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2012年6月27日 (水)

無双直伝英信流居合術(其の14)1

無双直伝英信流居合術(其の14)1

大阪居合術八重垣会 

剣道錬士 河野 稔

左記の大日本武徳会大阪支部に於ける講習会に際し、私の悪癖に対してご注意賜りたるを(恩師最後の講習会たる昭和9年第六回講習迄の各年度の分)私自身の参考として夫に記き留め置きしものに付きご了承を乞う。

*「居合の疑義についての解説」は既に此のブログの2012年6月9日、10日で「故穂岐山先生より数回に亘りて筆者に賜はりし御書簡の写し」として十項目を載せました。之は「無双直伝英信流居合術全」に書き込まれています。
それは河野先生が土佐の穂岐山先生にお伺いをし解答をいただいたものでした。

今日のものは、河野先生が穂岐山先生にご注意をされた事項を生に書き留めておいた事々です。此の項目は私の記憶では河野先生の著書には見られないもののように思います居合初心者心得」と内容を書き換えて発表していると思います。

岩田憲一先生の「土佐の英信流 旦慕芥考」P137に「穂岐山波雄先生より悪癖矯正事項」と題し27項目が掲載されています。このスクラップでは31項目ありますので、岩田先生は28項目から31項目を外されています。

1、納刀の時鯉口に刀尖の納まった時右拳高きに失す、此場合右拳は鯉口の位置より低き事を要す。

2、附込、浪岩(*岩浪のミス)介錯の場合始め刀を抜き出す右拳は鯉口と同じ高さより下がらぬ事、更に此の場合上体が前に屈まぬ様注意する事。

3、立膝の納刀を終りたる時の体勢は正面向の事。

4、颪の柄当ては十分に左腕を延ばす事。

5、浮雲の打下しは左膝の外方になし左脚に並行なる事

6、鱗返し、浪返しは、両足先は殆ど其のままの位置にて抜きかけつつ廻り、刀先を抜きはなちて一文字に斬り付けると同時に左足を後方に退くこと。

7、総て抜き付けの際は鯉口と刀先の縁の切れざる様注意最も肝要なり。

8、横一文字に抜きつけたる位置より刀を双手上段に振冠る場合、右手拳は左肩前にとることなく抜きつけたる右拳の位置より直に頭上にとること即ち先ず左肩前にとり然る後頭上にとるは不可、此場合刀尖は肩高きより左に廻すこと。

9、霞の甲手を返して前進する場合は腰を少しも屈めず十分腹を出す事。

10、総ての右一文字抜きつけ並びに正座血振い(前に足を踏み揃えたる時)の場合上体は少しも前に屈めぬ事。

11、四方切りの場合左右に刀を返して双手上段になるとき刀は十分大きくなし敵刀を受け摺り上げる気持なること。

12、棚下の場合、顔面は正面に向けたるまゝ上体を低く十分に前に深く入込みて抜く事。

13、介錯、附込、岩浪の場合刀を前に抜き出す時は顔は付かず正面に向けること。

*岩浪の場合は右正面を向くのでしょう。

14、両詰は十分に大きく深く刀を前方に突き込む事。

15、虎走の前方に進みての納刀及び惣留の追進む時の納刀は鎺迄一気に入れる事。

以下次号

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