒を敵の背中の帯へ通し 横にし棒の端へ敵の手を引き拡げ 両端へくゝり付ける也 働き得ぬもの也
読み解く
 是は敵を捕らえて縛り上げる方法です。「棒を敵の背中の帯へ通し」という文言のイメージから、着物ならば帯は腰に横に巻かれて居ますから背中の帯に通すと棒は縦になってしまいます。それを横に倒して棒の端に敵の両手を縛り付ける、というのです。
 後の文章から判断すれば、着物の袖を襷がけしているとか、その襷に横に棒を通して、棒の端に両手を紐で縛り付ける。
 或は着物の両袖に端から棒を横に差込み、敵の手を広げさせて手首を棒に縛りつけるのも良さそうです。
 帯も着物も無くとも敵の首を挟む様に、首の後ろに一本、前に一本で首を挟んで両手を縛れば抜け出せないでしょう。
 

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2017年11月30日 (木)

第五回違師伝交流稽古会を終えて

第五回違師伝交流稽古会を終えて
 
 一日目の稽古が終わって、宿に入り懇親会の席上、違師伝交流稽古会の発端が話されました。
 第17代大江正路先生の弟子が伝えて来た無双直伝英信流が今日どの様に伝承されてきたのかこのブログに掲載した時があります。
 その内容から、コメントが寄せられ、資料や中には、参考にと書籍まで譲って下さる方も有ったのです。
 そして、連絡を取り合い、ご一緒に稽古するうちに、ある方から曽田本の原本を譲られ無双直伝英信流の原点「無双神傳英信流居合」の深みに、私はどっぷりはまったのです。
 
 書籍では大江正路先生の娘さんの「カナダに渡った侍の娘 ある日系一世の回想」もありました。大江先生の人としての生活が垣間見れたものです。
 それらを参考に書き込んでいるうち、政岡壱實先生の孫弟子と言われる方からコメントが寄せられ、師を忍ぶ思いが伝わって来ます。
 政岡先生の著書無雙直伝英信流居合兵法地之巻では、他の技術書に見られない事が解りやすく序説の「居合漫談」に書かれています。
 組太刀に関しては他の解説書では大江正路先生の古伝を改変し独創された居合道形七本ばかりが解説されるにすぎないところ、「太刀打之位・詰合之位・大小詰・大小立詰・大剣取」まで写真と解説がなされています。 
 更に歴史と変遷、伝書などコンパクトにまとめられて目から鱗が落ちる様でした。
 政岡居合を見てみたい、写真があるならば演武のビデオも残されているのではとメールしたところ「ビデオは有りません、兄弟子のビデオは有りますが、それが政岡居合と思われ独り歩きするのは好ましくないので公開できません」との返信でした。
 「それでは演武を見せてもらえませんか」と申し出ると「それならば」と云う事が発端でした。
 今思えば、私の交渉は、右・左・上・下と斬り込んで行く様なものでした。
 見ず知らずの方との交流は武者修行です。
 身を引き締め真摯な心で臨んだつもりでも、どこの馬の骨か判らぬ者の道場破りに乗り込んで来るみたいなものだったろうと思います。
 新神戸の改札口でお会いするまで、胸が締め付けられるような気持ちであったと仰います。
 政岡壱實先生の無雙直伝英信流居合兵法地之巻を、古書店で手にした時からもう久しい。
 居合の業技法の解説書は幾つも読み漁りましたが、今思えば刀の運用ばかりの事でそれも師伝をメモして書き連ねたに過ぎない技術書ばかりだったり、そうかと思えば、精神論ばかりが強調されていたりする。
 今でも、「あれ」と思う時手にするものは、河野百錬先生の「大日本居合道図譜」、政岡壱實先生の「無雙直伝英信流居合兵法地之巻」、山越先生の「京都山内派無雙直伝英信流居合術」、池田聖昂先生の「無雙直伝英信流居合道解説」ぐらいのものです。 
 
 道場では、師匠か古参が前に出て手本を示し、「一本目前」と云って「パチン」と手拍子を打つ、皆は一斉に見本を真似して繰返す。
 其処には理合(意義)も術理(技法)もなく、「かたち」を順番通りに真似しているだけのものが続きます。
 一通り全居連の刀法5本・正座の部11本・抜刀法11本が一斉に抜かれ、自由稽古に入ります。
 自由稽古では古参の者が指導員となって手取り足取り業技法の指導をする。そこには順番通りの「かたち」を師匠を真似て押し付けて来るばかり。どの様な想定のもとに、どの様に敵に応じていくのか、何故そうするかが全くないのです。
 
 それでも、初心のうちは「かたち」から入るのは当然の事としてまず「真似」ざるを得ません。「かたち」だけの合同稽古について行かれる様になって、手渡された第21代福井聖山先生の「無双直伝英信流居合道宗家教本」は福井宗家の「無雙直伝英信流居合道」の抜き書きコピーでした。
 これは、第20代河野百錬先生の「大日本居合道図譜」の業技法解説を少々文言に手を入れて書き直したもので何故書き直す必要があったのかとも思われます。
 それはともかく、其処に解説されていても、古参の者も理解できておらず言う事とやることはアンマッチで「何故」と問われるとうるさがられたものでした。
 そのうち、「其の業では斬られてしまう」と言ったところ「先輩を愚ろうする者」とのレッテルまで張られたものでした。お陰様で、反骨精神と知りたがりの根性が本物を求めて益々稽古に身が入ったものです。
 違師伝交流稽古会は同流の他の師伝を拝見する事により、習い覚えた我が居合の有り様をより理解でき、或は同じ意義からの想定違いを見せられ、業の応用を知る機会でもありました。
 我が居合も他の師伝の方達にお見せするには当然のことながら自分流ではならず、当代の解説書や稽古会によく出てその考え方や動作を身に付け演武するものでなくてはならないでしょう。
 第五回違師伝交流稽古会の課題は組太刀のうちもっとも居合らしい「詰合之位」です。
 大江正路先生の居合道形7本や太刀打之位11本は良く見かけますが、「詰合之位」は限られたところでしか打たれていません。
 中には極意につき、高段者以外は教えないなど馬鹿を言って満足顔の所もあるやに聞いています。
 立膝に座し居合抜きに抜き合う、あるいは打ち込まれたのをかわして打込むなど居合の基本を設対者を設けて学ぶ好い組太刀です。
 演武会で演舞するものではないのでせいぜい稽古して居合に磨きをかけるべきものでしょう。少し覚えると人前で演武したがる自己顕示欲は有って然るべきものですが慎まないと本物にならず、武的踊りが強調されます。
 「詰合之位」まで書き込んである技術書は政岡壱實先生の「無雙直伝英信流居合兵法地之巻」か第21代福井聖山先生のビデオ及び小冊子の解説書ぐらいがなんとか手に入るものでしょう。これ等も既に学者の宝です。
 恐らく現代居合の高段者の中で何人が詰合之位が打てるでしょうか。
 曽田本の「詰合」は江戸期の第9代林六太夫守政のものが最も古い手附で、私達古伝研究会のメンバーは古伝の「詰合」を研鑽して披露しました。
 政岡先生伝「詰合之位」、福井先生伝「詰合之位」それぞれの思いでその違いを看取り稽古し、実際にそれぞれを学んでみました。
 「他との違いが判れば自分が解かる」時間の経つのも忘れて夢中な二日間でした。
 来年の課題は「大剣取」です。見事に打たれた映像も、手附も安易に手に入りません。従って古伝の手附を読み動作を自分で振り付けて研究せざるを得ません。
 師匠の指導するままに運剣したり、映像に頼った人真似では様になっても武術として決まるか疑問です。武術は形では無いのです。業が決まらなければ意味の無い武的棒振りに終わってしまいます。かと言って、枝葉に逃れれば大剣取の教えは無かった事になってしまうでしょう。
 手附をよく読み、よく考える事、習い覚えた業技法を総動員する事。他流も含め古流剣術を良く見る事も必要でしょう。答えは幾つも有るでしょう、そして得られた運剣動作はどれも間違いではないでしょう。より優れた者に負けてしまうだけです。
 
 
 
 
 
 
 

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曽田本その1の2英信流目録原文1居合棒太刀合之巻4極意之大事6棒縛之事

曽田本その1
2.英信流目録原文
居合棒太刀合之巻
 兼 大森流居合 小太刀之位
4、極意之大事
 
六本目棒縛之事
是者とらへて後チ棒を敵のセなかの帯へ通之横尓之棒の者之へ敵の手を引ひろげ両者しへくゝり付る也得働ぬ者也
読み
六本目棒縛之事(ぼうしばりのこと)
 是は 捕えて後 棒を敵の背中の帯へ通し 横にし棒の端へ敵の手を引き拡げ 両端へくゝり付ける也 働き得ぬもの也

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2017年11月29日 (水)

曽田本その1の2英信流目録読み解く1居合棒太刀合之巻4極意之大事5戸入之事

曽田本その1
2.英信流目録読み解く
居合棒太刀合之巻
 兼 大森流居合 小太刀之位
4、極意之大事
 
五本目戸入之事
 是盤必ㇲ門奈と入ル尓脇を通るへ可ら須中を行へシ亦我を打もの居ルと之るならは何尓ても有合之品羽織尓てもまきて棒の先へふとく付て春つとさし出ㇲべし敵我と思切ㇽ所を我とりふ春る也
読み
五本目戸入之事(といりのこと)
 是は 必ず門など入るに脇を通るべからず 中を行くべし 亦我を打つ者居ると知るならば 何にても有り合う品の羽織にても巻きて棒の先へ太く付きて すっと差し出すべし 敵我と思い切る所を我取り伏する也
読み解く
門戸を入る時の極意です。少し文章を直しながら進めて見ます。

 是は、門などを入る時、門の片側を通ってはならない。必ず門の真ん中を行くようにする事だ。
 亦、我を打たんとする者が居る事を察知していたら、何でも有り合わせの物でもよいので、たとえば羽織などを棒の先に太く巻き付けて、門の中にすっと差し出すがよい。
 敵はそれを我と思い、切ってくる所を取り押さえればよい。

 門の片側を通ると、柱の影から不意に打たれるので、真ん中を通り視界を広くして、敵の動静も早く見極められ、我も応じ易くなる。
 門の向こうで我を打たんと、手ぐすね引いている敵を察知しているならば、有り合わせのもので良いから我と思わせるように偽装して門の中に差し入れ敵が「それっ」と切って出てきたところを捕らえればよい。
 どの流派の奥義の心得にもあるような教えです。坂橋流の棒に残された極意です。
是は、土佐の居合の「當流申伝之事」などにも同様な教えがあります。

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2017年11月28日 (火)

曽田本その1の2英信流目録原文1居合棒太刀合之巻4極意之大事5戸入之事

曽田本その1
2.英信流目録原文
居合棒太刀合之巻
 兼 大森流居合 小太刀之位
4、極意之大事
 
五本目戸入之事
 是盤必ㇲ門奈と入ル尓脇を通るへ可ら須中を行へシ亦我を打もの居ルと之るならは何尓ても有合之品羽織尓てもまきて棒の先へふとく付て春つとさし出ㇲべし敵我と思切ㇽ所を我とりふ春る也
読み
五本目戸入之事(といりのこと)
 是は 必ず門など入るに脇を通るべからず 中を行くべし 亦我を打つ者居ると知るならば 何にても有り合う品の羽織にても巻きて棒の先へ太く付きて すっと差し出すべし 敵我と思い切る所を我取り伏する也

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2017年11月27日 (月)

曽田本その1の2英信流目録読み解く1居合棒太刀合之巻4極意之大事4立合心ノ大事

曽田本その1
2.英信流目録読み解く
居合棒太刀合之巻
 兼 大森流居合 小太刀之位
4、極意之大事
 
四本目立合心ノ大事
 是盤居合之巻尓も有之通り敵と立合と我がボウ子ンヲ斬り一心不乱思ひ残春心無ク死地尓入る立合なり此所尓まよいひの袮んいできてはい可ぬ也
読み
四本目立合心ノ大事(たちあいこころのだいじ)
 是は 居合の巻きにも之有る通り 敵と立合と 我が忘念を斬り 一心不乱思い残す心無く死地に入る立合いなり 此の所に迷いの念いで来てはいかぬ也
読み解く

 立合う時の心の有り様についての教えです。居合の巻きにも述べてあるがと言っています。
 この英信流目録では居合は大森流居合之位の業手附しか残っていません。全貌が見えれば神傳流秘書と対比しながら古流を味わえるのですが残念です。

 是は居合の巻にも有る通り、敵と立合うに当たってはぼうねん(妄念・忘念)を切って、一心不乱に思い残す事無く死地に入る立合いをするもので、此の所に迷いの念が起れば立合いにならず負けとなるであろう。

 習い、稽古・工夫をして体得した事であるから、兎角様々な事に「あーしようこーしよう」などの妄念に取り付かれずに一心不乱に思い残す事無く立合えと言っています。
 真剣勝負は稽古による上手でも無念夢想で一心不乱に立合う者には負けると言われます。

 なま兵法は大怪我の元と言われますし、喧嘩なれした無法者などは形稽古を励んだ者は組みし易しとも言われます。

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2017年11月26日 (日)

曽田本その1の2英信流目録原文1居合棒太刀合之巻4極意之大事4立合心ノ大事

曽田本その1
2.英信流目録原文
居合棒太刀合之巻
 兼 大森流居合 小太刀之位
4、極意之大事
 
四本目立合心ノ大事
 是盤居合之巻尓も有之通り敵と立合と我がボウ子ンヲ斬り一心不乱思ひ残春心無ク死地尓入る立合なり此所尓まよいひの袮んいできてはい可ぬ也
読み
四本目立合心ノ大事(たちあいこころのだいじ)
 是は 居合の巻きにも之有る通り 敵と立合と 我が忘念を斬り 一心不乱思い残す心無く死地に入る立合いなり 此の所に迷いの念い出来てはいかぬ也
 

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2017年11月25日 (土)

曽田本その1の2英信流目録読み解く1居合棒太刀合之巻4極意之大事3金抗

曽田本その1
2.英信流目録読み解く
居合棒太刀合之巻
 兼 大森流居合 小太刀之位
4、極意之大事
 
三本目金抗
 是も亦は同之事也上下の違イ也其内尓右の如く突きはりして追込ム内に頭上へも突事肝要也
読み
三本目金抗(きんこう、きんふせぎ)
 是も亦同じ事也 上下の違い也 其の内に右の如く突きはりして追込むうちに 頭上へも突く事肝要也
「右の如く」は二本目眼抗
是盤敵の眼(マナコ)を突事第一也上ヲ以てはるい奈や眼を突キ下タを以てはるい奈や眼を突いくらも突様有り立合仕てこれㇵ知る也
読み
二本目眼抗(がんこう、めふさぎ)
 是は 敵の眼を突く事第一也 上をもって張るいなや眼を突き 下をもって張るいなや眼を突き いくらも突き様あり 立合いしてこれは知る也
読み解く
 金抗は「きんこう・きんふせぎ」どのように読むのでしょう。
 是も亦眼抗と同じことである。「上下の違い也」の意味は二本目の眼抗が眼を突く極意の教えでした。是は眼では無く「金抗」ですから金的を突くのでしょう。眼は上、金的は下なのでしょう。
 眼抗の様に上を張るや金的を突き、下を張るや金的を突き、そのように突き張りして追込んでいるうちに下ばかりでなく頭上(金的ばかりで無く眼へも)へも突く事肝要である。

 上下上下と張りながら眼を突き金的を突き、立ち合って相手をかく乱して使うように研究せよという極意之大事でしょう。

 それ以上に何かが伏せられているかとも思うのですが、土佐の伝書は居合道歌以外は至極単刀直入にやるべき事を述べています。余りくどくど思いめぐらせるべきものでも無さそうです。

 

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2017年11月24日 (金)

曽田本その1の2英信流目録原文1居合棒太刀合之巻4極意之大事3金抗

曽田本その1
2.英信流目録原文
居合棒太刀合之巻
 兼 大森流居合 小太刀之位
4、極意之大事
 
三本目金抗
 是も亦は同之事也上下の違イ也其内尓右の如く突きはりして追込ム内に頭上へも突事肝要也
読み
三本目金抗(きんこう、きんふさぎ)
 是も亦同じ事也 上下の違い也 其の内に右の如く突きはりして追込むうちに 頭上へも突く事肝要也
「右の如く」は二本目眼抗
是盤敵の眼(マナコ)を突事第一也上ヲ以てはるい奈や眼を突キ下タを以てはるい奈や眼を突いくらも突様有り立合仕てこれㇵ知る也
読み
二本目眼抗(がんこう、めふさぎ)
 是は 敵の眼を突く事第一也 上をもって張るいなや眼を突き 下をもって張るいなや眼を突き いくらも突き様あり 立合いしてこれは知る也
 
 

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2017年11月23日 (木)

曽田本その1の2英信流目録読み解く1居合棒太刀合之巻4極意之大事2眼抗

曽田本その1
2.英信流目録読み解く
居合棒太刀合之巻
 兼 大森流居合 小太刀之位
4、極意之大事
 
二本目眼抗
 是盤敵の眼(マナコ)を突事第一也上ヲ以てはるい奈や眼を突キ下タを以てはるい奈や眼を突いくらも突様有り立合仕てこれㇵ知る也
読み
二本目眼抗(がんこう、めふさぎ)
 是は 敵の眼を突く事第一也 上をもって張るいなや眼を突き 下をもって張るいなや眼を突き いくらも突き様あり 立合いしてこれは知る也
読み解く

 是は敵の眼(まなこ)を突く事が第一である。上を張るやいなや即座に眼を突き、下をはるやいなや即座に眼を突いて何度でも眼を突く様にする事である。敵と立合いをして是を知るのである。

 敵の眼を突くのが一番であると教えます。
 眼に棒を付けると、突くでは大きな違いです。棒の先を敵の目に付け、圧するには付けるでは無く、何時でも突く意識を持てと言うのでしょう。

 棒は打つ得物であると同時に突く獲物です。其れも突くべき部位を第一に目というのです。槍と同様突く効果も大きな武器ですが突くべき部位は特定されます。何の気なしに形ばかりの「詰める」、では詰まるわけはないでしょう。

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2017年11月22日 (水)

曽田本その1の2英信流目録原文1居合棒太刀合之巻4極意之大事2眼抗

曽田本その1
2.英信流目録原文
居合棒太刀合之巻
 兼 大森流居合 小太刀之位
4、極意之大事
 
二本目眼抗
 是盤敵の眼(マナコ)を突事第一也上ヲ以てはるい奈や眼を突キ下タを以てはるい奈や眼を突いくらも突様有り立合仕てこれハ知る也
読み
二本目眼抗(がんこう、めふさぎ)
 是は 敵の眼を突く事第一也 上をもって張るいなや眼を突き 下をもって張るいなや眼を突き いくらも突き様あり 立合いしてこれは知る也
 

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2017年11月21日 (火)

曽田本その1の2英信流目録読み解く1居合棒太刀合之巻4極意之大事1盲目杖

曽田本その1
2.英信流目録読み解く
居合棒太刀合之巻
 兼 大森流居合 小太刀之位
4、極意之大事
 
一本目盲目杖
是盤座頭目無之天も杖尓て我可行先へハいづく尓ても行ク也心の留らぬを吉と春也此所能々工夫有へ之ふらりふらりと行我尓敵とふ者の無く無念無心尓て行敵お古るや否や其所可移也千変萬化工夫可有
読み
一本目盲目杖(もうもくじょう・めくらつえ)
 是は 座頭 目無しでも杖にて我が行くべき先へ 這いづくにても行く也 心の留まらぬをよしとす也 此の所能々工夫あるべし ふらりふらりと行く我に敵問う者の無く 無念無心にて行 敵怒るや否や其の所移るべき也 千変万化工夫あるべし
読み解く

この盲目杖は解り難い文章です。
是は坐頭(盲目の琵琶法師、按摩、めくら)は目が見えなくとも杖を以って、我が行くべき先へは何処へでも行く。心が留まら無いので良いのであろう。
此の処をよく工夫すべきである。
ふらり、ふらりと行く我に、敵だと言って問う者も無く、無念無心に行く。敵の持ち場を出るやさっさと其処を立ち退くべきである。
千変万化の工夫をしておくべきである。

いずれにしても、心を留めずに無念無心にあるべきものだ、と言うのでしょう。

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2017年11月20日 (月)

曽田本その1の2英信流目録原文1居合棒太刀合之巻4極意之大事1盲目杖

曽田本その1
2.英信流目録原文
居合棒太刀合之巻
 兼 大森流居合 小太刀之位
4、極意之大事
 
一本目盲目杖
是盤座頭目無之天も杖尓て我可行先へハいづく尓ても行ク也心の留らぬを吉と春也此所能々工夫有へ之ふらりふらりと行我尓敵とふ者の無く無念無心尓て行敵お古るや否や其所可移也千変萬化工夫可有
読み
一本目盲目杖(もうもくじょう・めくらつえ)
 是は 座頭 目無しでも杖にて我が行くべき先へ 這いづくにても行く也 心の留まらぬをよしとす也 此の所能々工夫あるべし ふらりふらりと行く我に敵問う者の無く 無念無心にて行 敵怒るや否や其の所移るべき也 千変万化工夫あるべし

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2017年11月19日 (日)

