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2014年4月21日 (月)

曽田本その2を読む14長谷川流奥居合抜方10受流し

曽田本その2を読む

 14、10長谷川流奥居合抜方(大江正路先生、堀田捨次郎先生著)

△立業

 18.受流し(進行中左足を右足の前に踏み出し身を変して請流す)
(此の受流しは大江先生の独創のものにて伝書にはなし 曽田メモ)
左足を出す時、其足を右斜に踏み出し中腰となり刀の柄元を左膝頭の下として刀を抜き、直に其手を頭上に上げ刀を斜とし、体を左斜前より後へ捻る心持にて受け流し、左足を踏みしめ右足を左足に揃え、右拳を右肩上に頭上へ廻し下し、上体をやや屈めると同時に真直に左斜を斬る、揃えたる足踏みより左足を引き血拭納刀。

*この大江先生の奥居合立業の「受流し」は古伝には存在しないもので、大江先生の独創だろうと曽田先生は云っています。

古伝神傳流秘書抜刀心持之事には「受流し」の業名はありません。「弛抜」と云う業があって是は「前の如く歩み行敵より先に打を体を少し開き弛して抜打ちに切なり」というのがあるのですが、之では、打込まれたので体を右なり左なりに躱して敵刀を外して抜き打ちに切るので大森流の「請流し」の運剣が見られません。

この業は、下村派の細川義昌先生系統と思われる白石元一先生の長谷川流奥居合にも見られませんから大江先生の独創でいいのでしょう。

古伝の太刀打之事には3本目に「請流」がありますが、是は、仕太刀が打太刀の面に突いて行く処を八相に払われるのを請け流しに振り冠って真向に斬るものです。

大江先生の「受流し」は進行中敵前面より打込んで来るのを、左足を右足の前に斜めに踏み出し、中腰となって、柄を左膝の下に下げて刀を抜き、敵打込むや右手を頭上に上げ、刀を斜めに頭と左肩を覆う様にして敵刀を受け、体を左斜め前より後へ捻る様にして受け流し、左足を踏み締め敵方に向わしめ、右足を左足に踏み揃え、受流した刀の柄を持つ右拳を右肩上に頭上を通して持ち来たり、上体を前屈みにするや敵の首又は肩に右肩上から左斜め下に斬り下す。左足を引き血振り納刀。
血振りの際右大腿に刀を乗せるかどうかは不明です。

京都山内派の「受流」に名残が見られる様です。
「歩みつゝ左足の足先を右にして右足の右に出すと同時に下方に抜刀。頭上にて差し表の鎬にて相手の刀を受流し、右足を足先斜め左に向け片手にて斬下すと同時に左足を大きく斜め左に踏み出し次に右足も左足に揃う如く踏出す。斬り下すと左手柄頭を握る。正面に向き左足を引き血振り納刀。」

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