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2014年3月17日 (月)

曽田本その2を読む9大森流居合抜方2八重垣・請け流し・介錯

曽田本その2を読む

 9、2大森流居合抜方(大江先生 堀田先生共著)

 5.八重垣
正面に正座す、右足を出し左膝を浮めて中腰にて首に(?)抜付け、左足を前方に踏み出し両膝を浮めて中腰の儘大間に上段に取り、前方真直に頭上を斬り下し此の時右膝をつき左膝を立て、同体にて長谷川流の血拭をなし、刀を納む。
此の時敵未だ死せずして足部に切り付け来るにより右足を重心に立ち、直に左足を後へ引き体を左斜横構とし刀を右膝の前へ抜きて囲て敵刀を受け、更に体を正面に向け上段となり座しながら頭上を充分斬る。

*この八重垣の大江先生の手附では、「左膝を浮めて中腰にて首に抜付け」と左膝を浮める抜付けをしています。この方法は正座の部「前」にも書かれていればと思うのですが、八重垣にのみ書かれています。山内派の抜付けに見られる方法でしょう。
「右足を重心に立ち」の処は原本は「右足を重心に乗せて立ち」です。「右足に重心を乗せて立ち」でしょう。

6.請け流し(足踏みは三角形とす)
右向となりて正座し、敵が頭上へ切り込み来るを右斜め横に左足を踏出し中腰となりて刀尖を少し残し、左膝に右黒星(?)を附け抜、右足を体の後ろに出すと同時に残りが刀尖を離れて右手を頭上に上げ刀を顔面にて斜とし刀尖を下げて請け流し、右足を右横へ摺り踏みて左足に揃え、左斜向に上体を変えやや前に屈し刀の(は)右手にて左斜の方向に敵の首を斬り下し、下す時左手をかける。
血拭は同体より左足を後方へ引き、右足はやや前方に屈し膝頭を前に出す、其膝上に刀峯を乗せ、右手は逆手に柄を握り、其儘静に納刀。此の時暫時体を下し、左足の膝をつけるなり。

*曽田先生の文章は原文を幾分か変えられていますが略同じとみていいでしょう。
「足踏みは三角形とす」は踏み出した左足を軸にして右足が三角形の二辺を移動する事を意味するのでしょう。

「右向きとなりて正座し」は、頭に(右斜向にてもよし)とが抜けています。
「左膝に右黒星を付け抜」は曽田先生も「?」で、意味不明とされている様です。
「刀の右手にて」は曽田先生の誤字か誤植で「刀は右手にて左斜の方向に敵の首を斬り下し、下す時左手を掛ける」となります。右片手斬りが大江先生の斬り付けです。
右手を逆手に持ち替え逆手納刀する。

行宗先生の請流は「右向にて敵正面より打込み来るを左足を踏み出し左肩先に請け流し右足を右斜に踏み出し体を変わして右足を揃え右肩より切り下す、左足を引き逆手納刀」

7.介錯
正面に正座し、右足を少しく前へ出しつゝ刀を静に上に抜き、刀尖が鞘と離るゝや否や右足を後へ充分引き中腰となり刀を右手の一手に支え右肩上にて刀尖を下し斜の形状とす、右足を再び前方に踏み出し上体をやや前に屈し、刀を肩上より斜方向に真直に打下し前の首を斬る。納刀同前。

*「右足を後へ充分引き」ですが現代は少し狭めでしょう。
「中腰となり・・」低い立ち姿を連想します。
「上体をやや前に屈し」も低い斬り下しをしている様です。
片手斬りか首を斬り落とすのかもわかりません。
納刀は逆手納刀。

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