曽田本その1の2英信流目録読み解く1居合棒太刀合之巻3心持之事5障棒

曽田本その1
2.英信流目録読み解く
居合棒太刀合之巻
 兼 大森流居合 小太刀之位
3、心持之事
 
五本目障棒
 是者外尓両人太刀尓て切合居所を我留る心持也先ツ太刀の合多流所を上ヱより其太刀をおがミ討尓打也其レ尓ても落春ば右の敵の手首を下タより小手上ケの如くはね上ㇽ也いなや亦左の敵の手首を棒の下タを以てはね上ル也両方同事也
読み
五本目障棒(さへぼう(曽田メモ))
 是は 外に両人太刀にて斬り合い居る所を我れ留める心持也 先ず太刀の合いたる所を 上より其の太刀を拝み討ちに打つ也 其れにても落ちずば 右の敵の手首を下より小手揚げの如く撥ね上げる也 いなや亦 左の敵の手首を棒の下を以って撥ね上げる也 両方同じ事也
読み解く
 是は決闘の仲裁でしょう。「障棒」の意味は棒で邪魔する、「障り棒」でしょう。
 是は、我以外の両人が太刀にて切り合っている時、我は切り合いを留める時の心得である。
 先ず互いの太刀が打ち合って拮抗した時や、青眼に構えて切っ先を合わせているなどの時、上から其の太刀を拝み討ちに打ち落とす。
 それでも太刀を落とせなければ、右側の相手の手首を下から棒で跳ね上げ即座に左側の相手の手首を下から跳ね上げる。両方同じ様に跳ね上げる心持ちである。
 この下からの撥ね上げは、複数の敵に太刀にて攻められた時にも棒の先で撥ね上げ、棒の後ろで撥ね上げ、と続け打ちが可能です。
 

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2017年11月18日 (土)

曽田本その1の2英信流目録原文1居合棒太刀合之巻3心持之事5障棒

曽田本その1
2.英信流目録原文
居合棒太刀合之巻
 兼 大森流居合 小太刀之位
3、心持之事
 
五本目障棒
 是者外尓両人太刀尓て切合居所を我留る心持也先ツ太刀の合多流所を上ヱより其太刀をおがミ討尓打也其レ尓ても落春ば右の敵の手首を下タより小手上ケの如くはね上ㇽ也いなや亦左の敵の手首を棒の下タを以てはね上ル也両方同事也
読み
五本目障棒(さへぼう(曽田メモ))
 是は 外に両人太刀にて斬り合い居る所を我れ留める心持也 先ず太刀の合いたる所を 上より其の太刀を拝み討ちに打つ也 其れにても落ちずば 右の敵の手首を下より小手揚げの如く撥ね上げる也 いなや亦 左の敵の手首を棒の下を以って撥ね上げる也 両方同じ事也

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2017年11月17日 (金)

曽田本その1の2英信流目録読み解く1居合棒太刀合之巻3心持之事4一本之棒

曽田本その1
2.英信流目録読み解く
居合棒太刀合之巻
 兼 大森流居合 小太刀之位
3、心持之事
 
四本目一本之棒
 是盤我一本二敵を討也一心の古ら之一心不乱と可討也若亦請多らハい奈や手本を上ヶ敵の眼を突事かんよふ也敵のおこ多りを可討也
読み
四本目一本之棒(いっぽんのぼう)
 是は 我一本に敵を討つ也 一心残らじ一心不乱と討つべき也 若し亦請けたらばいなや手元を上げ敵の眼を突く事肝要也 敵の怠りを討つべき也
読み解く
 我は棒一本で敵を討つもので、一心残さず、一心乱さずに此処とばかりに討ち込むものだ。
 若し打ち込まれて請けたならば即座に手元を上げて敵の眼を突く事が肝要である。
 敵の怠り(隙)を討つものである。

 武蔵の兵法三十五箇条の26条に「残心・放心は事により時にしたがふ物也 我太刀を取て常は意のこゝろをはなち心のこゝろをのこす物也 又敵を慥に打時は心のこゝろをはなち意のこゝろを残す 残心放心の見立 色々ある物也 能々吟味すべし」と有ります。

 柳生宗矩の兵法家伝書の活人剣に「心をかへす事 一太刀うって、うったよとおもへば、うったよとおもふ心がそのまゝそこにとヾまる也。うった所を心がかへらぬによりて、うっかりと成りて二の太刀を敵にうたれて、先を入れたる事も無に成り、二の太刀をうたれて負也。心をかへすと云ふは、一太刀うったらば、うった所に心ををかず、うってから心をひっかへして敵の色を見よ・・われはうったとおもふて心をとゞめて油断する。敵はうたれて、気が出ると覚悟すべし。」

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2017年11月16日 (木)

曽田本その1の2英信流目録原文1居合棒太刀合之巻3心持之事4一本之棒

曽田本その1
2.英信流目録原文
居合棒太刀合之巻
 兼 大森流居合 小太刀之位
3、心持之事
 
四本目一本之棒
 是盤我一本二敵を討也一心の古ら之一心不乱と可討也若亦請多らハい奈や手本を上ヶ敵の眼を突事かんよふ也敵のおこ多りを可討也
読み
四本目一本之棒(いっぽんのぼう)
 是は 我一本に敵を討つ也 一心残らじ一心不乱と討つべき也 若し亦請けたらばいなや手もとを上げ敵の眼を突く事肝要也 敵の怠りを討つべき也
 

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2017年11月15日 (水)

第九回古伝研究の集い

回古伝研究の集い

 

 古伝神傳流秘書を曽田虎彦先生の書き写された直筆本から読み解いて同じ思いの仲間を募って、その古伝研究をやってまいりました。

 今回は第九回目の御案内をいたします。

 

内容:古伝神傳流秘書による大剣取

    古伝英信流目録による小太刀之位

 

 講義とか実演では無く、参加していただき木刀及び小木刀を持って古伝の解釈及び形の稽古をご一緒にさせていただきます。
 異なる伝承の方々と一つの教本から古伝研究を実施する中で、「私はこの『古伝』はこう解釈する」と自由な考え方から幾つもの疑問を解きほぐして見たいと思います。

 ご参加いただいた方が、師匠であるとご認識いただければ幸いです。

 

1、期日:平成29年12月14日(木) 

             1500分~1700

   平成30年 1月25日(木)  

   1500分~1700

 

2、場所:1214日(木)鎌倉体育館 

                                 格技室

      125日(木)見田記念体育館 

                                多目的室

 

   使用会名:湘南居合道研修会 鎌倉道場

 

3、住所

:鎌倉体育館 

248-0014

神奈川県鎌倉市由比ガ浜2-9-9

 TEL0467-24-3553

 

:見田記念体育館

248-0014

神奈川県鎌倉市由比ガ浜2-13-21

 TEL0467-24-1415

4、アクセス:JR横須賀線・総武線快速

        鎌倉駅東口下車海岸方向へ

 徒歩10分~12分(駐車場鎌倉体育館あり)

 

5、費用:会場費割勘のみ(500円)

6、参加の御連絡はこのブログへコメント
    
していただくか直接ご来場ください。

 
7、御案内責任者 ミツヒラ

 

                               平成29年11月14日

 

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曽田本その1の2英信流目録読み解く1居合棒太刀合之巻3心持之事3首尾用法

曽田本その1
2.英信流目録読み解く
居合棒太刀合之巻
 兼 大森流居合 小太刀之位
3、心持之事
 
三本目首尾用法
 是盤筆二出が多く手錬尓て合点行也跡先キき可須事第一也
 歌尓
 棒盤只あと先大事ゆ多ん春な
          突クつなぐつのち盤者やぶさ
 能々工夫可有也
読み
三本目首尾用法(しゅびようほう)
 是は 筆に出しがたく 手錬にて合点行く也 後先利かす事第一也
 歌に
 棒は只後先大事油断すな
         突くつなぐつのちは隼
能々工夫有るべき也

読み解く
 首尾用法については筆に書き著わせないので、手錬によって理解するものである。
 棒の操作は只、後先きかす事が第一に大切な事である。後先とは棒の両端の捌きでしょう。

 歌に託したとして、棒は只、一方だけでなく棒の両端を自在に扱う事が大事で、敵の跡先も油断するな。「突き つなぐ つのち はやぶさ」は、「突きつ、薙ぐ、つのちは隼」突き・薙ぐ・後は隼の様にするばかり。意味不明です。
よく工夫有るべき也。

筆に出せない事だそうですから、此処までです。

 参考に河野先生の無双直伝英信流居合兵法叢書では
「歌に 棒は只だあと先大事油断すな 突きつ なぐりつ のちは はやぶさ」とされて居ます。
 曽田先生の直筆書写ですから写し間違いなのか、河野先生がそう読み方を直されたのか解りません。

 何れにしても、棒は自在に動かせる武器です。

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2017年11月14日 (火)

曽田本その1の2英信流目録原文1居合棒太刀合之巻3心持之事3首尾用法

曽田本その1
2.英信流目録原文
居合棒太刀合之巻
 兼 大森流居合 小太刀之位
3、心持之事
 
三本目首尾用法
 是盤筆二出が多く手錬尓て合点行也跡先キき可須事第一也
 歌尓
 棒盤只あと先大事ゆ多ん春な
          突クつなぐつのち盤者やぶさ
 能々工夫可有也
読み
三本目首尾用法(しゅびようほう)
 是は 筆に出しがたく手錬にて合点行く也 後先利かす事第一也
 歌に
 棒は只後先大事油断すな
         突くつなぐつのちは隼
 能々工夫有るべき也

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2017年11月13日 (月)

曽田本その1の2英信流目録読み解く1居合棒太刀合之巻3心持之事2込入之棒

曽田本その1
2.英信流目録読み解く
居合棒太刀合之巻
 兼 大森流居合 小太刀之位
3、心持之事
 
二本目込入之棒
 是者敵我を上より打所を我両手尓て棒の両者之を取中尓て請ヶ左の足を一足込ミ其侭棒の下タを以天敵の右のホヲベタを討つ也いなや上より亦討也之てみれは其侭之れる也
読み
 二本目込入之棒(こみいりのぼう)
 是は 敵我を上より打つ所を 我両手にて棒の両端を取り中に請け 左の足を一足込み 其の侭下を以って敵の右の頬べたを討つ也 いなや上より亦討つ也 してみれば其侭しれる也
読み解く

是は敵が上から打ち込んで来るのを、棒の両はしを持って、棒中で請け留め、左足を一足踏み込んで其のまま、棒の下で敵の頬べたを打つ、即座に上から打ち込むなりして見ればわかる事である。

 ここは何を言いたいのか即座に解りませんが、業を演じて見れば解かると言うのです。
 敵に真向から打ち込まれたならば、棒の両端を持って右足を前にして十文字に請け、左足を踏み込んで、左手を棒の中に摺り込み、右手を下げて敵の右頬を打つや否や、右足を踏み込み、右手後ろに引き棒先に左手を擦り込み、左手を左腰に引き付け乍ら右手を棒中に摺り込み右肩から廻して敵の頭上に打ち下ろす。

 そうすれば、何かがわかるよ、と云うのでしょう。題が、込入之棒ですから敵との間と間合いを外さず攻め立てる。その際の棒の前後の入れ替えによる手の裡などが理解出来るとでも言いたいのでしょうか。

 

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2017年11月12日 (日)

曽田本その1の2英信流目録原文1居合棒太刀合之巻3心持之事2込入之棒

曽田本その1
2.英信流目録原文
居合棒太刀合之巻
 兼 大森流居合 小太刀之位
3、心持之事
 
二本目込入之棒
 是者敵我を上より打所を我両手尓て棒の両者之を取中尓て請ヶ左の足を一足込ミ其侭棒の下タを以天敵の右のホヲベタを討つ也いなや上より亦討也してみれは其侭之れる也
読み
 二本目込入之棒(こみいりのぼう)
 是は 敵我を上より打つ所を 我両手にて棒の両端を取り中に請け 左の足を一足込み 其の侭下を以って敵の右の頬べたを討つ也 いなや上より上より亦討つ也 してみれば其侭しれる也

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2017年11月11日 (土)

曽田本その1の2英信流目録読み解く1居合棒太刀合之巻3心持之事1間之棒

曽田本その1
2.英信流目録読み解く
居合棒太刀合之巻
 兼 大森流居合 小太刀之位
3、心持之事
 
一本目間之棒
 是者常二我居所尓目尓立ぬ様に八角尓ても四角尓てもいたし少キ者尓てくゝり付可置也亦定木の如くい多し置も能之
読み
一本目間之棒(まのぼう)
 是は常に我が居る所に目に立たぬ様に 八角にても四角にてもいたし 少なきものにてくゝり付け置くべき也 定木(定規)の如くいたし置くもよし
読み解く
 是は自分の常に居る場所に目立たない様に棒は八角でも四角でも良いので少しのものでくゝり付けて置くべきである。
また定規の様な物にして置くのも良いものである。

 いつも用心して、棒を目立たない所に括り付けて置くように心得を述べています。
棒を定規の様に加工して置くなどは良いアイデアです。是ならば部屋に立て掛けて置いても良さそうです。

 この「心持之事」は棒の扱いについての心掛けるべき事を述べています。棒術の業手附そのものではありません。

 「間之棒」の題名が面白いですね。「間」は何でしょう。居間の間、魔の棒、(一)間(6尺)の棒。自分のいる場所の間。
きっと意味があったのでしょうね。あるいは秘伝ですでに消えてしまったとか。

 

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2017年11月10日 (金)

曽田本その1の2英信流目録原文居合1棒太刀合之巻3心持之事1間之棒

曽田本その1
2.英信流目録原文
居合棒太刀合之巻
 兼 大森流居合 小太刀之位
3、心持之事
一本目間之棒
 是者常二我居所尓目尓立ぬ様に八角尓ても四角尓てもいたし少キ者尓てくゝり付可置也亦定木の如くい多し置も能之
読み
一本目間之棒(まのぼう)
 是は常に我が居る所に目に立たぬ様に 八角にても四角にてもいたし 少なきものにてくゝり付け置くべき也 定木(定規)の如くいたし置くもよし
 

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2017年11月 9日 (木)

曽田本その1の2英信流目録読み解く1居合棒太刀合之巻2棒合五ツ5込入

曽田本その1
2.英信流目録読み解く
居合棒太刀合之巻
 兼 大森流居合 小太刀之位
2、棒合五ツ
 
五本目込入
 是は楽に棒の中を持チ先の如く立合也敵より上ヱヲ打懸る所を我も右の上ヱ尓て請右の足を一足引キ敵左の下ヲ出ス也其時我も左の下タを合セ左の足を一足引キ敵亦上ヨリ討所を両手尓て両端を取り左の足を婦ミ込十文字二請ヶ下タ下タトはねる也仕廻盤右の足尓て詰る也
読み
五本目込入(こみいり)
 是は 楽に棒の中を持ち 先の如く立合也 敵より上を打ち懸けるところを 我も右の上にて請け 右の足を一足引き敵左の下を出す也 其の時我も左の下を合せ 左の足を一足引き 敵亦上より討つ所を 両手にて両端を取り左の足を踏込み十文字に請け 下 下とはねる也 しまいは右の足にて詰める也
読み解く
込入は、互に棒の中を持って「先の如く立合う」ですから行き違うのでしょう、敵は振り向きざま打ち掛かってくる、我も振り向きざま右上でこれに合わせる。
 敵右足を一足引いて左下に打ち込んでくる、其の時我も右足を一足引いて左の下で合わせる。
 敵亦右足を踏み込んで上から討ち込んで来るので我は棒の端を両手で持って左足を踏み込んで十文字に請ける。
 敵、下へ打ち込んで来るので左下で跳ね上げ、亦打ち込んで来るので右下で跳ね上げ、しまいは敵の水月に棒を突け右足通りに詰める。

「下た下たとはねるなり」ですから、敵は退きながら下、下と打ち込んで来るのを踏み込みつつ合わせて跳ね上げるのでしょう。

神傳流秘書 棒合 五本目 込入

 追込の如く両方立合我足を一足つゝ引上下合せ相手打込むを中二亭請下二亭合せ張如前勝也  以上五本
追込の如両方立合
追込:・・両方棒を左の手尓て持ち杖に突立合

読み
込入(こみいり)
 追込の如く 両方立ち合い 我が足を一足づつ引き上下合わせ 相手打込むを 中にて請け下にて合せ張り 前の如く勝つ也
 
 「前の如く打ち懸けて勝」の前の如くの部分は、三本目立合の「下にて合せ一方を廻し掛けて勝」

読み解く
 「追込の如く両方立合」ですから、一本目の様に双方棒を左手で杖に突き左足をやや前にして左足先に棒を突いて立合う。

 相手、右手を左手の下方に棒に添え右から廻して遣方の左面に右足を踏み込んで打込んで来る、遣方は左足を引いて同様に右手を左手の下方に添え右から廻して之を上で請ける。

 相手、右手を其の儘に左手を引いて棒の下を取り、左から廻して左足を踏み込んで遣方の右足に打込んで来る、遣方は右足を引いて同様に右手を其の儘に左手を引いて棒の下を取り左から廻して左足の前で之を請ける。

 相手、更に左手を其の儘に右手を棒の上に取り右から廻して右足を踏み込んで真向に打込んで来る、遣方は左足を引いて両手で棒を頭上に捧げ棒中で之を請ける。

 相手、更に左足を右足に引き付け、棒を右肩に取り右足を踏み込んで遣方の右足に打込んで来る、遣方左足を引き右足も追い足に之を下にてはり請けに請けるや左足を右足に引き付け、右肩から棒を廻し掛けて右足を踏込み相手の左面に打込み勝。

 相手前へ前へと攻めて来るのを一足づつ下りながら之に合わせ、真向に打込んで来るのを頭上に十文字に請け、更に足に打込んで来るのを下がりながら張り受けに合わせるや、攻めに転じて廻し掛けて踏み込んで打ち込み勝。

これで棒合五つは終了です。

次回は3、心持之事で五つあります。
この英信流目録以外に見当たらない坂橋流の棒術の心得のような業のような。
多分この伝書以外に残されていない貴重な資料でしょう。

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2017年11月 8日 (水)

曽田本その1の2英信流目録原文1居合棒太刀合之巻2棒合五ツ5込入

曽田本その1
2.英信流目録原文
居合棒太刀合之巻
 兼 大森流居合 小太刀之位
2、棒合五ツ
 
五本目込入
 是は楽に棒の中を持チ先の如く立合也敵より上ヱヲ打懸る所を我も右の上ヱ尓て請右の足を一足引キ敵左の下ヲ出ス也其時我も左の下タを合セ左の足を一足引キ敵亦上ヨリ討所を両手尓て両端を取り左の足を婦ミ込十文字二請ヶ下タ下タトはねる也仕廻盤右の足尓て詰る也
読み
五本目込入(こみいり)
 是は 楽に棒の中を持ち 先の如く立合也 敵より上を打ち懸けるところを 我も右の上にて請け右の足を一足引き敵左の下を出す也 其の時我も左の下を合せ左の足を一足引き 敵亦上より討つ所を 両手にて両端を取り左の足を踏込み十文字に請け 下 下とはねる也 しまいは右の足にて詰める也

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2017年11月 7日 (火)

曽田本その1の2英信流目録読み解く1居合棒太刀合之巻2棒合五ツ4引違イ

曽田本その1
2.英信流目録読み解く
居合棒太刀合之巻
 兼 大森流居合 小太刀之位
2、棒合五ツ
 
四本目引違イ

 是盤楽尓右の手尓て棒の端を取り引違ゥ也其引違イ様二左の手尓て棒の中を取り右の手を下げ棒の下を上ゲ上尓て亦合セ亦下タ下タと合也仕廻盤右尓て詰ル也
読み
 四本目引き違い(ひきちがい)
 是は 楽に右の手にて棒の端を取り引き違う也 其の引違さまに左の手にて棒の中を取り 右の手を下げ棒の下を上げ上にて亦合わせ 亦 下 下と合う也 しまいは右にて詰める也
読み解く
 この引違いは、互いに(楽には互いにの誤記かも知れません)右手で棒の端を持って引き摺りながら歩み行き引違(行き違う)。
 「引違イ」は「行違イ」の「引」と「行」の草書体の誤認又は誤記かも知れません。
 其の行き違う時に、左の手で棒の中程を持つや右廻りに振り向き右手を下げて右足前にして棒の下を突き上げて互いに上で合わせる。
 棒を頭上で持ち替え右足を踏み替えて左足前にして左下で合わせ、再び左足を踏み替えて頭上で棒を廻し右足を前にして右下で合わせ、右足を踏み出し棒を相手の水月に付けて詰める。

 詰めるにあたっては相手が亦、自分の右下(我が左下)に打ち込んで来ると思い合わせようと棒を振り上げる処を踏み込んで詰める。

 業名による「引違い」を忠実に辿れば、行違って、敵と認識するや振り返って、互いに戦い勝つのでなければなりません。一方的に振り返って奇襲したのでは原文から外れます。この辺の処は原文は抜けています。
 この「引違い」は「左側通行」を採りました。

 「引違い」は、行き違いとして、振り向く業としました。おそらく、原書は草書体で書かれていますでしょうから「引」と「行」の草書の判読によるものでしょう。曽田先生の文字では「引」としか読めません、誤認でしょう。


 なお業名は曽田本の英信流目録では「引違い」ですが神傳流秘書の「棒合 是は坂橋流之棒也と言」では「行違い」です。

神傳流秘書を読む 棒合 4本目 行違

行違
 両方右の手二亭棒を引摺り右あい二行違ふ時見返りて下を上二亭合せ又一方を上二亭合せ又一方を下二亭合張如前打懸て勝
「前の如く打ち懸けて勝」の前の如くの部分は、三本目請込の「下にて合せ一方を廻し掛けて勝」

 
読み
 行違(ゆきちがい)
 両方右の手にて棒を引き摺り 右あいに行き違う時 見返りて 下を上にて合せ 又 一方にて合せ 又 一方を下にて合わせ張り 前の如く打ち懸けて勝

 「前の如く打ち懸けて勝」の前の如くの部分は、三本目立合の「下にて合せ一方を廻し掛けて勝」

読み解く
 双方共に右手に棒の中ほどを持って引きずるようして右側を行き違う。
行き違ってお互いに見返り、左足出たとき棒の上を左手で持ち、右手を逆手に持ち替え、左に廻りながら右肩に棒を振り上げ、右足を踏み込んで相手の左面に打ち込み双方棒を合わす。ここが「見返りて下を上に合せ」の部分になります。

