« 曽田本その2を読む9大森流居合抜方3附込・月影 | トップページ | 曽田本その2を読む10長谷川流居合抜方1横雲・虎一足・稲妻 »

2014年3月19日 (水)

曽田本その2を読む9大森流居合抜方4追風・抜き打ち

曽田本その2を読む

9、4大森流居合抜方(大江先生、堀田先生共著)

10.追風
直立体にて正面に向い、上体をやや前に屈し刀の柄を右手に持ち敵を追い懸ける心持にて、随意前方に走り出て右足の出たる時刀を首に抜付け、直に左足を摺り込み出して上段に冠り右足を摺り込み左足は追足にて、前面を頭上直立体にて斬り刀尖を敵の頭上にて止め血振左足を引中腰の儘納刀。

*大江先生の業を堀田先生が指導も受けていたはずです。堀田先生の見た大江先生の業が解説されていると思います。
此の追風も横一線の抜き付けを追い込んだ敵の首に抜付けていますが、二刀目は敵の真向に打込むにあたり「刀尖を敵の頭上にて止め」とあります。頭上で止めてしまっては可笑しいでしょう。

前回の月影も二刀目は敵の頭上より胸部で止めています。これは、まあ良しとしても頭上で止めては意味なしでしょう。せめて顎のあたりまで切り下ろすのでなければ変です。

この業名は古伝では「虎乱刀」で虎走りで追掛る方法を教えています。大江先生は風に背を押される「追風」と改名されています。

前回の「月影」今回の「追風」共に風流な業名に何を思って変えられたのでしょう。さしたる意味合いはないと言い切れないので振り回されます。
元の業名の「勢中刀」「虎乱刀」を業の心持とすべきでしょう。

11.抜き打ち
正面に座す、対座にて前の敵を斬る心組にて其正座の儘刀を前より頭上に抜上段に冠り体を少し前に出し前面の頭上を斬る。血振(横に開く)は中腰の同体にて納刀。

*どのような場面での抜打ちなのか不十分です。これでは一方的な不意打ちです。業の動作のみの解説でも想定を明らかにして置きませんとあらぬ方に行ってしまいそうです。

古伝はその点見事です。
神傳流秘書大森流之事抜打
座し居る所を向より切て懸るを其の儘踏ん伸んで請流し打込み開いて納る尤も請流に非ず此所筆に及ばず。

*正面の敵が真向に打込んで来るのを、腰を上げて抜請けに請け流し敵刀を摺り落とすや上段に振り冠って両膝を開いて真向に打込む、刀を横に開いて納刀。
この場合は、敵は打込んで外されたのですから目の前にいます。飛び込んで抜打ちするなどはありえないでしょう。

|

« 曽田本その2を読む9大森流居合抜方3附込・月影 | トップページ | 曽田本その2を読む10長谷川流居合抜方1横雲・虎一足・稲妻 »

曽田本その2を読む」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 曽田本その2を読む9大森流居合抜方3附込・月影 | トップページ | 曽田本その2を読む10長谷川流居合抜方1横雲・虎一足・稲妻 »