« 曽田本その2を読む10長谷川流居合抜方3颪 | トップページ | 曽田本その2を読む10長谷川流居合抜方5浪返し・瀧落し・抜打 »

2014年3月23日 (日)

曽田本その2を読む10長谷川流居合抜方4岩波・鱗返し

曽田本その2を読む

 10、4長谷川流居合抜方(自叙 行宗先生派)

 左身

 6.岩波
右向より左足を右後ろの方に引きて正面に向くや刀を抜きて左拳を腰にとり右足踏出してやや切先上りに敵の胸乳の上を突き引き倒して冠り正面を切る也

*故行宗貞義先生記録写による長谷川流岩波に「敵真向にて左の方より我が柄を取らんと両手を出す時我柄を左足の方へ「よげて」敵の胸乳の上へ切先上がりに突込」とあります。2013年3月9日

右向きに座して、左脇に座す敵との攻防です。敵正面から我が柄を取りに来る。
腰を上げ両足爪先立って、右足爪先を軸に左に廻りつつ左足を後方に退きつつ、刀を抜き出し正面に向き直り、切先を左手拇指と食指で挟み持ち、左膝を床に付、「左拳を腰にとり」は切先を返すや左拳を右腰に着けでしょう、右足を踏出して切先上がりに胸乳の上を突く。引き倒して上段に振り冠り引き倒した敵に斬り下す。
この手附では動作は付けられそうもないので、現代居合の動作で補足してしまいました。
「我柄を左足の方へ「よげて」敵の胸乳・・」の動作は「左に廻る処で対応させましたがいかがでしょう。

下村派第14代細川義昌伝系と思える広島の白石元一先生の長谷川流居合術「岩浪」が似ています。
「正面に対し右向きに座す。鯉口構えたる後腰を浮かし、左足を後方に退きて刀を抜き終るや左向(正面)となり、右足は立膝のまゝ左足に退き添え刀背を右足外に接し、左手を刀背略物打の所に添えたる後右足を踏出して突き、次に刀と共に右足を後方に退きたる後切尖を右方に返して構える・・」2014年1月28日

檀崎先生の夢想神伝流の岩浪とも似ています。

7.鱗返し
右向きより正面へ中身の構えにて抜付け冠り切る也

*左身ですから正面右向きに立膝に座し、左脇に敵が坐す。右向きより中腰に立ち上がり正面に廻るや左足を退いて抜き付け、振り冠って斬り下す。
中腰の儘打ち下すも有かも知れませんが、ここは左膝を右足に引き付けて床に着き、右足を踏み込んで斬り下すが現代居合です。
「中身」と云って「中腰」と云っていません。同じ意味かどうか・・。

ここも故行宗貞義先生記録写の「鱗返し」
「敵は真向にて抜かんとかまえるかけ声にてかくれがたくさま廻って抜付(意味不明と曽田先生の添え書きあり)」とあります。2014年3月9日

是には曽田先生の解釈が付箋に書かれて張り付けられています。
「鱗返し、敵は真向にて抜斬り懸らんとする力声にて逃ぐる□なきを以てすぐさま廻て抜き付くるならん」

「中身」は低い体構えによる抜き付けでしょう。後方へ退いた左膝は床面すれすれでしょう。
敵が立ち上がって抜き打って来る場合は現代居合の方法でしょう。
何れも行宗居合は(二星を勝つ故拳なり)でしょう。

参考に、白石居合の鱗返しは、「左方に向き乍ら左足を退きて中腰となり、横一文字に敵の胴部を斬り・・」

|

« 曽田本その2を読む10長谷川流居合抜方3颪 | トップページ | 曽田本その2を読む10長谷川流居合抜方5浪返し・瀧落し・抜打 »

曽田本その2を読む」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 曽田本その2を読む10長谷川流居合抜方3颪 | トップページ | 曽田本その2を読む10長谷川流居合抜方5浪返し・瀧落し・抜打 »