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2011年10月24日 (月)

みずのえたつ(壬辰じんしん)

来年2012年平成24年の「えと」は葉書から立ち昇るような力強い「龍」の一字書きがいいですね。

象形文字で書くと「げじげじ」や「ヤスデ」になってしまいますから要注意です。

漢字の起原では「龍」は尖った角を頭に持ち口を開いた、長身の足を持った大蛇のこと、だそうです。象形文字がそんな感じです。

竜」の字は当用漢字「龍」はその旧字体です。今ではどちらも常用漢字となります。

ついでに「辰」の字は貝の足がぺらぺらと動くさまを示す。植物が若芽をなびかせて動き、盛んに成長するさま。

平成24年は干支(かんし)では「みずのえたつ」漢字で書けば「壬辰(じんしん)」です。

1)壬辰の文字の意味

壬(じん、みずのえ)

ふとい、腹の膨れたさま、はらむ、人当たりが良い。解字では腹の膨れた糸巻きの象形文字。

辰(たつ、しん)

元気よくふるいたつ様、解字では二枚貝が開いて、ぴらぴらと弾力性のある肉がのぞいたさまを描いた象形文字。十二支に十二獣が配されているのですが何時如何して配されたかは良く解らないと云う事です。

竜・龍(りゅう、たつ)

大蛇に似て、四足、角、長いひげのある想像上の動物、雲をおこし雨を降らせ、春分には天に昇り、秋分には淵にかくれるという。解字では頭に冠をかぶり、胴をくねらせた大蛇の形を描いた象形文字。

2)辰(龍)にちなんだ故事・ことわざ

・画竜点晴

 中国の梁の時代、壁に龍を描き最後に瞳を書き入れると、忽ち本物の龍となって天に昇った故事から、大切な部分を加えて、物事を完成させる事。僅かな部分に手を入れることで見違えるようになる事のたとえ。

・画竜点晴を欠く

物事の最後の仕上げを欠く。肝心所に不備があるたとえ。

・逆鱗に触れる

龍の胸にさかさに生じた鱗を逆鱗という。是に人が触れると龍が怒って触った者を殺すと云う故事から、天子が怒る事、目上の者がはげしく怒る事。

・竜の蹴躓き

立派な人でも失敗する事はあるたとえ。

・雲となり龍となる

龍に雲が付物のように男女の仲のむつまじい事。

・雲は龍に従い風は虎に従う

龍は雲を従え虎は風を呼ぶと言われる事から、物事はふさわしいものを伴う事によって上手くいく、名君には名将が伴うと云うたとえ。

・葉公の竜(しょうこうのりゅう)

