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2014年3月29日 (土)

曽田本その2を読む12長谷川流奥居合抜方1行連・連達

曽田本その2を読む

 12、14長谷川流奥居合抜方(行宗先生口伝)

 △立業(奥居合には順序なしと伝えらる)

 1.行連
右へぬきつけ左を切る

*この奥居合立業の業名は古伝神傳流秘書抜刀心持之事にあるのですが、業の動作が異なります。

古伝神傳流秘書抜刀心持之事「行連」
「立って歩み行内に抜て左を突き右を切る両詰に同じ事也」

*古伝の行連は左を突き右を切るです。両詰と同じとは奥居合居業にある両詰でこれは二つの業を持っています。
一つは、抜て片手にて左脇を突き直ぐ振向いて右脇を切る
一つは、右脇へ抜打に切つけ左を斬る
合わせて業名を両詰と云います。両詰とは両脇から二人の敵に詰めかけられた時の攻防を意図しているのです。

2、連達 立業両詰
左を突きて右を切る

*業名の後の「立業両詰」は曽田先生の補足です。
行宗先生の業名に曽田先生も疑問を持っていたのでしょう。

古伝神傳流秘書抜刀心持之事では「連達」の業は大江先生の奥居合立業の「行違」です。
古伝 連達
「歩み行内前を右の拳にて突其儘に左廻りに振返り後を切り又前へ振向て打込也」

大江先生にしても行宗先生にしても業名と技が古伝と一致しません。大江先生は土佐の居合を改変されたと聞かされていますが、行宗先生はどうだったのでしょう。
共に居合の指導者として同時代を生きておられます。どちらも下村派第14代下村茂市の弟子でした。大江先生は途中で谷村派第16代五藤孫兵衛正亮に師事したと云われ第17代と伝えられています。
神傳流秘書がオープンであれば混乱はなかったかもしれません。或は奥居合はどれがどうだか解らなくなっていたかも知れません。
何故なら、細川義昌系統と思われる白石居合の奥居合「行連」は「左右に並んで歩行中の敵に対し、右敵を抜打ち振り返り左の敵を斬る」。その「連達」は「前後に重なりて歩行中の敵に対し、前方の敵を抜打ちに右片手斬りし返す刀で後方の敵を斬る」業となっています。
細川家から出た古伝神傳流秘書を木村栄寿先生が公開されています。
細川義昌先生がそれを理解されていれば、古伝を優先すると思いたいのは私だけでしょうか。
江戸末期は古伝など無視する程無法な時代だったでしょうか。

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