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2012年4月

2012年4月30日 (月)

桜をもとめて

昨年は、東北地方の大震災、大津波、原発のメルトダウンとひどい春でした。そんな中に福島県三春の滝桜を見学に行ったのです。あっちもこっちも自粛と称してちじんでいては、経済は回らなくなってしまうと出かけたものです。斜面に堂々とした古株の桜が満開でした。この三春地区にも放射能は降り注いでいたらしいのですが皆さん嬉しそうに見上げていました。東北ナンバーばかりでしたが東北の方は元気でした。寧ろ被害の無かった地域の方がちじんでいたようです。

4月の27日金曜日。
何も連休に出かける事も無いのですが、此の時機が最もサービスが行き届いて、往き返りの渋滞を避けられれば最も善い季節ともいえるのです。

「ここ駐車してもいいですか」「あ~いいよ、おれんちだ」
山梨県北杜市にある実相寺の山門近くの土産物屋の親父さんです。
「これ、山葡萄だ、所さんの目が点に出た、山葡萄だ眼がすっきりするよ。神代桜は終ったよ。幹にもご利益があるから見物しておいで、帰りによってって。」
日蓮宗の大津山実相寺は葉桜になって見物客は私達ばかりです。
樹齢2000年根元の周囲13、5m。目通り幹10、6m大正10年には天然記念物になっています。枝がなければまるで大きな岩の様なものです。名づけて「神代桜」静かな寺の葉桜見物もいいものです。

「あの~駐車場は何処でしょう」土産物屋のお母さんが「あ~あそこにどうぞ、城まで300mほどよ、家の脇を登れば直ぐよ」
「ありがとうございます、帰りに寄らせてもらいます」
午後5時過ぎの高遠城跡公園はもう閉園です。21時までは無料で解放されていました。
昨日辺りから散り始めたと云う桜の花びらで地面はピンクの絨毯を敷き詰めたようです。
風も無いのに花びらが舞う、風に吹かれて花嵐が舞い上がり髪の毛に纏いつきます。
何処か物影で鳴く蛙の池にも花びらが敷き詰められて水面は定かではありません。
自由解放された桜の園は静かにピンクに染まり夕陽の影は花の絨毯の上に長く伸びています。
樹上の桜、足元の桜花、花吹雪。何時来てもここの桜は物思いに耽りたくなります。

高遠頼継の居城でしたが、武田信玄の信濃攻略の拠点として内応し、後に武田と対立して攻め取られています。
勝頼の時代に織田と対立し織田は高遠城を甲斐攻略の拠点にしようと5万の軍勢を差し向け、高遠城は仁科氏以下3千の寡兵で玉砕したと伝えられています。

玉砕を余儀なくするほどの武田とのかかわりや、武田が織田、徳川連合に何故最後まで対抗したのかなど思いを廻らせていました。
傾く夕陽に急かされて土産物屋で駐車料相当のお土産を買って後にしました。

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