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2012年6月11日 (月)

無双直伝英信流居合術(其の11)英信流居合形1

無双直伝英信流居合術(其十一)
大阪居合術八重垣界、剣道錬士 河野 稔

英信流居合形 大江正治先生述
(*正路のはずですが何故か正治となっています、之はその後の無双直伝英信流居合術全に於いても「大江正治」ですから河野先生の勘違いでしょうか)

1.作法

居合の時の同要領にて、神殿に向い立礼をなし、後互に十尺位の処に対向し(此時刀は左手に)拇指にて鍔を支え其の握りを腰部に着け45度位ひの傾斜に刀を提げ、右手は横腹に着け不動の姿勢となり、更に約五尺程の距離に進みて向い合い静かに正座す。

刀を右手に持ち替え前に五寸程離して置き互に両手を板の間に着けて礼を行う。

次に一応両手を膝の上に置き、右手にて刀を持ち腰に差し、再び両手を膝の上に置き、更に左手にて鞘を握り拇指を鍔に添え右手を膝の上に置きたるまゝ右足を前に出し其足を左足に退き揃えて直立す。

直立したる姿勢にて後に退く事左足より五歩とす。

止まる時は、右足を前に左足をやゝ五寸程退きて踏む、此の構にて互に進み出でて第一本目を行う。

2.発声

発声は相互の打合せ、或は受け又は打込みたる時、其業毎にイー、エー、と声を掛け合うなり。

3.業書
大江先生の独創なり、古伝の業にあらず 曽田メモ

1、 出合

打太刀は柄に手を掛る。仕太刀も打太刀の如く柄に手を掛けて双方体を前方に少しく屈め、虎走りにて五尺の距離に出で、右足を出したる時膝の処にて刃を合わす、仕太刀は直ちに右足にて一歩摺り込み上段より真面に打込む、打太刀は左足より右足と追足にて退き刀を左斜にして受ける、仕太刀は二歩退く打太刀は二歩出中段の構となり残心を示す。是より互に後に五歩づゝ下がり、元の位置に復し血振り刀を納む。

2、 拳取

一本目と同じく虎走りに出で、膝にて抜き合せ仕太刀は左足を打太刀の右足の側面に踏み込み、左手にて打太刀の右手頚を逆に持ち下に引き下げる、打太刀は其のまま上体をやや前に出し仕太刀は其れと同時に右手の拳を腰部に当て刀尖を胸につけ残心を示す、仕太刀は一歩退き打太刀は一歩出でて青眼構となる(仕太刀は五歩青眼にて退く、打太刀は其まゝにて位置を占む) 

3、絶妙剣

打太刀は其まゝにて左足を出して体を斜向きに八相となり、仕太刀は青眼より左足を出して八相となる、仕太刀は八相のまま右より五歩交互に進み出で、同体にて右足を踏み出して右面を斬る、打太刀は八相より左足を退きて仕太刀の太刀と合わす、仕太刀は左足を出し打太刀は右足を退きて前の如く、打合わせ、打太刀は左足を退きて上段構となりて斬撃の意を示す、是と同時に仕太刀は右足を出して体を右半身とし中腰となりて左甲手を斬る、静かに青眼となりつゝ打太刀は三歩出で仕太刀は三歩退る。

以下次号

* このスクラップに以下次号とありますのでそれに従っておきます。この英信流居合形は七本で構成され古伝の太刀打之位十一本とは幾つか異なるので、曽田先生は大江先生の独創とメモされたのでしょう。

古伝を残すのか、土佐の居合を消滅させないで残していくのか何故大江先生はこのようにされたか今では知る由も無いと思われます。

前にも不思議な事として書いた記憶がありますが、下村派を自認される流派にこの大江先生の英信流居合形(無双直伝英信流居合道形)を演じる方が見られます。その伝系を知りたい思いに駆られています。曽田先生の仰るように大江先生の独創で古伝ではないから太刀打之位を何故伝えなかったのか疑問です。

この英信流居合形を近年「太刀打之位」と称していますが時の流れは曽田先生の思いを消し去っていきます。

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