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2012年6月10日 (日)

居合の疑義についての解説2

居合の疑義についての解説2

故穂岐山先生より数回に亘りて筆者に賜りし御書簡の写

6.抜付に於ける前方に踏出す足に就て

答、前に踏み出したる時の足の内六角度(膝の内側)(*六は方の誤植)は、九十度よりは少しく小さく上体を前に倒すにあらずして、下腹に力を入れて前に押出す気味にて、少しく前に掛る方宜しく候。後方の脚は上体の延線よりずっと後方に開き、上体の重心は凡そ前足先と後足膝頭の中間に落ちる位いを適当と考えられ候。尚又此場合体を前がゝるは不可にして、只下腹を前に押出して上体は垂直のまゝ少しく前懸りとなるを可と致し候。

* 此の足と重心の位置はいかがでしょう。
よく踏み出した足に重心が掛らないようにするため、足を上下させてそれとしている方もあるようです。
後ろ足に重心を残せば容易なことですが、前に攻め入る心持があれば重心は前足先と後膝頭の中間にあるでしょう。
「腹を押出して上体を垂直に少し前懸かり」は腹で抜く心持が解かるまで無理な事です。

7.立膝の血振いにつきて

答、右脇の血振は、真向に打下したる線に並行より少しく剣尖が外方に向く位とし、水平線より少し剣尖を下ぐる方宜しく候。

8.八重垣の動作につきて

答、右足にて水平に抜きつけ「左足を前に踏み出し膝を床に落ち付く」(此場合の動作は一動にて行い、此動作中に刀を諸手上段に振冠る)、故に、すでに打ち下す時は右膝は床につき居りて納め刀は全体勢のまゝにてなし、次に左足を右足の後に大きく踏み開き(此時左足の動作始まると同時に右膝は床よりうかす)半身となりて脛囲に移る様致し候。

* 全態勢のまゝにて・・?
   

9.颪の柄当てにつきて

答、颪の場合の柄当ては、敵が柄を取らんとするを敵の顔面中心(人中)を柄頭にて突くものに候。

10.業と業との間につきて

答、総ての業の間には必ず一動毎に少しの間を置き決して一連に行うものには之無く候。此一連に行うは最も不可にして少しの間と云うものは時間的のものにては無く、「一動の終りにぐっと確かなる力の締りを」必要と致し候、而して次の動作は新たなる力と気合を以て行うものに候。
此の少しの間と云うは、初心の内は十分落付きて業と業との間に区切りを作り、熟練するに連れて此の間をつめて然して此の業との間に力の締りある如く行うを可と致し候。

*この穂岐山先生との問答は無双直伝英信流居合術全及びその後無双直伝英信流居合道には欠かせないものになっています。

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