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2012年6月26日 (火)

無双直伝英信流之形に就いて其の13

無双直伝英信流之形に就いて(其十三)

大阪居合術八重垣会

剣道錬士 河野稔

当流には左に掲ぐる形七種(六十六本)を伝承され居るも其詳細説明は後日の機会に之を述べん。

*河野先生も詳細説明されないまま終った形もいくつも掲げられています。多分解説できるだけの資料は河野先生の手に入っていたでしょう。しかし演じて指導できるだけの先生が居られたかは疑問です。此の頃形とか位とか呼び名は区々だったようです。帝国剣道形に影響されているのでしょう。

1)太刀打の位

1、出合、2、拳取(附込)2、請流 4、絶妙剣(請込) 5、鍔留(月影) 6、水月刀
7、絶妙剣(当身を行う) 8、独妙剣 9、心明剣 10、打込

2)詰合の位

1、八相(口伝に発早とあり) 2、拳取 3、岩波 4、八重垣 5、鱗形 6、位弛 
7、燕返 8、眼関落 9、水月刀 10、霞剣 11、打込(留の打也)

3)大小詰

1、抱詰 2、骨防 3、柄留 4、小手留 5、胸捕 6、右伏 7、左伏 8、山形詰

4)大小立詰

1、タ捕(〆捕 曽田メモ) 2、袖摺返 3、鍔打返 4、骨防返 5、蜻蜓返 6、乱曲

5)外の物の大事(奥居合の事)

1、行違 2、連達 3、惣(遂 曽田メモ)懸切 4、惣捲 5、雷電 6、霞

6)上意の大事

1、虎走 2、両詰 3、三角 4、四角 5、門入 6、戸詰 7、戸脇 8、壁添 
9、棚下 10、鐺返 11、行違 12、牛の内(手の内 曽田メモ)13、輪の内 
14、十文字

7)極意の大事

1、暇乞 2、獅子洞入 3、地獄捜 4、野中の幕 5、逢意時雨 6、火村風 
7、鉄石 8、遠方近所 9、外の剣 10、釣瓶返し 11、智羅離風車 以上

*曽田スクラップに昨日までのものと違ったスクラップが貼り付けられていました。しょっぱなにあった無双直伝英信流居合術の続きの一節です。昭和8年の河野先生の「無双直伝英信流居合術全」ではこれらの形についての記述はありませんでした。昭和13年の「無双直伝英信流居合道」で「4)大小立詰」までの動作を記述されています。河野先生の記述にも出典が明らかではないのですが曽田先生との交流があったようですから参考にされたかも知れません。曽田本の谷村樵夫自庸先生相伝免許皆伝目録の中の無双直伝英信流居合目録の一部と一致します。この目録は明治34年に曽田先生の実兄小藤亀江に授与されたもので昭和20年7月4日の高知爆撃によって焼失しています。

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