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2014年4月30日 (水)

曽田本その2を読む2の1英信流居合の形6請流

曽田本その2を読む2

 1、英信流居合の形(大江正路先生、堀田捨次郎先生著)

 6.請流(納刀 立姿 大江先生独創のものなり 之は秘書にはなし尚伝書口伝にもなし 曽田メモ)
刀を腰に差したる儘静に出て打は刀を抜きつゝ左右足と踏み出し上段より正面を斬り体を前に流す、仕は左足を右足の側面に出し、刀を右頭上に上げ受け流し、左足を踏み変え右足を左足に揃え体を左へ向け、打の首を斬る、仕は左足より左斜へ踏み、打は左足より後へ踏み退きて青眼となり次に移る也

*この受流しは大江先生の独創された形でしょう。古伝にはこの動作の請流しは有りません。
古伝神傳流秘書の大森流居合之事の「流刀」の立っての組太刀です。大江先生の奥居合立業の「受流」です。
太刀打之事には業名で「請流」があるのですが動作は異なります。

古伝神傳流秘書太刀打之事「請流」参考に原文のまま記します。
「遣方も高山相手も高山或は肩へかまえるかの中也待処へ遣方歩行右の足にて出合う打込を打太刀請扨打太刀の方より少し引て裏を八相に打を左足にて出合うて留相手又打たんと冠るを直に其儘面へ突込み相手八相に払うをしたがって上へ取り右の足にて真甲へ勝」

大江先生の奥居合立業の「受け流し」そのものを仕は演じている様です。
「(進行中左足を右足の前に踏出し身を変して請流す)左足を出すとき、其左足を右斜に踏み出し、中腰となり、刀の柄元を左膝頭の下として、刀を抜き直に其手を頭上に上げ、刀を斜とし、体を左斜前より後へ捻る心持にて受け流し、左足を踏みしめ、右足を左足に揃え、右拳を右肩上に頭上へ廻し下し、上体を稍や前に屈めると同時に真直に左斜を斬る、揃えたる足踏みより左足を後へ引き、血拭い刀を納む。」

*形の「請流」と奥立業の「受け流し」の違いは、左足の踏込みの状況に在る様に読めるのですが、形の「仕は左足を右足の側面に出し」では少々意味が解りません。奥でも似たようなものですが「左足を右足の前に踏み出し」ですから右足の少し前の方が除け流しにならず良いでしょう。
請け流しの方法は奥の受け流しの動作はこのようにする道場もあるようです。
形では受流された打の首を斬るのですが、奥の受け流しは八相に構えるや「真直に左斜を斬る」です。

どちらも古伝に無い、大江先生の大森流を元にした独創でしょうから同様な意味合いと思います。

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