« 曽田本その2を読む8大森流居合抜方j自叙行宗先生派3請流・介錯 | トップページ | 曽田本その2を読む8大森流居合抜方自叙行宗先生派5追懸・抜打。血振り »

2014年3月14日 (金)

曽田本その2を読む8大森流居合抜方自叙行宗先生派4順刀・勢中刀

曽田本を読む

 8、4大森流居合抜方(自叙)(行宗先生派)

 8.順刀、逆刀(附込又は追切り 大江派、追加逆刀、追斬)
正面に座し右足を踏み出して抜き(7本目と同じ)右足を引き揃えて冠り右足より継足に初めは浅く次は深く切り下し右足を引き冠りて残心を示し徐々に刀を下し逆手に血拭い納刀

*古伝神傳流秘書大森流居合之事「逆刀」
向より切て懸るを先々に廻り抜付に切右足を進んで亦打込み足踏揃え又右足を後へ引冠逆手に取返し前を突逆手に納る也

「前を突く」動作はどこかに残っているでしょう。
河野先生の附込「・・之は元来血拭いの形なるが、敵の発動に対し直ちに刺突するの意を以てなすべし」大日本居合道図譜
檀崎先生の逆刀「・・止めを刺す心持ちにて気合を込めて上方に引き上げる。又突き刺して引き抜くもよし」

*行宗先生の業名はどこから来たものかわかりません。古伝神傳流秘書では大森流之事「逆刀」がこの行宗先生の順刀に相当すると思われます。「順刀」は大江先生の「介錯です。
行宗先生は介錯は介錯でした。
下村派第14代下村茂市先生から業名の付いた根元之巻もしくはそれに相当する伝書を伝授されたのかふと疑問に思います。明治維新を挟んだ時代ですから解明はできそうにありません。
大江先生の「附込」は現代に使われていますが「追切り」は大正7年の大江・堀田共著の剣道手解きの付録に「八番附込(俗に追切)」とありますから俗にあった業名でしょう。業技法が主で正式な業名は知らなかった先生が多かったかも知れません。おおらかでいいですね。
業名より想定における運剣技法でしょう。

9.勢中刀(月影 大江派)
左向きより正面へ中腰にて掬い上げに敵の二の腕に抜付け(敵の冠りたる甲手とも云う(上膊部)肘のことならん?)左足より送り足にて切り血振い中腰の儘納刀

*大江先生は月影と改名されたのですが行宗先生は古伝の業名です。
行宗先生のこの業は、左向きに座しています。夢想神伝流の勢中刀の座仕方でしょう。

「掬い上げ」に抜付けています。
「掬い上げ」に抜付ける方法はどの様であったのでしょう。
右側から上段に振り冠った敵が切り懸って来る、刀を抜きつつ右に90度廻り敵が間を越すや否や振り下ろさんとするを、右足を踏み込み(足の踏み込みは指定されていません)体を低く左膝は僅かに床から離し抜上げる様に抜き放って敵の打込まんとする二の腕に斬り付けるのでしょう。
(敵の冠りたる甲手とも云う)の文言では、立ち上がって斬り付ける様にすべきで掬い切りでは無い様に思います。
斬りつけは切り払わず即座に刀の下に潜り込む様に振り冠って後退する敵を斬り下すのでしょう。

白石元一先生の勢中刀は左足を後方に引いて抜付けていました。

古伝神傳流秘書大森流居合之事「勢中刀」
右の向より切て懸るを踏出し立って抜付打込血震し納る此事は膝を付けず又抜付に払捨て打込む事も有

|

« 曽田本その2を読む8大森流居合抜方j自叙行宗先生派3請流・介錯 | トップページ | 曽田本その2を読む8大森流居合抜方自叙行宗先生派5追懸・抜打。血振り »

曽田本その2を読む」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 曽田本その2を読む8大森流居合抜方j自叙行宗先生派3請流・介錯 | トップページ | 曽田本その2を読む8大森流居合抜方自叙行宗先生派5追懸・抜打。血振り »