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2009年12月 6日 (日)

落款

書作品には署名をしハンコを二つ押すのが一般的です。上に押すのは白文字でこれは正式な姓名を押します。下の方は雅号を朱文字で押します。自書した文字の方が「落款」でハンコの方は「款識」と云うのが正式です。詩文などを書き上げて、最後に雅号を程よい位置に書いてハンコを押すわけで、「雅号を書いて落款を押す」と云う言い方は本来は間違えた言い方です。

現在の書作品の署名ですが「○○書」と署名する場合は、その作品が自分で作った詩句である場合に限られ自作でない場合は「雅号」だけで「書」を書いてはいけないとされています。

本当はどうであれ、自分の作品でもない詩句に「雅号+書」が何にも言われず通用してしまう事が現代の凄いことでもあり、落款と款識についての言葉遣いの間違えている事など、遠い未来にどのように思われるのかはかり知れない事です。

以上のことは野村無象先生の「書を志す人にー落款と季語と印」の冒頭に詳しく書かれています。

いつ書いたかを示すには「時」を記すのですが、今月は平成21年12月6日ですから干支を使って平成己丑暮歳上澣(へいせい・つちのとうし/きちゅう・ぼさい・じょうかん)と書いて平成21年12月上旬をあらわします。

12月31日は平成己丑窮月尽日(へいせい・きちゅう・きゅうげつ・じんじつ)ともなります。

来年は平成22年ですから庚寅(かのえとら/こういん)、1月は元月・初春・新春などと書きます。

1月1日は元旦ですから平成庚寅元旦。

書初めでは平成庚寅 試筆 ○○書 □□

面白いやらわからないやら、効果的に使いこなせれば楽しいのですがどんどん現実離れしてしまいます。

少し勉強すれば、古い先祖の書付がいつごろのものかわかったりして嬉しくなるかも知れません。

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