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2012年10月17日 (水)

クロコノマチョウ

きんもくせいの強い香りが広がっています。幹から直接へばり付く様にして金色の小さな花が咲き当たり一面に香るのです。
それも前触れも気が付かないまま突然に金色の花が付いて香るのです。
此の香りを嗅ぐと猛暑にうんざりしていた夏も過ぎ、そして冬に向って一直線に走っていくような気分に襲われます。

足元ではホトトギスが咲き出しました。何本かはルリタテハに丸坊主にされ花だけというのも在りますが「蝶よ・花よ」ですからそれでもいいのです。

今年は不作の年と見え花が少なかった為か実も少ないのですが柿が色付いてきました。このところ毎日メジロやらヒヨドリやらがやってきて甘そうな実をついばんでいます。数が少ないので今年は小鳥と競争です。

ホトトギスからこげ茶の蝶が飛び立ちました。
クロコノマチョウ♀です。
このチョウも箱根を越えて近年やってきたチョウです。
平成11年1999年12月14日の朝日新聞の記事に「温暖化の使者?南方のチョウ来る」として相模原の高校生が9月と11月に捕獲した事が記事になっています。

古い図鑑(昭和51年1976年発行保育社原色日本蝶類図鑑白水隆監修)では静岡県下が現在土着の北限となっています。
平成18年2006年の日本産蝶類標準図鑑白水隆著では本州に於ける東北限は神奈川、千葉付近と伸びて来ています。
この20~30年は温暖化が著しい事になるのでしょう。南方系の昆虫類がどんどん箱根を越えてきています。

此の蝶も自宅での定点による目視或いは採集ですから各地を渡り歩いての記録ではないので面白い結果が出ています。

採集記録(すべて自宅です)

1998年11月14日
2000年10月1日
2006年10月9、10月25日
2007年10月9日、10月10日、11月5日、12月1日
2008年10月23日
2009年10月18日、10月19日
2010年10月18日
2012年10月16日

最初の採集は新聞少年より古いのですが相模原は湘南地区より少し内陸ですから私の採集日より遅れていてもおかしい事はないでしょう。
採集年の無い年は記録無しですから自宅付近では見かけなかったと言えます。採集の月日が10月に集中しています。春から夏にかけては採集されていないのです。
そのため完全に土着したと言い切る事が出来ないような気もします。
採集した個体は新鮮な痛みの無いものが殆どです。気分的には未確認ですが夏に近所で食草に産卵され羽化したものだろうと判断しています。
食草はススキ、ジュズダマ・アシ・ヒメシバ・アワ・トウモロコシ・メダケなどのイネ科や竹のようですが近所に普通です。
この子の親がこの付近で生まれたのか他所から飛来した漂蝶かはわかりません。

此の蝶の飛び方は「ヒラッ、ヒラッ」と言った感じで翅を閉じては開くようで水平に飛ぶと云うよりは上がったり落ちたりする飛び方で、飛び立っても3、4mほど先ですぐに止まってしまいます。あんまり飛びたくないのでしょうね。
木の間を縫って飛び翅をしっかり立てて止まっている姿は高貴な魔女のような気高さを感じます。

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コメント

突然すみません。
ここで聞くようなことではないのですが、「土佐英信流」をお持ちのようなのでお聞きしたいことがあります。
叢文閣書店の土佐英信流には正誤表があるらしく、中古で手に入れたせいか自分の持っている本には付いていなかったのですが、ミツヒラさんがお持ちの土佐英信流には正誤表はありましたか?

タカさま
コメントありがとうございます。
手持ちの「土佐英信流」は正誤表はありませんでした。
土佐英信流 大田次吉著 昭和55年3月31日 初版第一刷発行 ぺりかん社発行
同じものかどうかご確認ください。
大田先生にゆかりの方にもお聞きしてみます。
                ミツヒラ

タカさまこのブログをご覧のしんさまから正誤表のコメントがいただけました。
ご覧ください。
                    ミツヒラ

投稿: タカ | 2012年10月18日 (木) 01時25分

こんばんは。

タカさまがおっしゃる「叢文閣書店」というのはネット通販もしている神保町の古書店のことで、ミツヒラ様が記載の「土佐英信流 大田次吉著 昭和55年3月31日 初版第一刷発行 ぺりかん社発行」と同じものかと思います。
そうであれば私の手元には正誤表がありましたので、お節介かとも思いますが転記します。
(転記ミスがあれば、お手数ですがどなたかご指摘ください)

正誤表では誤部分に下線がありますが、コメント欄で表示する方法を存じませんので、[]で代用します。
丸数字については、そのまま記載します。

104ページの追加の文章は、左90度回転となっています。(正誤表は横書きです。本文の縦書きを意識してのことかと思いますが、少し違和感があります。)

106ページの写真差しかえは、訂正の写真が載っています。
本文では仕太刀が左足前で十文字に受けていますが、訂正の写真では右足前です。

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土佐英信流 正誤表

・17ページ5行目 屢々[曲]礼に関する → 典
・61ページ11行目 仕太刀[な]廻 → は
・104ページ6行目 打太刀は右足を踏出し左胴を打つ → (次に追加)
         仕太刀は左足を引き刀を直に立て左胴を受けとむ。
・104ページ7行目 [仕]太刀は直ちに振り冠り → 打
・106ページ ⑤  写真差しかえ
・126ページ ③ ([①]・[②]の感じで2回)。 → イチ・ニ

しんさま
コメントありがとうございます。
早速のご連絡、助かりました。
主として詰合之位の部分の正誤表ですね。
早速記入させていただきます。
タカさまもご覧になられておられると思います。
ありがとうございました。
            ミツヒラ

投稿: しん | 2012年10月18日 (木) 18時57分

わざわざ他の方にも尋ねていただきありがとうございます。
そして正誤表を詳しく解説いただきありがとうございます。
ミツヒラ様、しん様には重ね重ねお礼申し上げます。
ありがとうございました。
後々、私と同じように困ってる人の参考にもなってると嬉しいです。

投稿: タカ | 2012年10月18日 (木) 21時33分

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