 「又一方を上にて合せ」は、右手を其の儘、棒を左手で後方に引き寄せ握りを持ち替え棒の上を下に下を上にして左肩に廻し、左足を踏み替えて相手の右面に打ち込む、相手、同様に棒を左肩に廻し右足を踏み替えてこれを受ける。

 「又一方を下にて合張」は双方、左手を其の儘、右手を後方に引いて棒の上を下に、下を上にして右肩から廻して右足を踏み替え相手の出足に打ち込む。

 「如前打懸て勝」は、三本目請込の業の「下にて合張り廻し掛て勝」を再現します。相手棒を張りこみ左足を踏み込み相手棒を左に廻し掛けて相手右面に打込み勝。

 

 

 

 

 

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2017年11月 6日 (月)

曽田本その1の2英信流目録原文1居合棒太刀合之巻2棒合五ツ4引違イ

曽田本その1
2.英信流目録原文
居合棒太刀合之巻
 兼 大森流居合 小太刀之位
2、棒合五ツ
 
四本目引違イ

 是盤楽尓右の手尓て棒の端を取り引違ゥ也其引違イ様二左の手尓て棒の中を取り右の手を下げ棒の下を上ゲ上尓て亦合セ亦下タ下タと合也仕廻盤右尓て詰ル也
読み
 是は 楽に右の手にて棒の端を取り引き違う也 其の引違さまに左の手にて棒の中を取り 右の手を下げ棒の下を上げ上にて亦合わせ 亦 下 下と合う也 しまいは右にて詰める也
 

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2017年11月 5日 (日)

曽田本その1の2英信流目録読み解く1居合棒立合之巻2棒合五ツ2請込ミ

曽田本その1
2.英信流目録読み解く
居合棒太刀合之巻
 兼 大森流居合 小太刀之位
2、棒合五ツ
 
三本目請込ミ
 亦上より打所を両手尓て棒の両端をとり十文字二請下タ下タと張ル也仕廻盤右尓て請ル也
読み
 三本目請込ミ(さんぼんめうけこみ)
 亦 上より打つ所を 両手にて棒の両端をとり 十文字に請け 下 下と張る也 しまいは右にて請ける也
読み解く


 「亦上より打処・・」今度は位に考えておきます。

 棒合ですから双方棒を持って、右足を少し出して右手で棒の中程を持ち、左手で棒の端を持ち、相手の左目につけて構えて立ち合う。
 相手棒を振冠り上から頭を打って来るので、我は右手を棒の上の端に摺り込み右足を踏み込み棒の両端を持って顔前頭上にて相手の打ち込みを請ける。
 相手退かんとする所、左足を踏込み左手を棒の中に摺り戻し相手の右膝を打つ、相手右足を引き棒で受け外すところ、直ぐに右手を後ろに引き左手を棒の端に摺り込み右手を棒の中に取るや右足を踏み込んで相手の左足を打つ、相手左足を引き棒で請け外す。同様に下、下と張り終いは右で相手の打ちを張り請け詰める。

古伝神傳流秘書の棒合
四本目請込

請込
 打ッ亭懸るを中二て請下二亭合せ一方尓て張尤立合請込ハ一ツに続ヶ遣ふ扨一方を廻し掛て勝
読み
請込(うけこみ)
 打って懸かるを中にて請け 下にて合せ 一方にて張る 尤も 立合と請込は一つに続けて遣う 扨一方を廻し掛けて勝つ

読み解く
 坂橋流の棒合の三本目は「請込」です。鞘木刀を使った仕組(組太刀)の太刀打之位で4本目に「請入」という業がありました。曽田先生のメモ書きに「請込共云う」、とあります。
 此の組太刀は大江先生に依る英信流居合之型の三本目独妙剣です。この棒の動作とは業名のみ同じで関連性は無さそうです。

 「尤立合請込ハ一ツに続ケ遣ふ(尤も 立合と請込は一つに続けて遣う)とされています。と云う事は二本目の立合で相手の棒を左に巻き捨てて棒の先を相手に詰めて勝のですが、相手、棒を振り上げて遣方の真向に右足を踏み込んで打ち懸けて来るのを、「中にて請」ですから遣方、左足、右足と追い足で退り、両手で頭上に一文字に請ける。

 相手、更に棒を振り上げ右足に打込んで来る、「下にて合せ」ですから、遣方左足を右足に踏み替下で合わせる。
 「一方にて張」は同方向にと読めるのですが右足を引いてしまいましたから「もう一方にて張り」として、更に左足に打ち込んで来るのを、右足を踏み替え同時に棒の先を左手に摺り込み、右手を棒中にして右上から、相手棒を張りこみ左足を踏み込み相手棒を左に廻し掛けて相手右面に打込み勝。

 古流剣術の切先の方向と、左右の足捌きの有り様を参考にし、踏み替え足を基準にして見ました。

 業名の請込から相手の攻撃を請けつつ勝ち口を得る様にしました。十文字請けして右下で合せ、即座に攻撃に出て相手の出足に張りこんで相手が合せるや、廻し掛けして面に勝も有でしょう。

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2017年11月 4日 (土)

曽田本その1の2英信流目録原文1居合棒立合之巻2棒合五ツ3請込ミ

曽田本その1
2.英信流目録原文
居合棒太刀合之巻
 兼 大森流居合 小太刀之位
2、棒合五ツ
 
三本目請込ミ
 亦上より打所を両手尓て棒の両端をとり十文字二請下タ下タと張ル也仕廻盤右尓て請ル也
読み
 三本目請込ミ(さんぼんめうけこみ)
 亦 上より打つ所を 両手にて棒の両端をとり 十文字に請け 下 下と張る也 しまいは右にて請ける也

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2017年11月 3日 (金)

曽田本その1の2英信流目録読み解く1居合棒太刀合之巻2棒合五ツ2立合

曽田本その1
2.英信流目録読み解く
居合棒太刀合之巻
 兼 大森流居合 小太刀之位
2、棒合五ツ
 
二本目立合

 是盤楽々左の手尓て棒の中を持チ近ク立合也楽々右手尓て棒の上の者之を逆手尓取り右の足を跡へ一足引キ逆様尓合セ亦楽々右の手を上ェあげ下タを合セ巻き捨ルなり
読み
 是は 楽々左の手にて棒の中を持ち近く立合う也 右手にて棒の上の端を逆手に取り 右の足を跡へ一足引き逆様に合わせ 亦楽々右の手を上へ上げ下を合せ巻き捨てる也
読み解く

相方とも棒の中程を左手で持って、やや右足を前にして近間に立っています。棒は6尺前後以上を云いますから太刀の場合の間よりやや遠いはずです。
  慣れないうちは特に遠間でのびのびと大きく打ち合った方が良いかも知れません。
 棒を左手で中程を持って左脇に自然に付け棒の先を下に向け斜めにして持つのでしょう、   左脇に杖に立てるも在りでしょう、あるいは、棒の先端を上に上げ相手の眉間につけるも在りでしょう。

 相手右足を引いて我が右面を打って来る。我は棒の上の端を右手を逆手にし取るや右足を一歩引き様に是に応じて棒を合せる。
 右手を下げ左手を棒の上に摺り込み棒を返して右手を上にして右足を踏み込み相手の右膝を打つ相手一歩下がり是を受ける、即座に相手の棒を下から巻き込んで右へ巻き捨て、相手の水月に付け詰める。

手付けは巻き捨てて業を終わっていますが、詰めておきます。

参考に神傳流秘書 棒合 二本目 立合
 如前立合棒を逆手二取り下を上二亭合又下二亭合せ巻捨る前之通り持立合たる時両方の手二亭逆手二取足を引て下を上尓て合又下二亭合遣方より左へ巻捨る

読み
立合(たちあい)

 前の如く立合い 棒を逆手に取り 下を上にて合せ 又 下にて合せ 巻捨てる
前の通り持ち 立合いたる時 両方の手にて逆手に取り 足を引いて下を上にて合せ 又 下にて合せ 遣方より左へ巻き捨てる
「如前立合」「前之通り持立合たる時」
追込:「両方棒を左の手尓て持杖二突き・・」
読み解く
 前の如く立合う、ですから棒を杖に突いて左足先に立て、左手で胸の辺りに添えて右足をやや引いてやや半身に双方立って出合います。
 相手「棒を逆手に取り」は左手の下方に右手の拇指を下向きに逆手に添え、「下を上にて合せ」は棒を、右肩から廻して地に突いていた棒の先を上にして、左面に打込んできます。
 遣方も同様に左足を引いて之を請ける。
 遣方即座に左手を引きつつ、棒の先へ右手を滑らせ、左肩から廻して左足を踏み替え左手を前にして相手の右足を打つ、相手も同様にして右足を踏み替え之を請ける。
 相手請けるや、下らんとする処、遣方より棒の先を上げつつ相手の棒を左に巻き捨て、棒の先を相手の水月に詰める。

 

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2017年11月 2日 (木)

戊戌(つちのえいぬ・ぼじゅつ)

 平成30年2018年は戊戌(つちのえいぬ・ぼじゅつ)です。

 明治維新1868年から150年、先の無条件降伏昭和20年1945年から73年経ちます。去年の「干支を読む」にも、同じ書き出しでした。
 明治維新の列強に追いつけ追い越せとも、日清、日露の勝ちに乗って戦争に突き進んでいった時代とも、先の敗戦後の思想的にも自信を無くし、復興とはエコノミックアニマルである事とも違う時代を人々が望んでいるような気がします。
 それは一部の国だけや、其の中の一部の人だけの繁栄によって何となく潤うものとは違う、かと言って福祉の名を借りた怠け者まで保護するものとも違うのです。
 ですから、決して、人気取りによる政治や、自分たちが勝つだけの戦略ばかりで、何処に向っていくのかの思いが伝わってこない、そんな中からは目先の事ばかりで新しい時代は来ないと思われます。
 一人一人が、言うべき事を責任を以て言う事が望まれるのではないのでしょうか。居場所がなくなる事を恐れていては何も変わらないのでしょう。
 
 この「干支を読む」も2009年暮れに2010年の寅年から書き始めたので8年分書いて来た事になります。
 戊戌(つちのえいぬ・ぼじゅつ)の年を遊んでみます。
1、戊戌(つちのえいぬ・ぼじゅつ)、十干十二支の組み合わせの35番目
 「戊」の文字の意味するもの。
 つちのえ(土陽兄)、ほこ、まさかり(鉞)に似た武器を描いた象形文字。
 無理やりに進む、植物が無理やり地表を破って顔を出す。
 
 「戌」の文字の意味するもの。
 イヌ、十二支の十一番め、時刻では今の午後八時及びその前後の二時間。
 方角では北西、動物では犬、五行では土。
 ホコの象形文字、農民が収穫したものを外敵から奪われない様武器で守る時期。
 「まもる」人と戈の会意文字で、兵士が武器を持って警備に立つこと。
 「戌」の別字「戍」
 
2、 「戊」の熟語、「戊」のつく漢字
  戊夜(ぼや)・戊子・戊牛・戊虎・戊卯・戊辰・
 戊巳・戊午・戊未・戊申・戊酉・戊戌・戊亥・
 戊戌戊政変・戊辰戦争
 
3、「戌」の熟語 「戌」のつく漢字
 屈戌(くつじゅつ)・戊戌・戌井・戌亥
 
4、戊・戌・犬の諺
  ・犬も歩けば棒にあたる
       出しゃばるからわざわいにあう。
               何かやっているうちに幸運に会う。
 ・犬も食わぬ
       犬も食わぬほど忌み嫌うこと。
 ・尾を振る犬は叩かれず
       従順な者は誰もひどい事をしない。
 ・飼い犬に手を噛まれる 
       可愛がっていた人から思いがけず害を請ける
 ・夫婦喧嘩は犬も食わぬ
       夫婦喧嘩は内輪のつまらぬ争い、
               他人がとやかくしない。
 ・犬猿もただならず
       犬と猿の仲よりもっと悪い仲。
 ・主憂うれば犬痩す
       主人に心配事があれば飼い犬も痩せる。
 ・犬馬の労
       主人や他人に力を尽くすへりくだった言葉。
 
5、戌・犬を詠んだ俳句 
 草枕犬も時雨るるか夜の声     芭蕉
 またうどな犬踏みつけて猫の恋  蕪村
 戸に犬の寝かへる音や冬籠    蕪村
 犬どもがよけてくれけり雪の道   一茶
 犬の子やかくれんぼする門の松  一茶
 江戸衆や庵の犬にもお年玉    一茶
 古郷や犬の番する梅の花      一茶
 
6、犬・戌を祀ってある神社
 ・老犬神社     秋田県大館市十二所葛原
 ・犬の宮・猫の宮 山形県東置賜郡高鼻町
 ・三峰神社     埼玉県秩父市三峰山
 ・武蔵御嶽神社  東京都青梅市武蔵御嶽山
 ・黒犬神社     静岡県藤枝市藤枝鬼岩寺
 ・霊犬神社     静岡県磐田市見付
 ・伊奴神社     愛知県名古屋市西区稲生町  
 
 
7、戊戌生まれの性格と有名人2018年に還暦を迎えます
 ・性格 
 戊戌の性格は、地味でありながら、プライドが高い人です。そのため頑固で目上に対しての反逆精神も旺盛です。その上、自分らしさを優先するため単独行動を好みます。
 凝り性で豊かな知識があります。また努力家で、とても堅実なため、目下に対しては面倒見が良く大事にします。
 
 ・有名人
 石川さゆり・時任三郎・松原千明・萬田久子・
  陣内孝則・玉置浩二・岩崎宏美・小室哲哉・
  宮崎美子・久本正美・森昌子・樋口可南子えetc

8、戊戌はどんな年だったのでしょう。
 
戊戌の年は60年ごとに巡ってきますから、60年前から遡ります。

・昭和33年1958年
 昭和天皇
 第2次岸信介内閣総理大臣
 インドネシアと平和条約・インドと通商協定・
 日中民間貿易協定・・狩野川台風・
 インスタントラーメン発売・テレビ受信契約100万突破・
 横山大観没す・米人工衛星打ち上げ成功
・明治38年1898年
 明治天皇
 伊藤・大隈・山県内閣総理大臣
 葉タバコ専売実施・第五回総選挙・
 第六回総選挙
・天保9年1838年
 仁孝天皇
 徳川家斉・徳川慶喜将軍
 佐渡一国騒動・都々逸流行
・安永7年1778年
 後桃園天皇
 徳川家治将軍
 ロシア船蝦夷厚岸に来航
・享保3年1718年
 中御門天皇
 徳川吉宗将軍
 広島藩の農民新政に反対し頭庄屋
 などを打ちこわす
 中国船との密貿易を厳禁す
 伊勢おかげ参り流行
・万治元年1658年
 後西天皇
 徳川家綱将軍
 江戸町々間数絵図をあらわす
 江戸に常火消設置
 諸国に風水害おこる
・慶長3年1598年
 後陽成天皇
 豊臣秀吉
 小西行長明軍に和平を求める
 朝鮮出兵から帰国
 秀吉諸大名に秀頼に忠節を誓う誓書をとる
 秀吉死す
・天文7年1538年
 後奈良天皇
 足利義晴将軍
 北条氏綱、下総葛西城を落とす
 大内義隆、山名氏を攻め自殺させる
 近畿、関東に大洪水
 諸国に悪疫流行
・文明10年1478年
 後土御門天皇
 足利義尚将軍
 畠山政長管領
・応永25年1418年
 称光天皇
 足利義持将軍
 畠山満元管領
 京都大火
・延文3年1358年
 後光厳天皇・後村上天皇
 足利尊氏将軍
 細川清氏執事
 天竜寺火災
 足利尊氏没す
・永仁6年1298年
 後伏見天皇・伏見天皇
 久明親王将軍
 北条貞時執権
 鑑真和上東征伝絵巻
 延暦寺戒壇・講堂など焼失
・暦仁元年1238年
 四条天皇・後堀河天皇
 藤原頼経将軍
 北条泰時執権
 将軍頼経上洛し検非違使別当となる
 浄光、勧進して鎌倉深沢に大仏建立
・治承2年1178年
 高倉天皇・後白河天皇
 関白藤原基房
 延暦寺の堂衆と学徒の争い激化、法皇、
 清盛に学徒の援助を命ず
・元永元年1118年
 鳥羽天皇・白河天皇
 関白藤原忠実
 京都に大風、多くの殿舎が倒壊
以下略す
 
 日本という国は何処に向って舵をとっているのでしょう。
 衆議院の解散が突然あって其の解散理由も不明瞭ならば、解散によって国民に審議を問う内容も不明瞭でした。
 野党の政策もよく解らないし、与党の反対をしているだけにしか思えませんでした。結果は与党が過半数を得て、またこの国はどこに向って行くのか不明瞭な政治が始まりました。
 市長選のように総理は国民投票として人物を選べる仕組みに替えなければ日本丸は太平洋でクルクル回っている様です。
 あんな市長では何もできないと言われながら3選している市長も居る。何もさせないのは、批判は出来ても何もしない廻りの人達かも知れない。
 
 企業のモラルも行政の基準も何処かおかしい、契約した基準値を守らない嘘つき、資格も無い者に検査を任せて印鑑だけのチェック。
 是等は、本来その基準値が必要だったのかよりも、契約違反が優先するのは当然ですが、それで安全性はどうなのかの実態は無視してとにかくマスコミがまくし立てるものなのか。
 受注企業には、誤魔化してもコスト優先で発覚しなければいいとして、ごまかしが出来ない者は、其の企業にとって優秀な人材ではないというおかしな悪習もあったりして。
 
 管理基準のチェックを有資格者が実施しなければならないとするならば、チェック量と有資格者の数が問題で、まずそこを明確にしておかなければ何度でも違反が発生する。
 有資格者で無くとも訓練を受けた人でも充分有効なチェック部分は誰がチェックしたかを明確にして、それを有資格者が認知すればいいものもある筈でしょう。
 四角四面の押し付け行政に振り回されているだけでは、無駄なコストが発生するだけで仕事をしていると思えない。
 守らせる行政と守る企業とは車の両輪であるべきで、常に双方で見直す心構えが必要でしょう。
 何年も続いて来た、ごまかしが発覚した原因は何でしょう。
 働く者と企業とにギャップがあり過ぎるのではないでしょうか。内部告発は消費者にとっては素晴らしい現象です。自慢できない自社を憂うる心から出たものならばですが。
 戊戌の年には、もっと見える日本に切り替わってほしいものです。やってはならない事はやらない、それが人間でしょう。
 北朝鮮の求めるものは何なのでしょう、何処からもそれを聞かされた気がしません。
 北朝鮮も求めるものを大声で言わなければただのヤクザが取り籠っているに過ぎないような国家に思えてしまいます。
 それでは、腕力か、飴玉を与えて解決するしかないように思えてしまいます。
 無差別殺戮の準備が出来ても何も解決しないでしょう。
 北からの攻撃に、避難しろと言っても避難場所など今の日本の住まい環境では不可能に近い。
 核の反対を叫びながら、状況判断から核の傘による安保をもって、国として反対をしない政権の不思議。反対ではない様に聞こえます。
 反対であるが、核の傘にはちゃんと潜って生きのびたいみたいです。無差別殺戮をやった米国にいつまで隠れているのでしょう。
 計画に基づいた防衛力強化として防衛備品の整備だそうです。整備には人も要るのです。金もかかるのです。国産ならいざ知らず米国から買うばかり。何処かおかしい。
 憲法改正も改正内容が見えません。
 それなのに憲法改正をしたいから衆議院を解散して改正の良し悪しを問う選挙をやって勝ったから進める、では変です。
 此処を改正すると、この様な国になって、この様に幸せになるとはだれも言わない様です。
 少子化を産めよ増やせよと改善するのは良いのですが、年齢の分布はいつまでにどのような構成になる様にするのでしょう。
 どんどん国内から海外に生産拠点を移している日本の企業です。産業空洞化を押える政策が全然見えてきません。
 労働人口は増えたが働く場所が無いのでは困ったものです。
 キャッシュレスの時代がひたひたと押し寄せオリンピックまでには進んでいなければ他国の人に見捨てられそうです。
 反面、サービス業から人がはみ出てしまう、その行き場も必要です。
 企業は一国のものからグローバルなものに転換せざるを得ないのでしょう。
 日本と言う国の行政から抜け出ていく様です。
 じたばたしているのは、政治家ばかりです。産業が無ければ政治家も半分以下で充分です。
 食料の自給率の低下は農業政策の無策によるのでしょう。
 若い人口の増加に合わせた農業・漁業などの産業の方向性を明確に打ち出すべきでしょう。飯は自分で食うのが基本でしょう、そのための戦略が無ければならない筈です。
 古い農業政策による利権にも手を付ける頃合いでしょう、保護主義では育つものも育たない。無策なくせに保護政策で農家から選挙の票を集めても衰退していくばかりです。
 再生可能なエネルギー開発はほったらかされ、原発再開ばかりが気になります。使用済み燃料のリサイクルはおろか廃棄もままならず、福島の二の舞をするのが落ちでしょう。
 帰りたい故郷がありながら、帰れない、帰っても子供を育てるには時間が経ち過ぎた悲しい現実。
 再生可能なエネルギー機器の開発はこの国でも十分可能です。どこぞの国から原発機器と燃料を買ってご機嫌取して居る様に見えてしまいます。
 地球温暖化は止まりそうもありません。
 気候変動は想定外では無く想定した上での生活環境の指針を打ち出す必要がありそうです。
 地球内部の動きは想定外を許しそうもない。想定してどう対処するのか示す必要があります。
 日本語があるのに、置き去りにして英語教育が優先の教育政策の様に思えます。日本国なんて要らないと思っている様に聞こえます。
 武道教育だそうです。武道って人殺しの教育ですか。天皇陛下万歳と叫んで又、産めよ増やせよした我が子を殺す気でしょうか。
 医療の遅れも気になります、愛する子供の内臓移植に多額の金を集めて海外に願いを込める父母、何処か間違っていませんか。 
 忖度、臭いなー。
 取り巻きも、官僚も・・・いうべきことは、言って膿を出す。
 思いつくままに・・・・。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