竜を描かせたところ、本物の竜が現れ腰を抜かして逃げ去ったことから、うわべだけで中身の無い事、似て非なるもののたとえ。

・時至ればミミズも龍となる

良い時期にめぐり合えば、つまらないものでも出世することのたとえ

・虎の子を野に放し龍に水を与える

禍をもたらすものに利を与えるたとえ

・用うればミミズも龍となる

つまらないものでも、登用して相当な地位につけると、それにふさわしい権勢を持つようになる。機会を与えれば持てる以上の力を発揮するたとえ。

・竜と心得た蛙子

親の欲目から、見込み違い。

・龍に乗ず

権勢家の娘を娶る事

・竜に翼

鬼に金棒、虎に角と同じ、強いものに更に強さを加えること。

・竜行虎歩

竜のように行き虎のように歩く、堂々として威厳のある歩き方。

・竜頭蛇尾

はじめは盛んでおわりには衰える事のたとえ。

・竜女

賢い女

・竜気

めでたい気、地相のすぐれている良い土地

・竜虎

力の伯仲する英雄のたとえ

3)過去の壬辰の年を60年前の壬辰の年から遡ってみます

1952年昭和27年

第三次・四次吉田茂内閣、メーデー事件、日華平和条約調印、日印平和条約調印、鉄腕アトム発表、日航もく星号墜落、エリザベス2世即位、ヘルシンキオリンピック開催、

1892年明治25年

第一次・二次松方正義内閣、関東を中心に天然痘流行

1832年天保2年

将軍家斉、鼠小僧処刑、琉球にイギリス船漂着、

1772年明和9年・安永元年

将軍家治、江戸大火

1712年正徳2年

将軍家宣、江戸火事頻発、江戸に大名火消し設置

1652年承応元年

将軍家綱、承応事件、江戸市中浪人改め、アメリカで奴隷制違法制定、

1592年文禄元年

後陽成天皇、秀吉名護屋に向う、

1532年天文元年

後奈良天皇、将軍足利義晴、

1472年文明4年

後土御門天皇、将軍足利義尚、

1412年応永19年

後小松天皇・称光天皇・将軍足利義将、

1352年文和元年

後光厳天皇・後村上天皇、足利尊氏、尊氏鎌倉に入り北條直義降伏、

1292年弘安5年

伏見天皇・執権北條貞時、

1232年貞永4年

後堀川天皇・四条天皇、執権北條泰時、鎌倉和賀江島築港、定家新勅撰和歌集を選進、

1172年承安2年

高倉天皇、後白河院政、女御徳子を中宮とする。

1112年天永3年

鳥羽天皇

以下略す。

壬辰の年だけを見てもそれほどの事件は無かったようです。大事件の解決を進めている状況とかの過程の時期だったかもしれません。或いは火種が徐々に大きくなる途中とかでしょう。

4)十干十二支(じっかんじゅうにし・じゅっかんじゅうにし)

十干(かんし・えと)と十二支(じゅうにし・えと)を組み合わせたのが六十干支(えと)で60年で一回りします。日本では六世紀以降の推古天皇の頃から暦として正しく運用されたようですがもっと古い頃から理解されていたといわれています。例えば古墳時代の銅鏡や銅剣などにも五月丙午などと彫られています。

江戸時代には庶民の間に干支による迷信が大流行した時代とも云われます。年号がしばしば変わるので年を十二支で「去る辰の年から申の年迄の間」などと云う表現に使われたり、干支による運勢・天候・時間・方位など生活全般に普及し迷信も往行したわけです。

明治維新によって欧米文化を取り入れ、文化遺産の多くを捨て去り、明治六年には太陽暦が使われることになり陰陽道的迷信は公には一切排除されてしまいました。

江戸時代に浸透した陰陽道による迷信的暦の活用法は今日にも根強く残っています

現在では、生まれ年を干支で「私は辰年生まれで気が強いの」、「私は丙午に生まれた女の子でいやだったわ」とか、年賀状には其の年の干支を「平成壬辰元旦」とか「2012年辰 元旦」なんとなくそうするものと思って書き込んでいます。伝統のお祭り日は干支の月日を守っていたりしています。

人は、自分はどのような性格でどのような運命の上に活かされているのか、明日の我が身はどうなるのだろう、自分の生きている時代はどんな時代でどのようになっていくのだろう、不安や期待や、自分はどのような運命つながりにあるのだろうなど思いめぐらすものです。干支によってほっとしたり、がっかりしたり色々あったのでしょう。

4-1)十干(じっかん・えと)

1、甲(こう、木陽兄きのえ)・2、乙(おつ、木陰弟きのと)・

3、丙(へい、火陽兄ひのえ)・4、丁(てい、火陰弟ひのと)・

5、戊(ぼ、土陽兄つちのえ)・6己(き、土陰弟つちの)・

7庚(こう、金陽兄かのえ)・8、辛(しん、金陰弟かのと)・

9、壬(じん、水陽兄みずのえ)・10癸(き、水陰弟みずのと)

4-2)十二支(じゅうにし)及び12獣

1、子(ね、鼠ねずみ)・2、丑(ちゅう、牛うし)・3、寅(いん、虎とら)・4、卯(う、兎うさぎ)・

5、辰(しん、龍たつ)・6、巳(み、蛇へび)・7、午(ご、馬うま)・8、未(み、羊ひつじ)・

9、申(しん猿さる)・10、酉(ゆう、鶏とり)・11、戌(じゅつ、犬いぬ)・12、亥(がい、豕いのこ、い)

平成24年はこの十干の9番目壬と十二支の5番目辰(龍)による壬辰と成ります。

年号を表すのに、平成壬辰元旦と書けば、平成24年1月1日と云うことになります。

平成24年(2012年)壬辰はどのような年になるのでしょう

大海原に帆を張っているのですが向うべき目標が定まらず、右往左往している時期はもう終わりにしたいですね。利権と選挙に振り回されて政治を忘れ、世界から置いてきぼりはごめんです。

ミミズだって龍になるのです、泥鰌が龍になれない理由は有りません。金魚なんかになっても意味は無いでしょう。

やれやれ・・・・・龍になると思わなければ龍にはなれない、龍になると思っていたのにおたまじゃくしで終わりです。

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