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2014年3月30日 (日)

曽田本その2を読む12長谷川流奥居合抜方2向詰

曽田本その2を読む

 12、2長谷川流奥居合抜方(行宗先生口伝)

 △立業(奥居合には順序なしと伝えられる)

 3.向詰
柄頭を腹に取りて突き冠りて切る

*これは大江先生の「両詰」です。
「(抜放け諸手にて真向を突き斬る)座したる処より右足を少し出して、刀を抜き、柄元を臍下に当て、右足を踏出して、前方を諸手にて突き、其姿勢のまま、上段にて前面を真向に斬る」

この「両詰」は奥居合居業の部7番目にあるものです。行宗先生は之を立業の3番目に上げておられます。

古伝神傳流秘書抜刀心持之事「向詰」
「抜て諸手を懸け向を突打込」

*この古伝の「向詰」は向払・柄留・向詰とあって抜刀心持之事の3番目に位置します。
「従是立事也(是より立つ事也)」としてあるのは8本目「人中」以降ですから、「向詰」は立膝に座した業と云う事になります。
立って演じる事も出来る業ではあるでしょう。立業としてはこの業名は古伝にありません。向詰の意味は正面に詰めている敵との攻防を云います。

下村派第14代下村茂市を師とする兄弟弟子に細川義昌先生が居ます、その系統と思われる白石元一先生の「向詰」は奥居合居業として古伝の通りです。
白石居合の「向詰」
「(前方座せる敵に対して行う)・・右足を踏出して抜刀し、この際刀先が前方に出ざる様、右足を退くと同時に刀尖を先に返し両手にて柄を握りて臍下前で構えたる後更に右足を踏出して突き左膝を右足踝に引きつけつつ刀を正面より振り冠り右足を踏み出すと同時に上段より斬り下す。血振り納刀は「向払」に同じ。

*白石居合は古伝に沿ったもので、疑問は無いのですが行宗先生の居合はどのような伝書によるものなのか、下村茂市からどのように指導されたのか不思議です。

次回はこの奥居合立業に「四方切」が出てきます。これも奥居合居業のものと思っていますので不思議です。
繰り返しますが、立業も居業も工夫次第で、立っても座っても演じられる事には変わりはないでしょう。

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