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曽田本その1の2英信流目録原文1居合棒立合之巻2棒合五ツ2立合

曽田本その1
2.英信流目録原文
居合棒太刀合之巻
 兼 大森流居合 小太刀之位
2、棒合五ツ
 
二本目立合

 是盤楽々左の手尓て棒の中を持チ近ク立合也楽々右手尓て棒の上の者之を逆手尓取り右の足を跡へ一足引キ逆様尓合セ亦楽々右の手を上ェあげ下タを合セ巻き捨ルなり
読み
 是は 楽々左の手にて棒の中を持ち近く立合う也 右手にて棒の上の端を逆手に取り 右の足を跡へ一足引き逆様に合わせ 亦楽々右の手を上へ上げ下を合せ巻き捨てる也

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2017年11月 1日 (水)

曽田本その1の2英信流目録読み解く1居合棒太刀合之巻2棒合五ツ1追込ミ

曽田本その1
2.英信流目録読み解く
居合棒太刀合之巻
 兼 大森流居合 小太刀之位
2、棒合五ツ
 
一本目追込ミ

 上ェ下タ上ェ下タ下タ右を打出ス時盤右の足を先ェ出し左の下を合スル時ㇵ左の足を出し仕廻盤右の足尓て詰る也
読み
 上 下 上 下 下 右を打ち出す時は右の足を先へ出し 左の下を合する時は左の足を出し 終いは右の足にて詰める也
読み解く
 この棒合五つは 古伝神傳流秘書の棒術の第一項にある棒合(是は坂橋流之棒也と言う)に同じものと考えられます。
 項目の順序が前回の英信流目録第一項棒太刀合之棒八本が古伝神傳流秘書では第二項太刀合い之棒でしたから、英信流目録と神傳流秘書とでは入れ替わっています。
 曽田本は伝書を誰からいつ見せられ、いつ書写されたのかが不明ですから原本の所在がつかめません。明治以降の混乱から土佐の居合の乱れを目の当たりにされ、業技法の原点を曽田先生は純粋に追い求められたのでしょう。
古伝神傳流秘書の棒合
一本目追込
上下上下と合張り又一方を打懸て勝
両方棒を左の手尓て持杖二突立合上を合下を合又上を合又下を合遣方より一方二亭張り又一方を打懸て勝也
読み
追込(おいこみ)
 上下 上下と合い張り 又 一方を打懸けて勝つ
 両方棒を左の手にて持ち 杖に突き立ち合う 上を合わせ下を合わせ 又 下を合わせ 遣方より一方にて張り 又 一方を打ち懸けて勝也

 双方とも棒を左手に持ち杖(つえ)に突き立合う。左手の位置は自然体で握り易く杖(つえ)を突く位置、棒の中程でしょう。杖ならば杖の上を掌で被せてもいいでしょう。

 一本目は業名「追込」ですから、相手が先に棒に右手を懸け仕掛けて来るのに応じ、遣方が追い込んで行き、相手は下って行く打ち合いを想定して見ます。

 双方棒を左手で杖(つえ)を突く様に持ち、棒の先を左足先前に付け右足をやや後ろに退いて立つ。
 相手、棒を持つ左手の下に右手を逆手に添え、左手を滑らせて棒の上方を持ち、右肩から廻して右足を踏み込んで我が左面に打ち懸けて来る、遣方も同様に右足を踏み込んで相手の棒に打ち懸けて之を留める。

 遣方透かさず左足を右足踵に踏込み棒を右肩に取るや右足を踏み込んで打方の右足に打込む。
 相手棒を右肩に担ぎ打込まんとするが、遣方に攻め込まれ右足を引いて左足に引き付け左足を引くや、右足前で同様に遣方の棒を請ける。

 遣方、左手を引いて右手を棒の先に滑らせ、左手を棒の中程まで滑らせ左肩に廻し取るや左足を踏み込んで、相手の右面を打つ、相手右足を引いて同様に之を請ける。
 遣方、透かさず右足を左足に引き付け、同様に棒を左肩に取るや、左足を踏み込んで相手の左足に打込む。
 相手、左足を右足に引き付け、右足を引いて之を請ける。

 遣方、左足に右足を引きつけ、棒を振り上げ、左足を踏み込んで相手の右足に打ち懸かる、相手是を退き乍ら請ける、遣方即座に左足に右足を引き付け乍ら右手を後方に引いて左手を滑らせ棒の先を握り、右肩から棒を廻し乍ら右手を棒中に滑らせ右足を踏み込んで打方の左面を打ち勝つ。
 双方、右半身で棒を合せ元の位置に戻る。 


 英信流目録の棒合五ツの抜けを神傳流秘書の棒合が補っています。
 追込みですから遣方にどんどん攻め進んでもらいました。
棒は上下は有りませんから、上下を返して打ってみました。刀と同様に一方を先端として、手を持ち替えずに順の打ち逆の打ちなども追い込みながら詰めて行かれるでしょう。

 

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2017年10月31日 (火)

曽田本その1の2英信流目録原文1居合棒太刀合之巻2棒合五ツ1追込ミ

曽田本その1
2.英信流目録原文
居合棒太刀合之巻
 兼 大森流居合 小太刀之位
2、棒合五ツ
 
一本目追込ミ

 上ェ下タ上ェ下タ下タ右を打出ス時盤右の足を先ェ出し左の下を合スル時ㇵ左の足を出し仕廻盤右の足尓て詰る也
読み
 上 下 上 下 下 右を打ち出す時は右の足を先へ出し 左の下を合する時は左の足を出し 終いは右の足にて詰める也

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2017年10月30日 (月)

曽田本その1の2英信流目録読み解く1居合棒太刀合之巻1棒太刀合之位8袖返

曽田本その1

2.英信流目録読み解く
居合棒太刀合之巻 
 兼 大森流居合 小太刀之位
1、棒太刀合之位

八本目袖返シ

 是盤敵ハ太刀を車尓構ヱ居也我ㇵ棒尓て上より討也其所を敵横尓なくる也我其所を懸ケ太刀の裏を廻し棒の先キ尓てみけんを突也 以上八本


読み

袖返シ(そでかえし)
 是は 敵は太刀を車に構え居る也 我は棒にて上より討つ也 其の所を敵横になぐる也 我其の所を懸け太刀の裏を廻し 棒の先にて眉間を突く也 以上八本


読み解く
 この業も古伝神傳流秘書の坂橋流之棒の太刀合之棒の八本目に同じ呼称で存在します。袖返
 棒より打込むを横に拂をはつし棒の先を突付る心二亭面に勝 我ハ棒を左の手二亭突敵ハ車に構へて居相手太刀を右車二構我棒を左の手二亭杖二突居る処へ右の手を添へ棒より打込むを横二拂ふをはつして棒の先を面二突込む心二亭勝  

神傳流秘書坂橋流之棒八本目袖返シの読み
 棒より打ち込むを横に拂うを外し 棒の先を突き付ける心にて面に勝つ 我は棒を左の手にて突き 敵は車に構えて居る 相手太刀を右車に構え 我れ棒を左の手にて杖(つえ)に突きいる処へ 右の手を添え棒より打ち込むを 横に拂うを外して 棒の先を面に突き込む心にて勝つ
*
 英信流目録は、「是は敵は太刀を車に構えて居る」、我の構えの指定はありません。
 神傳流秘書では、「我ハ棒を左の手二亭突」ですから杖に突いて行くのでしょう。

 敵が太刀を車に構えて待つ処、我は左手で棒の端を持って杖について行き、間境で右手を棒の中に持ち上段に冠り右足を大きく踏み込んで真向に打ち込む。
 敵は透かさず棒を車の構えから横に薙ぎ払う。
 相懸けになった処を我は太刀の下から棒を太刀の裏に廻し太刀を打ち外して敵の眉間に突き込む。

 神傳流秘書では、相懸けにならずに、「棒より打込むを横に拂を」はずして面に突き込んでいます。

 以上で「棒太刀合之棒八本]は終わります。次回は「2、棒合五つ」です。棒合ですから棒と棒でしょう。
 


 

 

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2017年10月29日 (日)

曽田本その1の2英信流目録原文1居合棒太刀合之巻1棒太刀合之位8袖返

曽田本その1

2.英信流目録原文
居合棒太刀合之巻 
 兼 大森流居合 小太刀之位
1、棒太刀合之位

八本目袖返シ

 是盤敵ハ太刀を車尓構ヱ居也我ㇵ棒尓て上より討也其所を敵横尓なくる也我其所を懸ケ太刀の裏を廻し棒の先キ尓てみけんを突也


読み
袖返シ(そでかえし)
 是は 敵は太刀を車に構え居る也 我は棒にて上より討つ也 其の所を敵横になぐる也 我其の所を懸け太刀の裏を廻し 棒の先にて眉間を突く也

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2017年10月28日 (土)

曽田本その1の2英信流目録読み解く1居合棒太刀合之巻1棒太刀合之位7見返

曽田本その1

2.英信流目録読み解く
居合棒太刀合之巻 
 兼 大森流居合 小太刀之位
1、棒太刀合之位

七本目見返

 是ㇵ右の手尓て棒の端をさげひきづり行也敵跡よりお可ミ討ち二討所を其拍子尓連レ天見返りさ満尓左の手尓て棒の者しを取り右の手尓て中をおさへ敵のみけんを突也


読み
見返(みかえり)
 是は 右の手にて棒の端を提げ引き摺り行く也 敵跡より拝み討ちに討つ処を 其の拍子に連れて見返り様に 左の手にて棒の端を取り 右の手にて中を押え 敵の眉間を突く也


 この業は神傳流秘書の太刀合之棒七本目見返と同じでしょう。
見返
 右の手にて棒を引摺り行くを相手後より付来り打込を其儘右へ振り向き棒先を面へ突込む

読み

見返(みかえり)
 右の手にて棒を引き摺り行くを 相手後より付き来たり打込むを そのまま右へ振り向き   棒先を面へ突き込む
読み解く

   見返りは、右手で棒の端を持って棒を引き摺りながら歩いている所へ、敵が後ろから来たって拝み打ちに打ち込んで来る。
 其の気配を察するや左手で右手で持っていた棒の端を逆手に持ち、右手を棒の中ほどに摺り込むや、右廻りに振り向き様、上段に振り冠って打ち下ろさんとする敵の眉間に突きを入れる。
 この場合、敵は間境で上段に振り冠り右足を踏み込んで拝み打ちに打ち込んで来るので、我は左足を一歩踏み出して是を外し、敵が空を切ってのめる間に振り返ってその眉間を突く。と言うぎりぎりの拍子も考えられそうです。

 右廻りではなく左廻りの方法もあるでしょう。其の場合は眉間を突くより、敵の左鬢を打った方が有効のようです。
 いづれにしても、後ろから真っ向に斬られそうになる状況をどのように察知するのか、足裁きをどの様にするかなどがポイントでしょう。

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2017年10月27日 (金)

曽田本その1の2英信流目録原文居合1棒太刀合之巻1棒太刀合之位7見返

曽田本その1

2.英信流目録原文
居合棒太刀合之巻 
 兼 大森流居合 小太刀之位
1、棒太刀合之位

七本目見返

 是ㇵ右の手尓て棒の端をさげひきづり行也敵跡よりお可ミ討ち二討所を其拍子尓連レ天見返りさ満尓左の手尓て棒の者しを取り右の手尓て中をおさへ敵のみけんを突也


読み
見返(みかえり)
 是は 右の手にて棒の端を提げ引き摺り行く也 敵跡より拝み討ちに討つ処を 其の拍子に連れて見返り様に 左の手にて棒の端を取り 右の手にて中を押え 敵の眉間を突く也



 

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2017年10月26日 (木)

曽田本その1の2英信流目録読み解く1居合棒太刀合之巻1棒太刀合之位6笠之羽

曽田本その1

2.英信流目録読み解く
居合棒太刀合之巻 
 兼 大森流居合 小太刀之位
1、棒太刀合之位

六本目笠之羽

 是者我首へ拱(横の誤字か)尓置き両手をか多のあ多りまてをさへ相懸り尓て行く場合尓て敵物討尓討つ所を右の者之を合セ其侭左の者しを以強く横尓はね勝也則チ棒の者之をかへ之跡堅る也

読み
 是は 我が首へ横に置き両手を肩の辺りまで押え相懸かりにて行く 場合にて敵物打ちに討つ所を右の端を合わせ 其の侭左の端を以って強く横に撥ね勝也 則ち棒の端を返し跡堅める也


読み解く

 是は我は棒を横にして両手で肩のあたりに持って、太刀を持つ相手と相懸かりに行き逢う、場に至って敵が物打ちで打ち掛かって来る所を、我は右足を踏み込み棒の右の端を相手の打ち込む太刀に合わせ受け止め、即座に左足を踏み替え棒の左端でその太刀を横に強くはね上げて勝つ。
そして、左足を踏み込み棒の端で敵の水月を突き堅める。

笠之羽の業名なので、此処は棒を天秤棒を担ぐ様にすべきかとも思いました。
「かたのあたりまでおさえ」といって「かたにかつぎ」とは言っていないので、肩の高さで首の辺りにささげ持つ様に持たせて見ました。
 肩に担いでも同様に応じられるでしょう。


参考に神傳流秘書の坂橋流棒より

太刀合之棒
六本目笠之羽
笠之羽
 相手高山二か満へ居る処へ如此棒をかつぎ行を相手打込むを一方二亭合せ一方二亭張り扨一ツ廻して詰る
読み
笠之羽(かさのはね)
 相手高山に構え居る処へ 此の如く棒を担ぎ行を 相手打込むを 一方にて合せ 一方にて張り 扨 一つ廻して詰める
参考
「此の如く棒を担ぎ行を」は、両肩の首の後ろで棒を横に水平に担ぎ両手で棒を支えている黒塗りの絵が挿入されています。

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2017年10月25日 (水)

曽田本その1の2英信流目録原文居合1棒太刀合之巻1棒太刀合之位6笠之羽

曽田本その1

2.英信流目録原文
居合棒太刀合之巻 
 兼 大森流居合 小太刀之位
1、棒太刀合之位

六本目笠之羽

 是者我首へ拱(横の誤字か)尓置き両手をか多のあ多りまてをさへ相懸り尓て行く場合尓て敵物討尓討つ所を右の者之を合セ其侭左の者しを以強く横尓はね勝也則チ棒の者之をかへ之跡堅る也

読み
 是は 我が首へ横に置き両手を肩の辺りまで押え相懸かりにて行く 場合にて敵物打ちに討つ所を右の端を合わせ 其の侭左の端を以って強く横に撥ね勝也 則ち棒の端を返し跡堅める也

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2017年10月24日 (火)

曽田本その1の2英信流目録読み解く居合1棒太刀合之巻1棒太刀合之位5小鬢流

曽田本その1

2.英信流目録読み解く
居合棒太刀合之巻 
 兼 大森流居合 小太刀之位
1、棒太刀合之位

五本目 小鬢流

 是盤鬢を打つ也 跡同之前も同之

読み
 是は 鬢を打つ也 跡同じ前も同じ

 五
本目も省略されていますから「一本目の脛砕と同じ事で脛へ当てるのを敵の鬢を討つ 跡は同じ前も同じ」ですから「一本目脛砕」を基に復元しておきます。
・ 
 是ㇵ敵ハ太刀を上段にかむり我ㇵ左の手尓て棒の中を持杖尓突き楽尓立合也
 敵婦ミ込おがみ打尓打所我ハ右の手にて棒の上の者しを逆手尓取り右の足を一足引キ右乃手を下へさげ棒の下タの者しを太刀へ合セ右の足を一足婦ミ込ミ右の手尓て持ちたる者し尓て「敵の小鬢を上より討つさき(先)をさげ左の手を上へあげ討也

 敵亦討所をさげておる者し尓て太刀を者ね躰をかわり左の手尓て持多る者しを「敵の左の腰へ當
て」我も左の足を婦み込ミ棒を跡へくり出し車の如くかまゑる也

 其所を敵我が足を片手にてなぐる也夫ゟ水車を廻し追込ム也。廻し様盤右で二ツ左で二ツづゝ廻していくつも廻し行優く(うく)迄追込ム也

 右の手の行たる時追い留り□□者敵拝ミ討二打所を下タより棒の先尓て拳を者ね上ケ亦我も其儘棒之先尓て拝討尓打なり

 敵其所を請て我が棒の先を左の手尓てとり右の手尓て持たる太刀を我がみ希んへ討也
  我其所を左の片手尓て棒ヲ上へさし上ケ右の手尓て棒の前ヱより敵の右の手首をとり棒を前へおし手を我が方へ引きかためる也俗に云う棒し者りなり

 亦左の手の先へ出てくる時追い留り多れば先をさげ待て敵討所を真見合へ棒の先をさし付右の手を下ケてか多める也


読み
 是は敵は太刀を上段に冠り 我は左の手にて棒の中を持ち 杖に突き楽に立ち合う也
 敵踏み込み拝み打ちに打つ所 我は右の手にて棒の上の端を逆手に取り 右の足を一足引き 右の手を下へ下げ棒の下の端を太刀へ合わせ 右の足を一足踏み込み 右の手にて持ちたる端にて 「敵の小鬢を上より討つ」 先を下げ左の手を上へあげ討つ也

 敵亦討つ所を下げておる端にて太刀をはね 体を変わり 左の手にて持ちたる端を「敵の左の腰へ当て」 我も左の足を踏込み 棒を跡へ繰り出し車の如く構える也。

 其の所を敵 我が足を片手にて殴る也、其れより水車を廻し追い込む也。
 廻し様は右で二つ 左で二つづつ廻して 幾つも廻し行き 憂く迄追い込む也。

 右の手の行きたる時 追い留まり□□は(たれば) 敵拝み討ちに打つ所を下より棒の先にて拳を跳ね上げ 亦我も其の儘棒の先にて拝み討ちに打つ也
 

 敵其の所を請けて我が棒の先を左の手にて取り 右の手にて持ちたる太刀を我が眉間(みけん)へ討つ也
 我其の所を左の片手にて棒を上へ差し上げ 右の手にて棒の前より敵の右の手首を取り棒を前へ押し 手を我が方へ引きかためる也。俗に云う棒縛り也。

 亦 左の手の先へ出て来る時 追い留まりたれば 先を下げ持ちて 敵討つ所を真見合へ棒の先を指し付け 右の手を下げてかためる也。

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2017年10月23日 (月)

曽田本その1の2英信流目録原文1居合棒太刀合之巻1棒太刀合之位5小鬢流

2.英信流目録原文
居合棒太刀合之巻 
 兼 大森流居合 小太刀之位
1、棒太刀合之位

五本目 小鬢流

 是盤鬢を打つ也 跡同之前も同之

読み
 是は 鬢を打也 跡同じ前も同じ
 五本目も省略されていますから「一本目の脛砕と同じ事で脛へ当てるのを敵の鬢を討つ 跡は同じ前も同じ」ですから「一本目脛砕」を基に復元しておきます。

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2017年10月22日 (日)

曽田本その1の2英信流目録読み解く1居合棒太刀合之巻1棒太刀合之位4小手落

曽田本その1

2.英信流目録原文
居合棒太刀合之巻 
 兼 大森流居合 小太刀之位
1、棒太刀合之位

四本目 小手落

 手首を上より討つ也 跡同之前も同之

読み
 手首を上より 討つ也 跡同じ前も同じ

 四
本目も省略されていますから「一本目の脛砕と同じ事で脛へ当てるのを敵の手首を上より討つ 跡は同じ前も同じ」ですから「一本目脛砕」を基に復元しておきます。
・ 
 是ㇵ敵ハ太刀を上段にかむり我ㇵ左の手尓て棒の中を持杖尓突き楽尓立合也
 敵婦ミ込おがみ打尓打所我ハ右の手にて棒の上の者しを逆手尓取り右の足を一足引キ右乃手を下へさげ棒の下タの者しを太刀へ合セ右の足を一足婦ミ込ミ右の手尓て持ちたる者し尓て「敵の手首を上より討つさき(先)をさげ左の手を上へあげ討也

 敵亦討所をさげておる者し尓て太刀を者ね躰をかわり左の手尓て持多る者しを「敵の左の腰へ當
て」我も左の足を婦み込ミ棒を跡へくり出し車の如くかまゑる也

 其所を敵我が足を片手にてなぐる也夫ゟ水車を廻し追込ム也。廻し様盤右で二ツ左で二ツづゝ廻していくつも廻し行優く(うく)迄追込ム也

 右の手の行たる時追い留り□□者敵拝ミ討二打所を下タより棒の先尓て拳を者ね上ケ亦我も其儘棒之先尓て拝討尓打なり

 敵其所を請て我が棒の先を左の手尓てとり右の手尓て持たる太刀を我がみ希んへ討也
  我其所を左の片手尓て棒ヲ上へさし上ケ右の手尓て棒の前ヱより敵の右の手首をとり棒を前へおし手を我が方へ引きかためる也俗に云う棒し者りなり

 亦左の手の先へ出てくる時追い留り多れば先をさげ待て敵討所を真見合へ棒の先をさし付右の手を下ケてか多める也


読み
 是は敵は太刀を上段に冠り 我は左の手にて棒の中を持ち 杖に突き楽に立ち合う也
 敵踏み込み拝み打ちに打つ所 我は右の手にて棒の上の端を逆手に取り 右の足を一足引き 右の手を下へ下げ棒の下の端を太刀へ合わせ 右の足を一足踏み込み 右の手にて持ちたる端にて 「敵の手首を上より討つ」 先を下げ左の手を上へあげ討つ也

