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2012年6月 1日 (金)

無双直伝英信流居合術2 居合之諸作法

居合之諸作法

1、神殿又は(玉)座上座に向いて刀を抜かざる事出来得れば玉座を左にして行う事。

2、場に入る時は、鍔元を左手に持ちて拇指にて鍔を抑え刃を上にして刀を下げ、下座より玉座に向い直立体の儘刀を右手に持替え此時刃を後方に向け右側に軽く接し立礼をなす。

3、刀を左手に復して適当の位置に至りて正座す。

4、正座したる時は、刀は恰も左腰に差したる状態にあるを以て、右食指を鍔の下拇指を上にかけて刀を腰より抜き取る気持ちにて右前方に抜取る気持ちにて右前方に抜き取り、膝の前方中央約一尺位の処に鐺を右柄を左右に(*柄を左方に の誤植でしょう無双直伝英信流居合術全ではなおっています)刃を後方に向けて置き、双手を八文字につきて礼を行う。すべて正座の膝の幅は自己の肩幅と同様なる事、足は拇指を重ね両踵の間に臀部を下す。

5、次に右食指を鍔にかけて鍔口を握り、刀を起し膝の前方中央に鞘を軽く突き鞘の下方三分の一の処に左手を添えて下方に撫でる気持にて鐺に至りて刀を持ち上げ、刃を上方にして腰に差す。刀を腰に差したる場合は、すべて鍔は両膝の中央の線上にあてる注意すべき事。(*中央の線上にある注意・・無双直伝英信流居合術全

*この鍔の位置は、現在の無双直伝居合道の正統会では柄頭の位置に変えられています。「変化の過程」で指摘していますが、河野先生は昭和13年の「無双直伝英信流居合道」でも鍔は体の中心でした。ですから穂岐山宗家からの正流の教えは鍔が体の中心だったのでしょう。

昭和17年の「大日本居合道図譜」では「柄頭がほゞ体の中央にある様に帯刀す。之は両刀を帯したる時の大刀の位置なるが‐小刀は鍔が体の中央-居合の練習は概ね一刀を帯し且つ又古来大刀を帯せざる家内の小刀のみの場合も想定さるべきを以て、大体に於て柄頭又は鍔の内側が体の中央にある程度にて可とす」と解説されています。ここでは既に土佐の居合の作法から聊かずれています。

先だって土佐の居合の幾つかの異なる師伝の合同稽古をさせていただいた折、正統会のみ柄頭が体の中心でした。

二十二代宗家のテキストでは「正座せる時、己が刀の柄頭は己が臍の線上(体中央)に在るを良しとする。

6、終りたる時の作法は大体右を逆行す。

7、座したる時の体勢は、胸をはらず総で(*て)自然体なるを要とし、腰に十分の気力を注ぐ事。腰を折らず下腹を前に出す。(* 下線部分小カッコに 無双直伝英信流居合術全ではなっています)

8、着眼は目の高さに於ける前方にして、遠山を望む気持たるべし。(以下次号)

*(以下次号)となっています、この出典は八重垣会の機関紙か何かのスクラップかもしれません。武道の伝書を書かれたり、書写される、或いはスクラップをされる場合は必ず出典を明らかにし後世に残されん事を望みます。たとえそれがご自分の覚書であろうとも曽田メモの如く意図せずとも世に出る事もあろうかと思う次第です)

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