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2012年6月28日 (木)

無双直伝英信流居合術(其の14)2

無双直伝英信流居合術(其14)2

大阪居合八重垣会

剣道錬士 河野 稔

*前日に続く

16、納刀のとき刀先を鯉口につける場合、右手拳をクルット揺らぬ様注意の事、而して最終(其動作の最終)にも殊更に形の上にクギリをつけぬ事。

17、奥居合の納刀の場合、初め刀先を納めたる時、右手拳が鯉口の位置より高き時は一旦右拳をジワット下げて後スット納める事。

18、総ての業を大きくゆっくりと行う事肝要なり(但し鍛錬を重ね間をつめる事)

19、早抜きの納刀は鎺元迄一気に納める事。

20、着眼は動作中は仮想敵になす事。

21、総ての業に於いて直向(*真向)打下しの手元は高すぎて左手首の伸切らぬ様注意をする事。

22、立膝、居業の納刀の際に於て前足の引き付けは十分腰に気力を注ぎ前足に(? 曽田メモ)体重をかける気味合にて退きつける事。

23、抜打、真向、脇元(* ?)の場合は刀を抜き取り頭上に振冠り、上体を起すと同時に爪先に力を入れ踵を十分に後方に退き(膝を後方に退く)て真向打下しの場合上体を前方に乗り出すに備ゆる事。

24、用語、抜きつけ(斬り付け)、打ち下ろし(斬り下し)。血振ふ(*ふは不要?)るい。

25、総て抜きつけの場合は上体は少しも前に俯向けぬ事。

26、抜きつけの時、前に踏出す足と、跪きたる膝頭とは、あまり広く間隔を置かぬ事、即ち前に踏み出したる脚の内方角度は約九十度を越えざるを度とし、後脚の膝頭は上体の直線より幾分後方にあるべき事(前足先と後足膝頭との中間に体の重心を置く)

*この体の重心を後足にと云う教えをされる先生も居られますが古伝は飽く迄両足の中間と云っています。

27、介錯の構えたる刀刃は真上より幾分後方に斜に向く事。

*ここまでが岩田憲一先生の「土佐の英信流旦慕芥考」に記載されたものです

28、正座納刀の場合後方に退く足は十分腰に気力を注ぎて角張らずスーット退く事、而して膝を床に付ける迄は体を上下に少しも揺り動かす事なく極めて静かなるを要す。

29、附込の斬り込みは十分大きく振り冠りて打下す事(但し二度目の斬込みにて仕留むる形なるを以て一回目は幾分浅く二回目は深く斬り込む事。

30、附込みの納刀血振ふりの場合は腰を十分前に込れる事。(*入れる事?)

31、立膝(早抜きも同じ)各業の終った時の体の位置は最初座したる位置とあまり変わらぬ様注意する事。 

以上

* なんとなく、明治の動作を彷彿とさせます。此の注意書きはその後の河野先生の初心者心得三十三則に繋がっていくようです。

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