 敵亦討つ所を下げておる端にて太刀をはね 体を変わり 左の手にて持ちたる端を「敵の左の腰へ当て」 我も左の足を踏込み 棒を跡へ繰り出し車の如く構える也。

 其の所を敵 我が足を片手にて殴る也、其れより水車を廻し追い込む也。
 廻し様は右で二つ 左で二つづつ廻して 幾つも廻し行き 憂く迄追い込む也。

 右の手の行きたる時 追い留まり□□は(たれば) 敵拝み討ちに打つ所を下より棒の先にて拳を跳ね上げ 亦我も其の儘棒の先にて拝み討ちに打つ也
 

 敵其の所を請けて我が棒の先を左の手にて取り 右の手にて持ちたる太刀を我が眉間(みけん)へ討つ也
 我其の所を左の片手にて棒を上へ差し上げ 右の手にて棒の前より敵の右の手首を取り棒を前へ押し 手を我が方へ引きかためる也。俗に云う棒縛り也。

 亦 左の手の先へ出て来る時 追い留まりたれば 先を下げ持ちて 敵討つ所を真見合へ棒の先を指し付け 右の手を下げてかためる也。

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2017年10月21日 (土)

曽田本その1の2英信流目録原文1居合棒太刀合之巻1棒太刀合之位4小手落

曽田本その1

2.英信流目録原文
居合棒太刀合之巻 
 兼 大森流居合 小太刀之位
1、棒太刀合之位

四本目 小手落

 手首を上より討つ也 跡同之前も同之

読み
 手首を上より 討つ也 跡同じ前も同じ

 四
本目も省略されていますから「一本目の脛砕と同じ事で脛へ当てるのを敵の手首を上より討つ 跡は同じ前も同じ」

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2017年10月20日 (金)

曽田本その1の2英信流目録読み解く1居合棒太刀合之巻1棒太刀合之位3小手揚

曽田本その1

2.英信流目録原文
居合棒太刀合之巻 
 兼 大森流居合 小太刀之位
1、棒太刀合之位

三本目 小手揚

 手首を下よりは祢あける也 跡同之セんも同断

読み
 手首を下より はね揚げる也 跡同じ先も(?)同断

 三
本目も省略されていますから「一本目の脛砕と同じ事で脛へ当てるのを敵の手首を下よりはね揚げる 跡は何れも同じ」ですから「一本目脛砕」を基に復元しておきます。
・ 
 是ㇵ敵ハ太刀を上段にかむり我ㇵ左の手尓て棒の中を持杖尓突き楽尓立合也
 敵婦ミ込おがみ打尓打所我ハ右の手にて棒の上の者しを逆手尓取り右の足を一足引キ右乃手を下へさげ棒の下タの者しを太刀へ合セ右の足を一足婦ミ込ミ右の手尓て持ちたる者し尓て「敵の手首をはね揚げさき(先)をさげ左の手を上へあげ討也

 敵亦討所をさげておる者し尓て太刀を者ね躰をかわり左の手尓て持多る者しを「敵の左の腰へ當
て」我も左の足を婦み込ミ棒を跡へくり出し車の如くかまゑる也

 其所を敵我が足を片手にてなぐる也夫ゟ水車を廻し追込ム也。廻し様盤右で二ツ左で二ツづゝ廻していくつも廻し行優く(うく)迄追込ム也

 右の手の行たる時追い留り□□者敵拝ミ討二打所を下タより棒の先尓て拳を者ね上ケ亦我も其儘棒之先尓て拝討尓打なり

 敵其所を請て我が棒の先を左の手尓てとり右の手尓て持たる太刀を我がみ希んへ討也
  我其所を左の片手尓て棒ヲ上へさし上ケ右の手尓て棒の前ヱより敵の右の手首をとり棒を前へおし手を我が方へ引きかためる也俗に云う棒し者りなり

 亦左の手の先へ出てくる時追い留り多れば先をさげ待て敵討所を真見合へ棒の先をさし付右の手を下ケてか多める也


読み
 是は敵は太刀を上段に冠り 我は左の手にて棒の中を持ち 杖に突き楽に立ち合う也
 敵踏み込み拝み打ちに打つ所 我は右の手にて棒の上の端を逆手に取り 右の足を一足引き 右の手を下へ下げ棒の下の端を太刀へ合わせ 右の足を一足踏み込み 右の手にて持ちたる端にて 「敵の手首をはね揚げ」 先を下げ左の手を上へあげ討つ也

 敵亦討つ所を下げておる端にて太刀をはね 体を変わり 左の手にて持ちたる端を「敵の左の腰へ当て」 我も左の足を踏込み 棒を跡へ繰り出し車の如く構える也。

 其の所を敵 我が足を片手にて殴る也、其れより水車を廻し追い込む也。
 廻し様は右で二つ 左で二つづつ廻して 幾つも廻し行き 憂く迄追い込む也。

 右の手の行きたる時 追い留まり□□は(たれば) 敵拝み討ちに打つ所を下より棒の先にて拳を跳ね上げ 亦我も其の儘棒の先にて拝み討ちに打つ也
 

 敵其の所を請けて我が棒の先を左の手にて取り 右の手にて持ちたる太刀を我が眉間(みけん)へ討つ也
 我其の所を左の片手にて棒を上へ差し上げ 右の手にて棒の前より敵の右の手首を取り棒を前へ押し 手を我が方へ引きかためる也。俗に云う棒縛り也。

 亦 左の手の先へ出て来る時 追い留まりたれば 先を下げ持ちて 敵討つ所を真見合へ棒の先を指し付け 右の手を下げてかためる也。

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2017年10月19日 (木)

曽田本その1の2英信流目録原文1居合棒太刀合之巻1棒太刀合之位3小手揚

曽田本その1
2.英信流目録原文
居合棒太刀合之巻
1、棒太刀合之位
三本目小手揚
 手首を下よりは祢あける也 跡同之セんも同断
 
読み
 手首を下よりはね上げる也 跡同じ先(?)も同断
 一本目に同じと云う事で省略されています。
 

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2017年10月18日 (水)

曽田本その1の2英信流目録読み解く1居合棒太刀合之巻1棒太刀合之位2腰車

曽田本その1
2.英信流目録読み解く
居合棒太刀合之巻 
 兼 大森流居合 小太刀之位
1、棒太刀合之位

二本目 腰車

 是も同し事也棒を腰へあつるなり跡者何レも同之

読み
 是も同じ事也 棒を腰へ當つるなり 跡は何れも同じ

 
二本目は省略されていますから「一本目の脛砕と同じ事で脛へ当てるのを腰へ当てる 跡は何れも同じ」ですから「一本目脛砕」を基に復元しておきます。
・ 
 是ㇵ敵ハ太刀を上段にかむり我ㇵ左の手尓て棒の中を持杖尓突き楽尓立合也
 敵婦ミ込おがみ打尓打所我ハ右の手にて棒の上の者しを逆手尓取り右の足を一足引キ右乃手を下へさげ棒の下タの者しを太刀へ合セ右の足を一足婦ミ込ミ右の手尓て持ちたる者し尓て「敵の左の腰を打チ」さき(先)をさげ左の手を上へあげ討也

 敵亦討所をさげておる者し尓て太刀を者ね躰をかわり左の手尓て持多る者しを「敵の左の腰へ當
て」我も左の足を婦み込ミ棒を跡へくり出し車の如くかまゑる也

 其所を敵我が足を片手にてなぐる也夫ゟ水車を廻し追込ム也。廻し様盤右で二ツ左で二ツづゝ廻していくつも廻し行優く(うく)迄追込ム也

 右の手の行たる時追い留り□□者敵拝ミ討二打所を下タより棒の先尓て拳を者ね上ケ亦我も其儘棒之先尓て拝討尓打なり

 敵其所を請て我が棒の先を左の手尓てとり右の手尓て持たる太刀を我がみ希んへ討也
  我其所を左の片手尓て棒ヲ上へさし上ケ右の手尓て棒の前ヱより敵の右の手首をとり棒を前へおし手を我が方へ引きかためる也俗に云う棒し者りなり

 亦左の手の先へ出てくる時追い留り多れば先をさげ待て敵討所を真見合へ棒の先をさし付右の手を下ケてか多める也


読み
 是は敵は太刀を上段に冠り 我は左の手にて棒の中を持ち 杖に突き楽に立ち合う也
 敵踏み込み拝み打ちに打つ所 我は右の手にて棒の上の端を逆手に取り 右の足を一足引き 右の手を下へ下げ棒の下の端を太刀へ合わせ 右の足を一足踏み込み 右の手にて持ちたる端にて 「敵の左の腰を打ち」 先を下げ左の手を上へあげ討つ也

 敵亦討つ所を下げておる端にて太刀をはね 体を変わり 左の手にて持ちたる端を「敵の左の腰へ当て」 我も左の足を踏込み 棒を跡へ繰り出し車の如く構える也。

 其の所を敵 我が足を片手にて殴る也、其れより水車を廻し追い込む也。
 廻し様は右で二つ 左で二つづつ廻して 幾つも廻し行き 憂く迄追い込む也。

 右の手の行きたる時 追い留まり□□は(たれば) 敵拝み討ちに打つ所を下より棒の先にて拳を跳ね上げ 亦我も其の儘棒の先にて拝み討ちに打つ也
 

 敵其の所を請けて我が棒の先を左の手にて取り 右の手にて持ちたる太刀を我が眉間(みけん)へ討つ也
 我其の所を左の片手にて棒を上へ差し上げ 右の手にて棒の前より敵の右の手首を取り棒を前へ押し 手を我が方へ引きかためる也。俗に云う棒縛り也。

 亦 左の手の先へ出て来る時 追い留まりたれば 先を下げ持ちて 敵討つ所を真見合(眉合)へ棒の先を指し付け 右の手を下げてかためる也。


読み解く
 省略

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2017年10月17日 (火)

曽田本その1の2英信流目録原文1居合棒太刀合之巻1棒太刀合之位2腰車

曽田本その1
2.英信流目録原文
居合棒太刀合之巻 
 兼 大森流居合 小太刀之位
1、棒太刀合之位

二本目 腰車

 是も同し事也棒を腰へあつるなり跡者何レも同之

読み
 是も同じ事也 棒を腰へ当つるなり 跡は何れも同じ

 
二本目は省略されていますから「一本目の脛砕と同じ事で脛へ当てるのを腰へ当てる 跡は何れも同じ」ですから「一本目脛砕」を基に復元しておきます。
・ 
 是ㇵ敵ハ太刀を上段にかむり我ㇵ左の手尓て棒の中を持杖尓突き楽尓立合也
 敵婦ミ込おがみ打尓打所我ハ右の手にて棒の上の者しを逆手尓取り右の足を一足引キ右乃手を下へさげ棒の下タの者しを太刀へ合セ右の足を一足婦ミ込ミ右の手尓て持ちたる者し尓て「敵の左の腰を打チ」さき(先)をさげ左の手を上へあげ討也

 敵亦討所をさげておる者し尓て太刀を者ね躰をかわり左の手尓て持多る者しを「敵の左の腰へ當
て」我も左の足を婦み込ミ棒を跡へくり出し車の如くかまゑる也

 其所を敵我が足を片手にてなぐる也夫ゟ水車を廻し追込ム也。廻し様盤右で二ツ左で二ツづゝ廻していくつも廻し行優く(うく)迄追込ム也

 右の手の行たる時追い留り□□者敵拝ミ討二打所を下タより棒の先尓て拳を者ね上ケ亦我も其儘棒之先尓て拝討尓打なり

 敵其所を請て我が棒の先を左の手尓てとり右の手尓て持たる太刀を我がみ希んへ討也
我其所を左の片手尓て棒ヲ上へさし上ケ右の手尓て棒の前ヱより敵の右の手首をとり棒を前へおし手を我が方へ引きかためる也俗に云う棒し者りなり

 亦左の手の先へ出てくる時追い留り多れば先をさげ待て敵討所を真見合へ棒の先をさし付右の手を下ケてか多める也


読み
 是は敵は太刀を上段に冠り 我は左の手にて棒の中を持ち 杖に突き楽に立ち合う也
 敵踏み込み拝み打ちに打つ所 我は右の手にて棒の上の端を逆手に取り 右の足を一足引き 右の手を下へ下げ棒の下の端を太刀へ合わせ 右の足を一足踏み込み 右の手にて持ちたる端にて 「敵の左の腰を打ち」 先を下げ左の手を上へあげ討つ也

 敵亦討つ所を下げておる端にて太刀をはね 体を変わり 左の手にて持ちたる端を「敵の左の腰へ当て」 我も左の足を踏込み 棒を跡へ繰り出し車の如く構える也。

 其の所を敵 我が足を片手にて殴る也、其れより水車を廻し追い込む也。
 廻し様は右で二つ 左で二つづつ廻して 幾つも廻し行き 憂く迄追い込む也。

 右の手の行きたる時 追い留まり□□は(たれば) 敵拝み討ちに打つ所を下より棒の先にて拳を跳ね上げ 亦我も其の儘棒の先にて拝み討ちに打つ也
 

 敵其の所を請けて我が棒の先を左の手にて取り 右の手にて持ちたる太刀を我が眉間(みけん)へ討つ也
 我其の所を左の片手にて棒を上へ差し上げ 右の手にて棒の前より敵の右の手首を取り棒を前へ押し 手を我が方へ引きかためる也。俗に云う棒縛り也。

 亦 左の手の先へ出て来る時 追い留まりたれば 先を下げ持ちて 敵討つ所を真見合へ棒の先を指し付け 右の手を下げてかためる也。

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2017年10月16日 (月)

曽田本その1の2英信流目録読み解く1居合棒太刀合之巻1棒太刀合之位1脛砕

曽田本その1
2.英信流目録読み解く
居合棒太刀合之巻 
 兼 大森流居合 小太刀之位
1、棒太刀合之位

一本目 □砕(脛砕)

 是ㇵ敵ハ太刀を上段にかむり我ㇵ左の手尓て棒の中を持杖尓突き楽尓立合也
 敵婦ミ込おがみ打尓打所我ハ右の手にて棒の上の者しを逆手尓取り右の足を一足引キ右乃手を下へさげ棒の下タの者しを太刀へ合セ右の足を一足婦ミ込ミ右の手尓て持ちたる者し尓て「敵の左の腰を打チ」さき(先)をさげ左の手を上へあげ討也

 敵亦討所をさげておる者し尓て太刀を者ね躰をかわり左の手尓て持多る者しを「敵の左の腰へ當
て」我も左の足を婦み込ミ棒を跡へくり出し車の如くかまゑる也

 其所を敵我が足を片手にてなぐる也夫ゟ水車を廻し追込ム也廻し様盤右で二ツ左で二ツづゝ廻していくつも廻し行優く(うく)迄追込ム也

 右の手の行たる時追い留り□□者敵拝ミ討二打所を下タより棒の先尓て拳を者ね上ケ亦我も其儘棒之先尓て拝討尓打なり

 敵其所を請て我が棒の先を左の手尓てとり右の手尓て持たる太刀を我がみ希んへ討也   我其所を左の片手尓て棒ヲ上へさし上ケ右の手尓て棒の前ヱより敵の右の手首をとり棒を前へおし手を我が方へ引きかためる也俗に云う棒し者りなり

 亦左の手の先へ出てくる時追い留り多れば先をさげ待て敵討所を真見合へ棒の先をさし付右の手を下ケてか多める也。


読み
 是は敵は太刀を上段に冠り 我は左の手にて棒の中を持ち 杖に突き楽に立ち合う也
 敵踏み込み拝み打ちに打つ所 我は右の手にて棒の上の端を逆手に取り 右の足を一足引き 右の手を下へ下げ棒の下の端を太刀へ合わせ 右の足を一足踏み込み 右の手にて持ちたる端にて 「敵の左の脛を打ち」 先を下げ左の手を上へあげ討つ也

 敵亦討つ所を下げておる端にて太刀をはね 体を変わり 左の手にて持ちたる端を「敵の左の脚へ当て」 我も左の足を踏込み 棒を跡へ繰り出し車の如く構える也。

 其の所を敵 我が足を片手にて殴る也、其れより水車を廻し追い込む也 廻し様は右で二つ 左で二つづつ廻して 幾つも廻し行き 憂く迄追い込む也。

 右の手の行きたる時 追い留まり□□は(たれば) 敵拝み討ちに打つ所を下より棒の先にて拳を跳ね上げ 亦我も其の儘棒の先にて拝み討ちに打つ也

 敵其の所を請けて我が棒の先を左の手にて取り 右の手にて持ちたる太刀を我が眉間(みけん)へ討つ也。我其の所を左の片手にて棒を上へ差し上げ 右の手にて棒の前より敵の右の手首を取り棒を前へ押し 手を我が方へ引きかためる也。俗に云う棒縛り也。

 亦 左の手の先へ出て来る時 「追い留まりたれば」 先を下げ持ちて 敵討つ所を真見合へ棒の先を指し付け 右の手を下げてかためる也。 


読み解く
 動作は原文通り棒を運びますと自然に運用できるほどに噛み砕かれています。自由に棒の上下を変え乍ら応じてください。
 但し棒術の心得が多少なりともありませんと、棒の裁きが判らないでしょう。
 

 この棒太刀合之棒は以下二本目腰車・三本目小手揚・四本目小手落・五本目小鬢流まで敵に対し我の打ち込む部位の違いだけで同じような技です。

 水車の廻し様ですが、右廻り・左廻り、両手を持ち替えつつ或いは片手による右手・左手でも特に指定されていません。「亦左の手の先へ出てくる時追い留りたれば」の文章から片手で廻して手を持ち替えているのかとも思います。

 

  

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2017年10月15日 (日)

曽田本その1の2英信流目録原文1居合棒太刀合之巻1棒太刀合之位1脛砕

曽田本その1
2.英信流目録原文
居合棒太刀合之巻 
 兼 大森流居合 小太刀之位
1、棒太刀合之位

一本目 □砕(脛砕)

  是ㇵ敵ハ太刀を上段にかむり我ㇵ左の手尓て棒の中を持杖尓突き楽尓立合也
 敵婦ミ込おがみ打尓打所我ハ右の手にて棒の上の者しを逆手尓取り右の足を一足引キ右乃手を下へさげ棒の下タの者しを太刀へ合セ右の足を一足婦ミ込ミ右の手尓て持ちたる者し尓て「敵の左の脛を打チ」さき(先)をさげ左の手を上へあげ討也

 敵亦討所をさげておる者し尓て太刀を者ね躰をかわり左の手尓て持多る者しを「敵の左の脚へ當
て」我も左の足を婦み込ミ棒を跡へくり出し車の如くかまゑる也

其所を敵我が足を片手にてなぐる也夫ゟ水車を廻し追込ム也。
廻し様盤右で二ツ左で二ツづゝ廻していくつも廻し行優く(うく)迄追込ム也

 右の手の行たる時追い留り□□者敵拝ミ討二打所を下タより棒の先尓て拳を者ね上ケ亦我も其儘棒之先尓て拝討尓打なり

 敵其所を請て我が棒の先を左の手尓てとり右の手尓て持たる太刀を我がみ希んへ討也
 我其所を左の片手尓て棒ヲ上へさし上ケ右の手尓て棒の前ヱより敵の右の手首をとり棒を前へおし手を我が方へ引きかためる也俗に云う棒し者りなり

 亦左の手の先へ出てくる時追い留り多れば先をさげ待て敵討所を真見合へ棒の先をさし付右の手を下ケてか多める也。


読み
 是は敵は太刀を上段に冠り 我は左の手にて棒の中を持ち 杖に突き楽に立ち合う也
 敵踏み込み拝み打ちに打つ所 我は右の手にて棒の上の端を逆手に取り 右の足を一足引き 右の手を下へ下げ棒の下の端を太刀へ合わせ 右の足を一足踏み込み 右の手にて持ちたる端にて 「敵の左の脛を打ち」 先を下げ左の手を上へあげ討つ也

 敵亦討つ所を下げておる端にて太刀をはね 体を変わり 左の手にて持ちたる端を「敵の左の脚へ当て」 我も左の足を踏込み 棒を跡へ繰り出し車の如く構える也。

 其の所を敵 我が足を片手にて殴る也、其れより水車を廻し追い込む也。
 廻し様は右で二つ 左で二つづつ廻して 幾つも廻し行き 憂く迄追い込む也。

 右の手の行きたる時 追い留まり□□は 敵拝み討ちに打つ所を下より棒の先にて拳を跳ね上げ 亦我も其の儘棒の先にて拝み討ちに打つ也
 
 敵其の所を請けて我が棒の先を左の手にて取り 右の手にて持ちたる太刀を我が眉間(みけん)へ討つ也。
 我其の所を左の片手にて棒を上へ差し上げ 右の手にて棒の前より敵の右の手首を取り棒を前へ押し 手を我が方へ引きかためる也。俗に云う棒縛り也。

 亦 左の手の先へ出て来る時 追い留まりたれば 先を下げ持ちて 敵討つ所を真見合へ棒の先を指し付け 右の手を下げてかためる也。


 

 

 

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2017年10月14日 (土)

曽田本その1の2英信流目録読み解く初めに

曽田本その1
 
2.英信流目録読み解く

曽田本を読む英信流目録

1、初めに

此の目録は 昭和二十三年六月? 大阪河野稔氏へ伝授したり

 谷村亀之丞自雄先生直筆
 英信流目録(二巻) 筆山秘蔵ス
 谷村亀之丞先生伝書寫 
         居合 大森流 長谷川流ナシ
         棒太刀合 之□
         居合心持引歌ハ山川先生ノモノト同様二ツキ省略
         長谷川流居合以下伝書ナシ残念ナリ

