曽田本その2を読むの2の5英信流大小立詰7移り
曽田本その2を読むの2
5、英信流大小立詰
7.移り(口伝 山川先生の伝書「石火」あり)
敵後より組付きたるを我体を落して敵を前に投ぐる也
◎後より組付体を下り前へ投る(五藤先生手記)
*敵が後から組付いて来るのを、体を落して前に投げ飛ばす。
子供の頃、ケンカしてよく後ろから、両手で組付かれ、両腕を極められた時、相手は背中に押付けて来るので前屈みになって体を落すと相手が頭越しに飛んでしまいました。あれでしょう。
古伝神傳流秘書大小立詰七本目「電光石火」
「如前後より来り組付くを体を下り相手の右の手を取り前に倒す」
*古伝は、組付かれて体を下げ乍ら敵の右手を取って前に投げています。一本背負いの様な動作です。
以上で大小立詰は終わります。
神傳流秘書にはもう一つ「大剣取」十本があるのですがこの「曽田本その2」にはありません。
江戸末期には既に失念していたのか、明治には伝承される事もなかったのか解りません。
古伝神傳流秘書にはこれらが記載されています。
神傳流秘書は土佐の居合のすべてを網羅していたのでしょう。
曽田本その2の2を終ります。
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