 下村派の伝承者曽田虎彦先生の神傳流秘書に伝書は、これから読み解いていく「英信流目録二巻」です。
 下村派の曽田虎彦先生が古伝を書き写したもので、これが現在の夢想神傳流であると云う事では無く、夢想神傳流にも無双直伝英信流にも元となる古伝と言えるでしょう。元々は第九代林六太夫守政によって江戸から土佐に持ちこまれた総合武術です。

 谷村亀之丞自雄先生は谷村派第15代で、山川先生は下村派です。

 この「英信流目録二巻」は、奥書きによれば、安永五年(1776年)冬十月に谷村派、下村派に分かれる二代前の第十二代林政誠によって書かれた伝書を嘉永五年(1852年)六月谷村派第十五代谷村亀之丞自雄が書写されたものです。
 曽田虎彦先生が「筆山秘蔵す」とありますから谷村亀之丞自雄の書写された原本をお持ちだったのでしょう。

 「この目録は昭和23年6月 大阪河野稔氏へ伝授したり」と曽田先生の添書きがされています。
 コピーを贈られたか、直筆で書き写して河野百錬先生に送られたのでしょう。
 第二十代無双直伝英信流宗家河野百錬先生の「無双直伝英信流居合兵法叢書」昭和30年1955年発行の元資料となったのでしょう。

 神傳流秘書の原本は英信流目録より前に書きあげられていたものでしょう。恐らく、神傳流秘書は享保十七年1732年~安永五年1776年の42年間に第十代林安太夫政詡によって書かれたと思うのですが、それより古ければ第9代林六太夫守政が享保十七年1732年以前に書いているのでしょう。
 享保十七年1732年は土佐に此の居合をもたらした第九代林六大夫守政が没した年です。
安永五年1776年八月八日は第十代林安太夫政詡が没した年でした。
 この年十月に第十二代林益之丞政誠が「英信流目録二巻」を「改之」としています。

 谷村亀之丞自雄先生伝書写の「英信流目録2巻」は歯抜けの伝書です。

 内容は、居合棒立合巻 並 大森流居合・小太刀之位だけしかありません。

 曽田先生の添書きには「居合心持引歌は山川先生のものと同様につき省略」とありますので神傳流秘書にあるから書写していない、と言うのでしょう。
「長谷川流居合以下伝書なし残念なり」です。

 これから順次この「英信流目録2巻」を読み込んでいきます。

居合棒太刀合の巻 並 大森流居合、小太刀之位

1、棒太刀合之位 八本

2、棒合五つ 五本

3、心持之事 五本

4、極意之大事 八本

5、小太刀之位 六本

6、大森流居合之位 十一本

以上五十三本です。棒は坂橋流之棒と同様でしょうがさらに詳しく書かれています。1~4までが棒の手附です。
 5はこの英信流目録にしか見られない小太刀之位で、仕太刀は小太刀、打太刀は太刀による手附となります。これを知る方も、打たれる方もお見かけしません。
 
 第20代河野百錬先生の「無双直伝英信流居合兵法叢書」によって昭和30年1955年には、世に出ていながら、当時の先生方は居合抜ばかりに精を出されていたのか、師匠のいない形を手附から振り付け演じる事をされなかったようです。

 それは「古伝には興味なし、何故なら古伝を手解きしてくれる師匠が居ない」といったものかも知れません。
6番目は大森流居合で現在の無双直伝英信流正座の部となります。

 

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2017年10月13日 (金)

曽田本その1の2英信流目録原文1初めに

曽田本その1
 
2.英信流目録原文
 
1、初めに
 
 此の目録は 昭和二十三年六月? 大阪河野稔氏へ伝授したり
 谷村亀之丞自雄先生直筆
 英信流目録(二巻) 筆山秘蔵ス
 谷村亀之丞先生伝書寫 
         居合 大森流 長谷川流ナシ
         棒太刀合 之□
         居合心持引歌ハ山川先生ノモノト同様二ツキ省略
         長谷川流居合以下伝書ナシ残念ナリ
読み
英信流目録は曽田先生の前書きから始められています。
原文通り。
 
 
 

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2017年10月12日 (木)

曽田本その1の1神傳流秘書を読み終えて

曽田本その1
1.神傳流秘書を読み終えて
 曽田本その1の1神傳流秘書を原文と読み解くとに分けて書き終えました。
 平成28年(2016年)10月1日から平成29年(2017年)10月12日まで377日を要しました。原文と読み解くに分けなければ概ね188日であったろうと思います。
 
 原文は、曽田虎彦先生が書き写した文字をそのまま転記し、その読みを現代漢字及び仮名遣いに直して現代の国語レベルでも内容が判読できるようにしたつもりです。
 
 日本の古文書を容易に読み取れるだけの力はありませんが、漢字書道を久しく学んでいるおかげで、何とか曽田虎彦先生の癖字になれ読み取り、習い覚えた無双直伝英信流の業技法を重ね合わせ、更に加えて河野百錬先生や木村栄寿先生の文献と照らして判読したものです。
 大家の解釈をそのまま鵜呑みにする程の信頼感も、いたずらに媚びる無責任さも無い天邪鬼です。
 古伝の文章と睨めっこしながら、時には他流や他の武術に教えを乞いつつ読み解いてきました。
 
 三度にわたる古文書解読で、ほぼ読み取れたと思います。このまま原文だけをコピーして古伝を演じられる先生も居られると思います。又、何れの時代かに古伝を全て復元される名人も現れる事を期して原文のみを掲げておきました。
 
 読み解くの内容は、原文及び読みに続き、業を演じられるところまで掘り下げておきました。 
 但し、無双直伝英信流居合や古流剣術、棒術、体術、柔術のかなりの見識が無ければ演じられないかもしれません。
 乏しい経験を頼りに神傳流秘書の全業を読み解くにあたり、多くの方のお知恵を拝借しましたが、なかでも「痛くしないで」と言いながら私に逆手を取られたり、肘を堅められたり、仰向けにされたり俯けにされたりした家内の功績は大きいものです。
 
 かつては、総合武術として広く学ばれた方も多かったろうと思いますが、明治期に部門ごとの分離が極端になって、総合武術の見識を持たれる方は少ないと思われます。
 その表われは、棒術や和になるとアクセスが減るように見えますし、同門の方に尋ねても意を汲んでいただけないことも度々です。
 師匠の真似事以外に知恵を絞っていただける方も少ないものでした。「古伝なんかに興味は無い」と言いながら「昔はこうだった」という嘘つきに頻繁に出合ました。
 
 日本語の幾つかやその武術用語が日常から失われて久しく、当代の無双直伝英信流の教本すら読めなくなってきている時代です。
 他流の教本も意味の無い門外不出の言葉に捉われ公に読めません。或はそのこだわりが無くとも教本として世に問うだけのエネルギーがない流派の代表者。
 お陰様で武術の流派の教本はお粗末です。
 当代は良く聞き、よく見て、よく読み、自分で考えろと仰いますが、情けないほど低下している国語力では良く見て真似るだけの、武的演舞だけをそれとする剣士しか生み出せないのかもしれない時代でもあります。
 
 読み解くに当たり、この解説も現代居合を基にしているばかりで、古伝には至っていないとのご批判を述べられている方も居られます。
 其の通りでしょう、一刀流や一部津軽方面に林崎流居合の伝承があるとはいえ、それも一部の想定における動作であり、大太刀を帯しての物であれば、其処から江戸中期の神傳流秘書に進化させて解するのも無理があります。
 武術は、始祖の業技法から日進月歩していかなければ、より研究された者に打ち負かされてしまうものです。
 その上「かたち」を学び、基本の動作から得られた術をもって、あらゆる場面を思い描き稽古しなければ実用になりません。
 神傳流秘書は江戸中期の林崎重信流から進化した英信流から始まっています。平成29年の今日の我が修行のレベルから250年遡るのが精一杯です。
 
 現代の無双直伝英信流、夢想神傳流は、明治以降、多くの先師の努力で最も良く研究されていると考えられます。多くの教本を集めて読みふけって見ました。
 しかし竹刀剣道に蹂躙されていたり、見覚えただけの先師の動作を癖だらけの己の写真や動画で示すばかりの物が多く、ひどいのは先師の教本の丸写しです。
 江戸中期初頭の参考になり難いものばかりです。
 特に近年のものは昭和初期の物より劣る様な気がします。中には師伝の道統では切れてしまった奥の業を、他の師伝を引用した、おかしいものまであります。
 昨今は、師匠を真似るのがやっとの稽古量であったり、真似の上手下手のみを競う大会などにとどまっていて、武術に至らないのが現状でしょう。
 本物の師を求める事は何時の時代でも、どの道でも困難だったでしょう。選択肢は、誰が師として相応しいかよりも、住まいに近く、稽古日に都合が良い、程度の選択肢から安易に選択されています。
 人と相対しての実践行為などの武術論を口にする知ったかぶりの先生も居りますが、総じて不勉強です。段位などはそれだけの意味をなして居ません。
 
 古伝の動作は形だけ真似てもその奥義に至る事は出来そうにもありません。形の中にあるものを読み取り、それを自らの稽古の中から悟る以外にないのでしょう。
 古伝を知る上で足を踏み込んだ柳生新陰流の業を学ぶ時に、多くの気付きがありました。
 それは、「古武術は「かたち」を真似る事は出来ても術にならない」事に気付かされたことです。
 
 棒振りを何十年やっていても、如何にも早く・強くも討ちこめて、棒振り試合に勝てても「術」が決まらないのです。
 同様に一人演武の居合も、順序正しくただ力強いばかりか、ゆっくり・大きく・正確に・華麗に演じて、演武競技会で評価されても武術にはなり得ないのです。それは真剣での命のやり取りでの事とは違うからでしょう。
 
 奥義に至るには、真似ただけの「かたち」では、「とてもとても」です。本物は形の中に、その「心」も無ければならないのでしょう。
 
 おおらかな気持ちで、神傳流秘書に向かい、文字に書かれていない処を思い描き、今ある自分の力量を越えるにはと、自らを照らしてみることも良いのではないかと思っています。  
 ・・・・思いつくままに・・・
 
 古伝神傳流秘書を基に「無双神傳英信流居合兵法」の研究会を2017年9月に立ち上げました。
 曽田虎彦先生の直筆本を原文のまま読み、互に持てるものを以って読み解いて演じる研究会です。
 研究会の名称:湘南居合道研修会鎌倉道場
 場所      :鎌倉体育館
 日時      :毎月第二木曜・第四木曜
           10月26日(木)13:00~17:00
           11月09日(木)13:00~17:00
           12月14日(木)15:00~17:00
 参加希望   :このブログを読まれ研究したい方
 
 
 
 
 

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曽田本その1の1神傳流秘書を読み解く10夏原流和之事6本手之移11支點當

曽田本その1
1.神傳流秘書を読み解く
10、夏原流和之事
6)本手之移
十一本目支點當
支點當
 鐺返しの業二亭かやされ上る処を我可左の足二亭相手の陰嚢を蹴る
 以上 十一本
読む
支點當(してんとう)
 鐺返しの業にて かやされ上げる処を 我が左の足にて相手の陰嚢を蹴る
参考 捕手和之事十一本目鐺返
 相手左脇を行通り我か左の手二亭相手の左の手を取る右の手二亭小尻を取りう津む希二於した於し堅める
 異常十一本
読み
鐺返(こじりかえし)
 相手左脇を行き通り 我が左の手にて相手の左の手を取る 右の手にて鐺を取り 俯けに押し倒し堅める
 以上 十一本
読み解く
 この業も鐺返の業がもとになっています。

 八文字に坐すところ、相手スカスカと我が左脇を通り行く時、我が左手を左手で取り、右手で鐺を取ってうつむけに押し倒そうとするので、左足で相手の陰嚢を蹴る。

 「・・かやされ上る処を」の状況がよく見えませんが、鐺返から推測します。
相手に左手と鐺を取られ、鐺を上に上げられうつ伏せに押しかけられるのでしょう。

「左の足にて相手の陰嚢を蹴る」相手の股間に我が左足を蹴りこむ、は押し倒されるに従って、右手で体を支えながら左足で蹴りこむ、としてみました。  以上 十一本


以上で夏原流和之事を終了します。同時に神傳流秘書も読み終えた事になります。夏原流和之事については、このような手附が残されたのですが、誰が何時これらの業を作り出したのかわかりません。

 本朝武芸小傳巻九の末尾に小具足について世に鳴るのは竹内流だといっています。荒木流、森流などの後に夏原八太夫の名があります。
 夏原八太夫は夢相流小具足の達人也、今川久太夫その傳を継ぐ、武井徳左衛門今川の傳を得、松田彦進武井の芸を傳、鈴木彦左衛門有りて、松田に従い、その宗を得て精妙と為す。
とあります、これが夏原流和であるかはわかりません。

 此の神傳流秘書は「文政二年己卯之歳十一月吉祥日 山川幸雅述」で始まりました。
曽田先生が丁寧に書写され此処に掲載したものです。


奥書きは以下の様になっています。

山川久蔵
 

右の通り相改諸業手付覚亦歌之巻柔術不残相傳譲申所相違無望々仍而奥書如件

坪内清助殿


読み
 山川久蔵(やまかわきゅうぞう)
 右の通りあい改め 諸業手付覚え 又 歌の巻き 柔術 残らず相伝譲り申すところ相違なし 望々 よって奥書 件(くだん)のごとし
坪内清助殿

 

 文政2年は1819年です。山川久蔵幸雅の記述した最も古い傳書だろうと思います。
 残念ながら、この伝書を書写された曽田先生は、この神傳流秘書を誰から見せられて書写されたのかが不明です。「本書は他に見えざる秘本にて原本は多分戦災にて焼失せるか大事大事」と書き残されています。

 曽田本その1の1神傳流秘書を終わります。

 

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2017年10月11日 (水)

曽田本その1の1神傳流秘書原文10夏原流和之事6本手之移11支點當

曽田本その1
1.神傳流秘書原文
10、夏原流和之事
6)本手之移
十一本目支點當
支點當
 鐺返しの業二亭かやされ上る処を我可左の足二亭相手の陰嚢を蹴る
 以上 十一本
読み
支點當(してんとう)
 鐺返しの業にて かやされ上げる処を 我が左の足にて相手の陰嚢を蹴る
 以上 十一本
参考 捕手和之事十一本目鐺返
 相手左脇を行通り我か左の手二亭相手の左の手を取る右の手二亭小尻を取りう津む希二於した於し堅める
読み
鐺返(こじりかえし)
 相手左脇を行き通り 我が左の手にて相手の左の手を取る 右の手にて鐺を取り 俯けに押し倒し堅める
奥書

山川久蔵

 右の通り相改諸業手付覚亦歌之巻柔術不残相傳譲申所相違無望々仍而奥書如件

坪内清助殿


読み
 山川久蔵(やまかわきゅうぞう)
 右の通りあい改め 諸業手付覚え 又 歌の巻き 柔術 残らず相伝譲り申すところ相違なし 望々によって奥書 件(くだん)のごとし
坪内清助殿

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2017年10月10日 (火)

曽田本その1の1神傳流秘書を読み解く10夏原流和之事6本手之移10五輪添

曽田本その1
1.神傳流秘書を読み解く
10、夏原流和之事
6)本手之移
十本目五輪添
五輪添
 遠行の業二亭肩を叩時向面の通り手を取り前へな介類
読み
五輪添(ごりんぞえ)
 遠行の業にて 肩を叩く時 向面の通り 手を取り前へ投げる
参考 捕手和之事十本目遠行
 如前相手の右脇を通り後へ廻り両手二亭合手の肩を一寸叩ク相手小太刀を抜かんと春る処を両のひぢの可ゞ美二手を懸背中を膝二て押ひかる
読み
遠行(えんこう)
 前の如く相手の右脇を通り後ろへ廻り 両手にて相手の肩を一寸叩く 相手小太刀を抜かんとする処を 両の肘のかがみに手を懸け 背中を膝にて押し引かる
参考 捕手和之事九本目向面
 右脇を通り品に此方よりせり懸る相手よりもせり懸る処於した於し如右う津む希二押た於し堅める

読み
向面(むこうめん)
 右脇を通りしなに 此方よりせり懸かる 相手よりもせり懸かる処押し倒し 右の如く俯けに押し倒し堅める
読み解く
 五輪添は手附にならない程省略されてしまいました。五輪添を稽古するまでに事前に今までの業は充分稽古を積んでおけとでも言うのでしょう。
本手之移とは本手(元)の業の彼我入れ替わり、変え業、返し業ですから当然の事でしょう。

 楽々八文字に相対して坐す、相手立上りスカスカと歩み来り、我が右脇を通り後へ廻り両手にて我が肩を一寸叩く、我は小太刀を抜かんとする処、後よりせり懸られるので相手の手を取って前へ投げる。

 業名の「五輪添」ですが「五輪」は仏教で云うところの万物の構成要素「地・水・火・風・空」の五大のことで、ここではそれを現した五輪塔をイメージしたのでしょう。
人の体を五輪に見立てゝ相手を密着させて投げる、そんな業のように思えます。

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2017年10月 9日 (月)

曽田本その1の1神傳流秘書原文10夏原流和之事6本手之移10五輪添

曽田本その1
1.神傳流秘書原文
10、夏原流和之事
6)本手之移
十本目五輪添
五輪添
 遠行の業二亭肩を叩時向面の通り手を取り前へな介類
読み
五輪添(ごりんぞえ)
 遠行の業にて 肩を叩く時 向面の通り 手を取り前へ投げる
参考 捕手和之事十本目遠行
 如前相手の右脇を通り後へ廻り両手二亭合手の肩を一寸叩ク相手小太刀を抜かんと春る処を両のひぢの可ゞ美二手を懸背中を膝二て押ひかる
読み
遠行(えんこう)
 前の如く相手の右脇を通り後ろへ廻り 両手にて相手の肩を一寸叩く 相手小太刀を抜かんとする処を 両の肘のかがみに手を懸け 背中を膝にて押し引かる
参考 捕手和之事九本目向面
 右脇を通り品に此方よりせり懸る相手よりもせり懸る処於した於し如右う津む希二押た於し堅める

読み
 右脇を通りしなに 此方よりせり懸かる 相手よりもせり懸かる処押し倒し 右の如く俯けに押し倒し堅める

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2017年10月 8日 (日)

曽田本その1の1神傳流秘書を読み解く10夏原流和之事6本手之移9捫返

 
曽田本その1
1.神傳流秘書を読み解く
10、夏原流和之事
6)本手之移
九本目捫返
捫返
 向面の事二取っ亭後へ倒さんと須るを其手を取って前へな介る
読み
捫返(もんがえし、なでかえし、ひねりかえし)
 向面の事に取って 後ろへ倒さんとするを 其の手を取って前へ投げる
参考
捕手和之事 九本目向面
 右脇を通り品二此方よりせり懸る相手よりもせり懸る処於した於し如右う津むけ二押た於し堅める
読み
向面(むこうめん)
 右脇を通りしなに 此方より競り懸かる 相手よりも競り懸かる処 押し倒し 右如く 俯けに押し倒し堅める
参考
「如右に・・」
 八本目の胸點の足で胸を蹴って突き倒すことでしょうか。
「右の如く」が良くわかりません。恐らく捕手和之事の五本目右転か六本目右詰を指しているだろうと思います。此処は、「向面」だけを参考にすれば良さそうです。

五本目右転
 如前歩ミ行亭相手手を上る処を両の手二亭指を取りわけ左の方へ引廻し又た於し砂乱の如くう津む希二引廻し亭堅める

読み
右転(うてん)
 前の如く歩み行て相手手を上る処を両の手にて指を取りわけ左の方へ引廻し又たおし砂乱れの如くうつむけに引廻して堅める

六本目右詰
 如前歩ミ行て右脇を行違ひ品二相手の右の手を我か右の手二亭取り左の手をひぢ二上亭引伏せ堅める

読み
右詰(みぎつめ)
 前の如く歩み行て右脇を行違いしなに相手の右の手を我が右の手にて取り左の手をひじに上て引伏せ堅める


読み解く
 双方相対し八文字に坐す時、相手立上ってスカスカと歩み寄り、右脇を通りしなに我が右手を取ってせり懸って後ろに倒さんとするを、我もせり懸り相手の右手をひねり返して左手を添え俯けに押し倒し堅める。

この本手之移9本目捫返はもんかえし、ひねりかえし、なでかえし、の何れかの読みでしょう。

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2017年10月 7日 (土)

曽田本その1の1神傳流秘書原文10夏原流和之事6本手移9捫返

曽田本その1
1.神傳流秘書原文
10、夏原流和之事
6)本手之移
九本目捫返
捫返
 向面の事二取っ亭後へ倒さんと須るを其手を取って前へな介る
読み
捫返(もんがえし、なでかえし、ひねりかえし)
 向面の事に取って 後ろへ倒さんとするを 其の手を取って前へ投げる
参考
捕手和之事 九本目向面
 右脇を通り品二此方よりせり懸る相手よりもせり懸る処於した於し如右う津むけ二押た於し堅める
読み
向面
 右脇を通りしなに 此方より競り懸かる 相手よりも競り懸かる処 押し倒し 右如く 俯けに押し倒し堅める
参考
「如右に・・」
 八本目の胸點の足で胸を蹴って突き倒すことでしょうか。
「右の如く」が良くわかりません。恐らく捕手和之事の五本目右転か六本目右詰を指しているだろうと思います。此処は、「向面」だけを参考にすれば良さそうです。

五本目右転
 如前歩ミ行亭相手手を上る処を両の手二亭指を取りわけ左の方へ引廻し又た於し砂乱の如くう津む希二引廻し亭堅める

読み
 前の如く歩み行て相手手を上る処を両の手にて指を取りわけ左の方へ引廻し又たおし砂乱れの如くうつむけに引廻して堅める

六本目右詰
 如前歩ミ行て右脇を行違ひ品二相手の右の手を我か右の手二亭取り左の手をひぢ二上亭引伏せ堅める

読み
 前の如く歩み行て右脇を行違いしなに相手の右の手を我が右の手にて取り左の手をひじに上て引伏せ堅める

 

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2017年10月 6日 (金)

曽田本その1神傳流秘書を読み解く10夏原流和之事6本手之移8坐配謀

曽田本その1
1.神傳流秘書を読み解く
10、夏原流和之事
6)本手之移
八本目坐配謀
坐配謀
 胸天の移り也常の修行此事なしむ年を蹴る足を此方ゟ取り向へ突倒春也
*読み
坐配謀(ざはいぼう・・?)
 胸天(胸點)の移り也 常の修行此の事なし 胸を蹴る足を此方より取り 向うへ突き倒す也
参考
捕手和之事八本目胸點 
 歩ミ行相手の胸を足二亭蹴る平常の稽古二ハ此業なし子細ハ胸を蹴る故也
読み
胸點(むねてん、きょうてん)
 歩み行き 相手の胸を足にて蹴る 常の稽古には この業なし 仔細は胸を蹴る也
読み解く

*坐配謀は、ざはいぼうでしょうか。読みは不明です。
 「胸天」という業名は見当たらないのですが、夏原流和之事捕手和之事八本目「歩み行相手の胸を足にて蹴る平常の稽古にはこの業なし子細は胸を蹴る故也」とする「胸點」の業があります。點は「てん」ですから「天」と同音ですので当て字としたのでしょう。
 この業も、彼我逆転して胸を蹴られる時の返し業です。

 我が坐している所へ相手スカスカと歩み来たり、我が胸を足蹴にして来るので、その足を取って相手をあお向けに突き倒す。

 「突倒す」の文言が気になります。蹴ってくる相手の足を取るや、相手の体に浴びせて倒すなどを言うのでしょう。

 

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2017年10月 5日 (木)

曽田本その1神傳流秘書原文10夏原流和之事6本手之移8坐配謀

曽田本その1
1.神傳流秘書原文
10、夏原流和之事
6)本手之移
八本目坐配謀
坐配謀
 胸天の移り也常の修行此事なしむ年を蹴る足を此方ゟ取り向へ突倒春也
*読み
坐配謀(ざはいぼう・・?)
 胸天(胸點)の移り也 常の修行此の事なし 胸を蹴る足を此方より取り 向うへ突き倒す也
参考
捕手和之事八本目胸點 
 歩ミ行相手の胸を足二亭蹴る平常の稽古二ハ此業なし子細ハ胸を蹴る故也
読み
胸點(むねてん、きょうてん)
 歩み行き 相手の胸を足にて蹴る 常の稽古には この業なし 仔細は胸を蹴る也
 

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2017年10月 4日 (水)

曽田本その1の1神傳流秘書を読み解く10夏原流和之事6本手之移7九寸返

曽田本その1
1.神傳流秘書を読み解く
10、夏原流和之事
6)本手之移
七本目九寸返
九寸返
 抜捨の通り抜付を留処を振り向て中に入りたを春也
読み
九寸返(きゅうすんかえし)
 抜捨の通り抜き付くを留める処を 振り向いて中に入り倒す也
参考
夏原流和之事 捕手和之事七本目抜捨
 相手の左の脇を行通り品二合手の左の手を我が左の手二亭取り後へ廻る相手左之手二亭後へ婦り向小太刀を抜付類を右の手二亭留左の手を放シひぢ二添へて引た於し堅める
読み
 相手の左脇を行き通りしなに 相手の左の手を我が左の手にて取り後ろへ廻る 相手左の手にて後へ振り向き小太刀を抜き付けるを 右の手にて留め 左の手を放し肘に添えて引き倒し堅める
読み解く
 抜けだらけで文章を読んだだけでは九寸返がひらめきません。本手之移の九寸返は彼我逆転したもので抜捨で我が引き堅められそうになる処を返す業です。
 
業名の九寸返は、小太刀の寸法でしょうか。
相手、我が左脇を通りしなに、左手で我が左手を取って後ろへ廻りこむ、我は振り向きざまに小太刀を抜いて抜き付けるのを、相手は右手で我が右手首を制し左手を放すその機に中に入り押し倒し堅める。

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2017年10月 3日 (火)

曽田本その1の1神傳流秘書原文10夏原流和之事6本手之移7九寸返

曽田本その1
1.神傳流秘書原文
10、夏原流和之事
6)本手之移
七本目九寸返
九寸返
 抜捨の通り抜付を留処を振り向て中に入りたを春也
読み
九寸返(きゅうすんかえし)
 抜捨の通り抜き付くを留める処を 振り向いて中に入り倒す也
参考
夏原流和之事 捕手和之事七本目抜捨
 相手の左の脇を行通り品二合手の左の手を我が左の手二亭取り後へ廻る相手左之手二亭後へ婦り向小太刀を抜付類を右の手二亭留左の手を放シひぢ二添へて引た於し堅める
読み
 相手の左脇を行き通りしなに 相手の左の手を我が左の手にて取り後ろへ廻る 相手左の手にて後へ振り向き小太刀を抜き付けるを 右の手にて留め 左の手を放し肘に添えて引き倒し堅める

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2017年10月 2日 (月)

曽田本その1の1神傳流秘書を読み解く10夏原流和之事6本手之移6勝骰

曽田本その1
1.神傳流秘書を読み解く
10、夏原流和之事
6)本手之移
六本目勝骰
勝骰
 右請の通り耳我可手を取り伏セんと須るを直耳支耳中耳入る
読み
勝骰(かつさい、しょうさい)
 右請の通りに 我が手を取り伏せんとするを 直ぐに機に中に入る
参考
捕手和之事六本目右請
 如前歩ミ行て右脇を行違ひ品二相手の右の手を我か右の手二亭取り左の手をひぢ二上亭引伏せ堅める
読み
 前の如く 歩み行きて 右脇を行き違いしなに 相手の右の手を我が右の手にて取り 左の手を肘に上げて引き伏せ堅める
読み解く
 楽々対座する時相手立ち上がって歩みより、我が右脇を通りしなに、右手で我が右手を取り左手をひじに掛けて引き伏せようとする、その機をとらえて相手の中に入り・・ここまでがこの業の手附です。
後は、状況次第にどうぞと言っているようです。逃れるだけならば、でんぐり返しもいいかもしれません。

この業名の勝骰は、かつさい、しょうさい、しょうず、しょうとうなどの読みでしょう。
骰はさいころです。

 

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2017年10月 1日 (日)

曽田本その1の1神傳流秘書原文10夏原流和之事6本手之移6勝骰

曽田本その1
1.神傳流秘書原文
10、夏原流和之事
6)本手之移
六本目勝骰
勝骰
 右請の通り耳我可手を取り伏セんと須るを直耳支耳中耳入る
読み
勝骰(かつさい、しょうさい)
 右請の通りに 我が手を取り伏せんとするを 直ぐに機に中に入る
参考
捕手和之事六本目右請
 如前歩ミ行て右脇を行違ひ品二相手の右の手を我か右の手二亭取り左の手をひぢ二上亭引伏せ堅める
読み
 前の如く 歩み行きて 右脇を行き違いしなに 相手の右の手を我が右の手にて取り 左の手を肘に上げて引き伏せ堅める
 

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2017年9月30日 (土)

第七回古伝研究会を終えて

 9月の第二木曜日及び第四木曜日に第七回古伝研究会を実施しました。
毎月二回定期的に研究会を実施し、曽田虎彦先生の書写された江戸時代の古伝神傳流秘書を基に土佐の居合、大森流・英信流・坂橋流之棒・夏原流和を読み解いて動作を確認していきます。
 今回は、第六回に引き続き、11月に神戸で行われる違師伝交流稽古会に向け、土佐の居合にある古伝の仕組(組太刀)詰合を研究していきます。
 詰合は近年では「詰合之位」と呼称されていますが古伝は「詰合」です。
 詰合之位などと「位」の文字を付すのはどこぞの剣術流派の送り名を借りて来たものでしょう。恐らく昭和以降のものだと推測します。
 現在、処々で打たれている詰合之位は、曽田虎彦先生が残された業附口伝からの引用で古伝の詰合と、ほぼ業の順番や「かたち」は似ていると言えるでしょう。
 我々は古伝神傳流秘書の詰合を研究します。
 失伝した第九代林六大夫政誠の古伝神傳流秘書の「詰合」です。
 
 昭和の初めに曽田虎彦先生が第15代谷村亀之丞自雄及び第16代五藤正亮の口伝により実兄土井亀江から聞き及んで書き留めた業附口伝詰合之位。
 それを基に第19代福井春政先生が指導したと思われる嶋専吉氏の詰合之位。
 指導者は良くわかりませんが戦後第21代福井聖山先生による詰合之位。
 其の他業附口伝を参考にしたいくつもの「かたち」がyoutubeに公開され打たれている様です。
 参考に古伝の詰合・業附口伝の詰合之位・21代福井聖山先生の詰合之位の順で本数と業名を書いておきます。                                                      
一本目 発早   八相   八相
二本目 拳取   拳取   拳取
三本目 岩浪   岩波   岩浪
四本目 八重垣  八重垣  八重垣
五本目 鱗形   鱗形   鱗形
六本目 位弛   位弛   位弛
七本目 燕返   燕返   燕返
八本目 柄砕   眼関落  眼関落  
九本目 水月   水月刀  水月刀
十本目 霞剣   霞剣   霞剣
11本目 ナシ   討込   討込
 第6回までに六本目位弛まで読み解いていますから、今回の第七回の9月14日は4時間かけて七本目燕返から10本目まで研究し、おまけに11本目の討込を真向打ちによる合し打ちで締めてみました。
 9月28日は一本目から十本目まで通して演武し、問題点を洗い出して、武術的な観点から現行の師伝の術理を解きほぐし変化した動作に応じられるものを幾つも体験し、其処から演武(舞)用の見栄えの良い動作を模索してみました。
 
 武術の稽古は、何度も同じ動作をいたずらに繰り返して熟達する演練を良しとする処が多いのですが、此処では古伝の文言一字をも見逃さずに読み取って、その求めるものから術理を紐解き動作に至る技法の展開を求めています。
 仕組(組太刀)は申し合わせの形として、歩数や打ち間、打つ位置に拘り過ぎずに、実戦に応じられるまで研究する事が大切です。其の為には手附をよく読み、取り敢えずやって見て、今までの経験だけに固執しないことが大切です。
 
 この古伝の分野には、先生と言われる人は無く、求める者が己の知恵を出し、他の人の知恵と重ね合い、本物を捜す以外に道はありません。
 誰かがやって、誰かがそれを見、古伝と照らし、違う処を指摘し、形へと昇華させるのです。
 真剣刀法の武的センスのない先師が意味不明な動作にしてしまったものは捨て去り、他流から見ても納得し理解されるものを捜し求めています。
 
例を上げてみましょう。
Ⅰ、古伝神傳流秘書の詰合九本目「水月」
 「相手高山に構え待つ所へ、我も高山に構え行きて相手の面に突き付ける相手払うを体を替えし打込み勝
*
Ⅱ、曽田先生の復元された業附口伝の詰合之位九本目「水月刀」
 「是も同じく立合て真向へ冠り、相掛りにても敵待ちかけても苦からず、我れ真向へ冠りてスカスカと行き場合にて、太刀の切尖を敵の眉間に突き込む様に突く也、其の時、敵直ぐに八相に払う、其の時、我直ぐにカムリ敵の面へ切り込み勝也、互に五歩退がり血振り納刀以下同じ」
*
Ⅲ、第19代福井春政先生直伝嶋専吉先生の無双直伝英信流居合術乾詰合之位九本目「水月刀」
 「立合て右上段に冠り相掛りにて進み中途仕太刀は幾分刀を下げ間合に至りて打太刀の眉間に突込む様に刺突す打太刀之を八相に払ふ。
仕太刀隙かさず左の脚を稍々左方に踏み体を軽く左に転はして振冠り、右足を一歩踏み込み打太刀の面を打つ。(此場合体を左に開き上段に振冠りたるまゝ残心を示す様式もあり)刀を合せ双方五歩退り、血振納刀。」
*
Ⅳ、第21代福井聖山先生の詰合之位九本目「水月刀」
 「打太刀
①右足より進み出で、間合に来た時、仕太刀が我が面を目がけて刀を突いて来たので、左足を引き八相に払う。
②払ったる瞬間に、仕太刀より面を打たる。
仕太刀
①右足より進み出で、二歩ぶりに剣先を下げ間合に至るや、剣先を打太刀の眉間に突き込む様に突き出す。
②突き出したる刀を八相に払われたる瞬間、直ちに刀を冠り左足を進め面を打つ
(二歩目に剣先を中段にして、三歩目に水月を突き払われた瞬間、正面を打つ)
 このそれぞれの手附を読み、古伝との違いを認識できるでしょうか。そしてそれぞれどの様に運剣するでしょうか。
 文字に表われた部分の動作の解釈と、文字に表われていない部分の動作が大きく技を替えていきます。
 
 第八回は10月及び11月に三回行います。何度も繰返す通し演武から術理を求めていきます。
 「かたち」は誰でも演じられます。然し其の業の持つ術理は理解できないか、理解しても術にならない。そこまで修行をもとめられるのでしょう。
 詰合が理解出来れば居合が理解出来るかもしれません。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

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曽田本その1の1神傳流秘書を読み解く10夏原流和之事6本手之移5請返

曽田本その1
1.神傳流秘書原文
10、夏原流和之事
6)本手之移
五本目請返
請返
 右轉の通り我可手を出須を相手両の手二亭取り引廻さんと春るを下ゟ相手の左の手を取り轉びころび春連バ相手倒るゝ也
*読み
請返(うけかえし・うけがえし)
 右転の通り 我が手を出すを 相手両の手にて取り引き廻さんとするを 下より相手の手を取り 転び転びすれば 相手倒るゝ也
参考
捕手和之事五本目右転 
 前の如く歩ミ行亭相手手を上る処を両の手にて指を取りわけ左の方へ引廻し又た於し砂乱の如くう津む希に引廻し亭堅める
読み
 前の如く歩み行きて相手手を上げる処を 両の手にて指を取り分け 左の方へ引き廻し 又 倒し砂乱の如く俯けに引き廻して堅める
参考
捕手和之事二本目砂乱
 相手坐し居る処へ我ハ立って歩ミ行使者捕の如く引た於さむとする相手た於れしとするを支ニ左の手二亭突たおし扨右足を相手の肩へ歩ミ込ミうつむけに直しかたむる也
読み
 相手坐し居る処へ 我は立って歩み行き 使者捕の如く引き倒さんとする 相手倒れじとするを機に 左の手にて突き倒し 扨 右足を相手の肩へ踏み込み 俯けに直し堅むる也 
参考 
捕手和之事一本目使者捕
 楽々対し坐したる時向の右の手を我が右之手二亭取り向の右の膝を足二亭踏我右脇へ引た於してかたむる也
読み
 楽々対し坐したる時 向うの右の手を我が右の手にて取り 向うの右の膝を足にて踏み 我が右脇へ引き倒し堅むる也
読み解く
右転、砂乱、使者捕と戻されますが単純にして見ました。
 楽々対座している時、相手は立ち上がって歩み寄り、我が上に上げた右手を相手両手で取って指を取り分け左の方に引き廻さんとする。
我は相手の左手を下から取り、相手の引き廻しに転び転びすれば相手を引き倒す事が出来る。

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2017年9月29日 (金)

曽田本その1の1神傳流秘書原文10夏原流和之事6本手之移5請返

曽田本その1
1.神傳流秘書原文
10、夏原流和之事
6)本手之移
五本目請返
請返
 右轉の通り我可手を出須を相手両の手二亭取り引廻さんと春るを下ゟ相手の左の手を取り轉びころび春連バ相手倒るゝ也
*読み
請返(うけかえし・うけがえし)
 右転の通り 我が手を出すを 相手両の手にて取り引き廻さんとするを 下より相手の手を取り 転び転びすれば 相手倒るゝ也
参考
捕手和之事五本目右転 
 前の如く歩ミ行亭相手手を上る処を両の手にて指を取りわけ左の方へ引廻し又た於し砂乱の如くう津む希に引廻し亭堅める
読み
 前の如く歩み行きて相手手を上げる処を 両の手にて指を取り分け 左の方へ引き廻し 又 倒し砂乱の如く俯けに引き廻して堅める
参考
捕手和之事二本目砂乱
 相手坐し居る処へ我ハ立って歩ミ行使者捕の如く引た於さむとする相手た於れしとするを支ニ左の手二亭突たおし扨右足を相手の肩へ歩ミ込ミうつむけに直しかたむる也
読み
 相手坐し居る処へ 我は立って歩み行き 使者捕の如く引き倒さんとする 相手倒れじとするを機に 左の手にて突き倒し 扨 右足を相手の肩へ踏み込み 俯けに直し堅むる也 
参考 
捕手和之事一本目使者捕
 楽々対し坐したる時向の右の手を我が右之手二亭取り向の右の膝を足二亭踏我右脇へ引た於してかたむる也
読み
 楽々対し坐したる時 向うの右の手を我が右の手にて取り 向うの右の膝を足にて踏み 我が右脇へ引き倒し堅むる也
 

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2017年9月28日 (木)

曽田本その1の1神傳流秘書を読み解く10夏原流和之事6本手之移4變ノ弛

曽田本その1
1.神傳流秘書を読み解く
10、夏原流和之事
6)本手之移
四本目變ノ弛
變ノ弛
 付入りの業二亭突倒さんとす類を躰を開き後へ送る也
読み
變ノ弛(へんのはずし)
 付入りの業にて 突き倒さんとするを体を開き後へ送る也
参考 夏原流和之事捕手和之事四本目附入
 如前歩ミ寄っ亭右の手二て相手の胸を突阿保の希にた於春也
読み
 前の如く歩み寄って 右の手にて相手の胸を突き 仰のけに倒す也
読み解く
 この「變ノ弛」の読み方は、曽田先生は「へんのはずし」とメモを添えています。この神傳流秘書にある「弛」の漢字の読みは「はずし」と読ませています。「はずし」は「外し」で「弛」は「ゆるみ」ですが、弓の弦を「はづす」から、張っていた力が抜ける、だれるから古訓では「はずし」と読ませるのでしょう。

 「前の如く」は三本目「弓返」で「相手坐処へ前の如く歩み寄って左の手にて相手の左の手を取り右の手にて相手の小太刀の柄を取て・・・・」

 弓返にも「前の如く」ですから、二本目砂乱れに戻ります。
相手坐し居る処へ我は立って歩み行使者捕の如く引きたおさむとする・・

 砂乱にも「前の如く」ですから、一本目使者捕まで戻ります。「楽々対し坐したる時向の右の手を我が右の手にて取り向の右の膝を足にて踏み我が右脇へ引たおしてかたむる也」

 どうやら、始動が見えてきました。古伝の省略した「前の如く」の部分は素直に戻れば展開が見えていいものです。

 楽々相対して座す時、相手が立ち上がって歩み寄り、我が胸を右手で突いて突き倒そうとするを機に体を左に躱して開き相手の右手を外して我が体の後ろへ送り引き倒す。

 相手の流れる右手を我は右手で取って引き倒すとも、何とも書かれていません。古伝はおおらかです、思う様にやって見るのが良さそうです。

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2017年9月27日 (水)

曽田本その1の1神傳流秘書原文10夏原流和之事6本手之移4變ノ弛

曽田本その1
1.神傳流秘書原文
10、夏原流和之事
6)本手之移
四本目變ノ弛
變ノ弛
 付入りの業二亭突倒さんとす類を躰を開き後へ送る也
読み
變ノ弛(へんのはずし)
 付入りの業にて 突き倒さんとするを体を開き後へ送る也
参考 夏原流和之事捕手和之事四本目附入
 如前歩ミ寄っ亭右の手二て相手の胸を突阿保の希にた於春也
読み
 前の如く歩み寄って 右の手にて相手の胸を突き 仰のけに倒す也

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2017年9月26日 (火)

曽田本その1の1神傳流秘書を読み解く10夏原流和之事6本手之移3山越

曽田本その1
1.神傳流秘書を読み解く
10、夏原流和之事
6)本手之移
三本目山越
山越
 弓返しの通り二たをされたる時我打込んて合手請留亭引婦せんと須る時左の手二亭相手の足を取り引可るゝを支耳起上り付込み倒春也
読み
山越(やまこし)
 弓返しの通りに倒されたる時 我打込んで相手請け留めて 引き伏せんとする時 左の手にて相手の足を取り引かるゝ機に 起き上がり付け込み倒す也
参考 夏原流和之事捕手和之事三本目弓返
 相手坐処へ如前歩ミ寄ッて左の手に亭合手の左の手を取り右の手二て相手の小太刀の柄を取て脇へねぢた於し其柄を右之足にて歩ミ向の小手をかためたる時相手右の手をもッて打込むを我も右の手二て留左の手を相手のひぢ尓そゑ亭うつむ希二引直し堅める
読み
弓返(弓返)
 相手坐す処へ 前の如く歩み寄って左の手にて相手の左の手を取り 右の手にて相手の小太刀の柄を取りて脇へねじ倒し 其の柄を右の足にて踏み 向うの小手をかためたる時
相手右の手をもって打ち込むを 我も右の手にて留め 左の手を相手の肘に添えて俯きに引き直し堅める
読み解く
 「前の如く歩み寄って」は、相手坐し居る処へ歩み寄っての事でしょう。
是は相手に左手を取られ、更に小太刀の柄を取られてねじ倒され、右足で小太刀の柄を踏み固められた時に、我は右手で相手に打ち込むのを請け留められ、左手を固められて俯けに引き伏せられられそうになる時、左手で相手の足を取って、相手が引こうとするを機に起き上がって相手に付け込んで倒す。

 此の業は、弓返しの我と相手を逆にして返し業を繰り出すもので、弓返の彼我逆の攻防と山越を合せて見ました。

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2017年9月25日 (月)

曽田本その1の1神傳流秘書原文10夏原流和之事6本手之移3山越

曽田本その1
1.神傳流秘書原文
10、夏原流和之事
6)本手之移
三本目山越
山越
 弓返しの通り二たをされたる時我打込んて合手請留亭引婦せんと須る時左の手二亭相手の足を取り引可るゝを支耳起上り付込み倒春也
読み
山越(やまこし)
 弓返しの通りに倒されたる時 我打込んで相手請け留めて 引き伏せんとする時 左の手にて相手の足を取り引かるゝ機に 起き上がり付け込み倒す也
参考 夏原流和之事捕手和之事三本目弓返
 相手坐処へ如前歩ミ寄ッて左の手に亭合手の左の手を取り右の手二て相手の小太刀の柄を取て脇へねぢた於し其柄を右之足にて歩ミ向の小手をかためたる時相手右の手をもッて打込むを我も右の手二て留左の手を相手のひぢ尓そゑ亭うつむ希二引直し堅める
読み
弓返(弓返)
 相手坐す処へ 前の如く歩み寄って左の手にて相手の左の手を取り 右の手にて相手の小太刀の柄を取りて脇へねじ倒し 其の柄を右の足にて踏み 向うの小手をかためたる時
相手右の手をもって打ち込むを 我も右の手にて留め 左の手を相手の肘に添えて俯きに引き直し堅める
 
 

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2017年9月24日 (日)

曽田本その1の1神傳流秘書を読み解く10夏原流和之事6本手之移2小車

曽田本その1
1.神傳流秘書を読み解く
10、夏原流和之事
6)本手之移
二本目小車
小車
 砂乱の業二亭我可手を取り須具者る処へ付込ミ来るを支耳中耳入り倒す
読み
小車(おぐるま・こぐるま)
 砂乱(さみだれ)の業にて 我が手を取り直ぐにすぐばる処へ付け込み来るを機に 中に入り倒す
参考 「砂乱の業にて」は夏原流和之事捕手和之事二本目砂乱
 相手坐し居る処へ我ハ立って歩ミ行使者捕の如く引た於さむとするを相手た於礼しと春るを支ニ左の手二亭突たおし扨右足を相手の肩へ歩ミ込ミう川むけ二直しかたむる也
読み
砂乱(さみだれ)
 相手坐し居る処へ 我は立って歩み行き 使者捕の如く 引き倒さんとするを 相手倒れじとするを機に 左の手にて突き倒し 扨 右足を相手の肩へ踏み込み俯けに直し堅むる
参考 「使者捕の如く」は捕手和之事一本目使者捕

使者捕(ししゃほ・ししゃとり)
 楽々對し坐したる時向の右の手を我か右之手二亭取り向の右の膝を足二亭踏我脇へ引た於してかたむる也
読み
 楽々対し坐したる時 向うの右の手を我が右の手にて取り 向うの右の膝を足にて踏み 我が脇へ引き倒し堅むる也
読み解く 
 小車は、我が座して居る時、相手立ってスカスカと近寄って来て、我が右手を取り、我がすくむ様にグットする処へ、相手は更に引き倒そうと付け入って来るのを機に、我は付け込んで相手の中に入り左手で相手の左足を取って仰向けに倒す。

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2017年9月23日 (土)

曽田本その1の1神傳流秘書原文10夏原流和之事6本手之移2小車

曽田本その1
1.神傳流秘書原文
10、夏原流和之事
6)本手之移
二本目小車
小車
 砂乱の業二亭我可手を取り須具者る処へ付込ミ来るを支耳中耳入り倒す
読み
小車(おぐるま・こぐるま)
 砂乱(さみだれ)の業にて 我が手を取りすくばる処へ付け込み来るを機に 中に入り倒す
参考 「砂乱の業にて」は夏原流和之事捕手和之事二本目砂乱
 相手坐し居る処へ我ハ立って歩ミ行使者捕の如く引た於さむとするを相手た於礼しと春るを支ニ左の手二亭突たおし扨右足を相手の肩へ歩ミ込ミう川むけ二直しかたむる也
読み
 相手坐し居る処へ 我は立って歩み行き 使者捕の如く 引き倒さんとするを 相手倒れじとするを機に 左の手にて突き倒し 扨 右足を相手の肩へ踏み込み俯けに直し堅むる
参考 「使者捕の如く」は捕手和之事一本目使者捕
 楽々對し坐したる時向の右の手を我か右之手二亭取り向の右の膝を足二亭踏我脇へ引た於してかたむる也
読み
 楽々対し坐したる時 向うの右の手を我が右の手にて取り 向うの右の膝を足にて踏み 我が脇へ引き倒し堅むる也

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2017年9月22日 (金)

曽田本その1の1神傳流秘書を読み解く10夏原流和之事6本手之移1障子返

曽田本その1
1.神傳流秘書を読み解く
10、夏原流和之事
6)本手之移 始終相手本手之組掛之通二取来也
一本目障子返
本手之移 始終相手本手之組掛之通に取来也
障子返
 使者捕の業耳て引たをさんとす類を支に耳津べ可へり須る也
読み
本手之移(ほんてのうつし)  始終相手 本手の組み掛りの通りに取り来る
 
障子返(しょうじかえし)
 使者捕の業にて 引き倒さんとするを機に つべかえりする也
参考 使者捕の業 夏原流和之事捕手和之事一本目使者捕
 楽々對し坐したる時向の右の手を我か右之手二亭取り向の右之膝を足二亭踏我右脇へ引た於してかたむる也
読み
 楽々対し坐したる時 向うの右の手を我が右の手にて取り 向うの右の膝を足にて踏み 我が右脇へ引き倒し堅むる也
読み解く
 本手之移は夏原流和之事の最後の業手附けです。「本手之移」とは元の手附の移しですから、返し業と云うのでしょう。
 ですから本手之移の我は相手、相手は我と入れ替わります。
 同様に、立合と後立合、小具足と小具足割は元の業の替え業、返し業でした。
 
 「障子返は使者捕の業にて」ですから、使者捕の業のように相手が我が右手を取り右膝を踏みつけ引き倒そうとするを機にでんぐり返って逃れる。

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2017年9月21日 (木)

曽田本その1の1神傳流和之事原文10夏原流和之事6本手之移1障子返

曽田本その1
1.神傳流秘書原文
10、夏原流和之事
6)本手之移 
始終相手本手之組掛之通二取来也
一本目障子返
本手之移 
始終相手本手之組掛之通に取来也
障子返
 使者捕の業耳て引たをさんとす類を支耳津べ可へり須る也
読み
本手之移(ほんてのうつし)  
始終相手 本手の組み掛りの通りに取り来る
 
障子返(しょうじかえし)
 使者捕の業にて 引き倒さんとするを機に つべかえりする也
参考 使者捕の業 夏原流和之事捕手和之事一本目使者捕
 楽々對し坐したる時向の右の手を我か右之手二亭取り向の右之膝を足二亭踏我右脇へ引た於してかたむる也
読み
 楽々対し坐したる時 向うの右の手を我が右の手にて取り 向うの右の膝を足にて踏み 我が右脇へ引き倒し堅むる也
 

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2017年9月20日 (水)

曽田本その1の1神傳流秘書を読み解く10、夏原流和之事5小具足割10浦ノ波

曽田本その1
1.神傳流秘書読み解く
10、夏原流和之事
5)小具足割
十本目浦ノ波
以上十本
浦ノ波
 影の切懸の通り耳後ゟ髻を取ッ亭打込を後へ振り向き我可右の手を當て打懸亭躰をもたれ懸り亭倒す
以上十本
読み
浦ノ波(うらのなみ)
 影の切懸の通りに 後より髻を取って打ち込むを 後へ振り向き 我が右の手を当て打ち懸けて 体をもたれ懸りて倒す
以上十本
参考 小具足の十一本目影切掛
 是ハ相手我後ゟ歩ミ来り我可髻を取り短刀を抜亭打込むを其侭後へ向位の弛の如く右之手二亭出合を留中耳入りたを春
読み
影切掛(かげきりかかり)
 是は相手後ろより歩み来たり 我が髻を取り 短刀を抜きて打込むを 其の侭 後ろへ向き
位の弛の如く 右の手にて出合うを留め 中に入り倒す
参考 小具足の八本目位ノ弛
 相手胸を取るを左の手二亭取り合手立上り短刀を抜て打込むを我右の手二亭打込ミ留躰を入川て中耳入り倒ス
読み
位ノ弛(くらいのゆるみ・くらいのはずし)
 相手胸を取るを左の手にて取り 相手立ち上がり 短刀を抜いて打込むを 我れ右の手にて打込み留め 体を入って中に入り倒す
読み解く
 「影の切懸」とは小具足の十一本目影切掛のことでしょう。

さらにここで小具足の八本目位ノ弛の業の動作を要求しています。

 この伝書は省略が多くて、其の都度前の業を振り返る事になって文章だけから業を演じようとするとこの様に厄介です。然し稽古には前の業を充分習熟できれば容易な事でしょう。

 相手我が後ろより来たりて我が髻を取り短刀を抜いて打ち込んで来るので、我は透かさず後へ振り向き、右手を上げ相手の短刀を持つ右手首に打ち懸けて留め、そのままもたれる様に体をあびせて倒す。

 以上十本で小具足割を終わります。小具足割の割の意味はどうやら変化技を表す夏原流独特の言葉だったようです。

 小具足割の書き出しに「八文字二坐ス」と有りました。我は立膝に座し、相手は同様に坐して居るか、立って前より歩み寄る、又は後ろより歩み来ると相手の状況が異なります。

 

 

 

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2017年9月19日 (火)

曽田本その1の1神傳流秘書原文10夏原流和之事5小具足割10浦ノ波

曽田本その1
1.神傳流秘書原文
10、夏原流和之事
5)小具足割
十本目浦ノ波
浦ノ波
 影の切懸の通り耳後ゟ髻を取ッ亭打込を後へ振り向き我可右の手を當て打懸亭躰をもたれ懸り亭倒す
読み
浦ノ波(うらのなみ)
 影の切懸の通りに 後より髻を取って打ち込むを 後へ振り向き 我が右の手を当て打ち懸けて 体をもたれ懸りて倒す
参考 小具足の十一本目影切掛
 是ハ相手我後ゟ歩ミ来り我可髻を取り短刀を抜亭打込むを其侭後へ向位の弛の如く右之手二亭出合を留中耳入りたを春
読み
影切掛(かげきりかかり)
 是は相手後ろより歩み来たり 我が髻を取り 短刀を抜きて打込むを 其の侭 後ろへ向き
位の弛の如く 右の手にて出合うを留め 中に入り倒す
参考 小具足の八本目位ノ弛
 相手胸を取るを左の手二亭取り合手立上り短刀を抜て打込むを我右の手二亭打込ミ留躰を入川て中耳入り倒ス
読み
位ノ弛(くらいのゆるみ・くらいのはずし)
 相手胸を取るを左の手にて取り 相手立ち上がり 短刀を抜いて打込むを 我れ右の手にて打込み留め 体を入って中に入り倒す
 

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2017年9月18日 (月)

曽田本その1の1神傳流秘書を読み解く10夏原流和之事5小具足割9逆ノ返

曽田本その1
1.神傳流秘書を読み解く
10、夏原流和之事
5)小具足割
九本目逆ノ返
逆ノ返
 う川保付の通り耳腰を取ッ亭打を右の手二亭受留左の手二亭合手の足を逆手二取り躰を□ふて阿をの介耳倒す也
読み
逆ノ返(ぎゃくのかえし)
 うつぼ付(靭付)の通りに腰を取って打つを 右の手にて受け留め 左の手にて相手の足を逆手に取り 体を□ふて仰のけに倒す也
「躰を□ふて阿をの介耳倒す也(体を□ふて仰のけに倒す也)」の「□ふて」は誤記かも知れません。河野百錬先生の「無双直伝英信流兵法叢書では「体を込みて仰向に倒す也」です。
参考 小具足の十本目靭付
靭付(ウツボ、矢入レ 曽田メモ)
 相手我右脇ゟ歩来り我可帯を取打込んとす類をす具耳相手の膝と足と耳手を掛押倒す
読み
靭付(うつぼつき)
 相手 我が右脇より歩み来たり 我が帯を取り 打ち込まんとするを 直ぐに相手の膝と足とに手を掛け押倒す
靭は靫の誤記でしょう。原本のままにしておきます。
読み解く
 「うつぼ付」は小具足の十本目靭付(うつぼつき)、靭は矢入れの事と曽田メモがあります。
 この靭付は我は八文字に坐して居る処へ、相手が右脇から近寄ってきて、矢庭に帯を取って、右手に短刀を握って打ち込まんとするので、直ぐに相手の膝に手を掛け、右手で相手の足首に手を懸けて引き押し倒しました。

 今度の「逆ノ返」は、靭付のように帯を取って右手で打ち込んでくるので、右手で相手の手首を受け留め、左手で相手の足を逆手に取って体を付け入って仰のけに倒す。

 「躰を□ふて仰のけに倒す」の□の文字は判読不能です。河野先生は無双直伝英信流居合兵法叢書では「体を込て仰向に倒す」とされていますが、「躰を□ふてあおのけに倒す」なので□を特定出来ません。

 動作としては、右手で相手の打ち込みを受けているのですから、左手は相手の右足を逆手で手前に払って仰のけに倒す、としてみました。

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2017年9月17日 (日)

曽田本その1の1神傳流秘書原文10夏原流和之事5小具足割9逆ノ返

曽田本その1
1.神傳流秘書原文
10、夏原流和之事
5)小具足割
九本目逆ノ返
逆ノ返
 う川保付の通り耳腰を取ッ亭打を右の手二亭受留左の手二亭合手の足を逆手二取り躰を□ふて阿をの介耳倒す也
読み
逆ノ返(ぎゃくのかえし)
 うつぼ付(靭付)の通りに腰を取って打つを 右の手にて受け留め 左の手にて相手の足を逆手に取り 体を□ふて仰のけに倒す也
「躰を□ふて阿をの介耳倒す也(体を□ふて仰のけに倒す也)」の「□ふて」は誤記かも知れません。河野百錬先生の「無双直伝英信流兵法叢書では「体を込みて仰向に倒す也」です。
参考 小具足の十本目靭付
靭付(ウツボ、矢入レ 曽田メモ)
 相手我右脇ゟ歩来り我可帯を取打込んとす類をす具耳相手の膝と足と耳手を掛押倒す
読み
靭付(うつぼつき)
 相手 我が右脇より歩み来たり 我が帯を取り 打ち込まんとするを 直ぐに相手の膝と足とに手を掛け押倒す
 

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2017年9月16日 (土)

曽田本その1の1神傳流秘書を読み解く10夏原流和之事5小具足割8岩波

曽田本その1
1.神傳流秘書を読み解く
10、夏原流和之事
5)小具足割
八本目岩浪
岩波
 髻附の通り二押付来るを我可右の手を其の手へ打懸津べ可へりす類
読み
岩波(いわなみ)
 髻附(もとどりつけ)の通りに押し付け来るを 我が右の手を其の手へ打ち懸け つべかえりする
参考 夏原流和之事小具足九本目髻附
髻附
 此事ハ亦常の通り坐して居時相手後より手を廻した婦さを取て押伏セむとする事を支耳其手を前へ押者川し堅る
読み
髻附(もとどりつけ・もとどりつき)
 此の事は また 常の通り坐している時 相手後ろより手を廻し 髻(たぶさ)を取りて押し伏せんとするを機に其の手を前へ押し外し堅める
読み解く
 岩波と髻附を合体させてみます。原文では読みにくいので読み下しにします。
「此の事は また 常の通り坐し居る時 相手後より手を廻し 髻を取りて押し伏せんとするを
我が右の手を其の手へ打ち懸け つべかえりする」
 この場合の相方の位置関係は、「相手後より手を廻し」の読み解きから、「相手は後ろに坐し手を廻して髻をとる」、或は、「我と向き合って座し前から手を廻した髻を取る」のいずれかです。
 しかし、「髻を取りて押し伏せんとする」と「つべかえりする」を想定しますと「相手は後ろに坐し手を廻し髻を取って前に押し被さる様に押しつけて来る」と想定して「我は右手で髻を掴んでいる相手の手に一打ちしてハットさせておいて、前に「つべかえりする」。
 「つべかえる」は「でんぐりかえる」であれば前に「でんぐりかえって」危機を抜け出ると取るのが良さそうです。
 相手が前に居たのでは、「つべかえる」のに邪魔になります。「髻附」の様に前に押し伏せることになります。
此の岩波は、「髻附の通り」と有るので八文字に坐した攻防にしましたが、立業としても良いでしょう。
 「立っている処、相手後ろから来て、我が髻を掴んで押しかぶせて来る、我は相手の手に右手を打ち懸けるや、前に「でんぐりかえって」倒す。」

 「我が右の手を其の手へ打懸け」の打懸けのイメージをどのようにするかがこのポイントでしょう。
 「つべかえりする」は「でんぐりかえって」見ましたが、どこぞの方言かこの夏原流の独特の言い回しです。

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2017年9月15日 (金)

第八回古伝研究の集い

土佐の居合 古伝神傳流秘書による古伝研究の集い

 

第八回古伝研究の集い

 

 古伝神傳流秘書を曽田虎彦先生の書き写された直筆本から読み解いて同じ思いの仲間を募って、その古伝研究をやってまいりました。

 今回は第八回目の御案内をいたします。

 

内容:古伝神傳流秘書による詰合・大剣取

    古伝英信流目録による小太刀之位

 

 講義とか実演では無く、参加していただき木刀及び小木刀を持って古伝の解釈及び形の稽古をご一緒にさせていただきます。
 異なる伝承の方々と一つの教本から古伝研究を実施する中で、「私はこの『古伝』はこう解釈する」と自由な考え方から幾つもの疑問を解きほぐして見たいと思います。

 ご参加いただいた方が、師匠であるとご認識いただければ幸いです。

 

1、期日:平成29年10月12日(木)

              1500分~1700

 

      平成29年10月26日(木)

              1300分~1700

 

      平成29年11月09日(木)

             1300分~1700

 

2、場所:鎌倉体育館 格技室

   使用会名:湘南居合道研修会 鎌倉道場

 

3、住所:248-0014神奈川県鎌倉市

            由比ガ浜2-9-9

       TEL:0467-24-3553

 

4、アクセス:JR横須賀線・総武線快速

        鎌倉駅東口下車海岸方向へ

                 徒歩10分(駐車場あり)

 

5、費用:会場費割勘のみ(500円)

 

6、参加の御連絡はこのブログへコメント
    
していただくか直接ご来場ください。

 
7、御案内責任者 ミツヒラ

                    平成29914

 

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曽田本その1の1神傳流秘書原文10夏原流和之事5小具足割8岩波

曽田本その1
1.神傳流秘書原文
10、夏原流和之事
5)小具足割
八本目岩浪
岩波
 髻附の通り二押付来るを我可右の手を其の手へ打懸津べ可へりす類
読み
岩波(いわなみ)
 髻附(もとどりつけ)の通りに押し付け来るを 我が右の手を其の手へ打ち懸け つべかえりする
参考 夏原流和之事小具足九本目髻附
髻附
 此事ハ亦常の通り坐して居時相手後より手を廻した婦さを取て押伏セむとする事を支耳其手を前へ押者川し堅る
読み
髻附(もとどりつけ・もとどりつき)
 此の事は また 常の通り坐している時 相手後ろより手を廻し 髻(たぶさ)を取りて押し伏せんとするを機に其の手を前へ押し外し堅める
 
 

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2017年9月14日 (木)

曽田本その1の1神傳流秘書を読み解く10夏原流和之事5小具足割7勝句廻

曽田本その1
1.神傳流秘書を読み解く
10、夏原流和之事
5)小具足割
七本目勝句廻
勝句廻
 立合くる時相手左の手二亭我可胸を取り我可右の手二亭其の手首を取る相手右の手二亭打込む我可左の手二亭受留我可右の手を相手の脇下ゟ送込ミ躰も共二廻りたをす也
読み
勝句廻(かちくまわり・しょうくまわり・しょうこうまわり?)
 立合い来る時 相手左の手にて我が胸を取り 我が右の手にて其の手首を取る 相手右の手にて打込む 我が左の手にて受け留め 我が右の手を相手の脇の下より送り込み 体も共に廻り倒す
読み解く
 業名の「勝句廻」はどの様に読めばいいのでしょう。かちくまわり、しょうくまわり何れもピンと来ませんがご存知の方はご教授ください。
 「句」の文字が俳句や和歌に通ずる意味合いを持つかもしれません。この神傳流秘書の書かれた頃江戸では雑俳句として川柳が流行、「川柳評勝句」が出されています。一万句程の応募があって其の中から高得点の句を「勝句」と云って刷り物にして配って盛行だったそうです。小具足割りとの意味合いは知りません。

 小具足割の「八文字に坐す」は五本目までで後の五本は相掛です。
相掛かりに行合い、相手が我が胸を左手で取ってくるので、右手で相手の左手首を取る。
 相手は透かさず右手で打ち込んでくるので左手で受け留め、右手を相手の左手から放すや左脇の下に送り込み付け入って左へ廻り我と共に倒す。

 「相手右の手にて打込む」は、ここでは素手で打ち込むのでしょう。打ち込むですから上から顔面に打ち込むのか、突き込むとは言っていませんが何れでも応じるのでしょう。短刀を抜いて打ち込まれる事も有ると思う処です。

 

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