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2014年4月 6日 (日)

曽田本その2を読む13長谷川流奥居合抜方2脛囲

曽田本その2を読む

 13、2長谷川流奥居合抜方(大江正路先生、堀田捨次郎先生著)

 △座業

 2.脛囲
長谷川流2番目に同じ

*脛囲いは長谷川流2番目ですが、「曽田本その2」に大江先生・堀田先生著の長谷川流がありません。

「剣道手ほどき」を曽田先生が写したのがそれです。

脛囲:(長谷川流二番目と同一)膝と竪立斜として、刃を上に平に向けて、膝を囲い(体は中腰半身とす)体を正面に向けて、上段より斬り下す」

長谷川流居合「二番目虎一足」
「正面に座す、静かに立ちながら左足を引きて刀を抜付くと同時に膝を囲う、此の囲は体を左向き中腰となり、横構にて受止める事、此体形にて刀を上段に冠り正面に向き座しながら斬り下すなり。
血拭い刀を納めは一番と同じ(膝を受け頭上を斬る)」

*行宗先生の脛囲も虎一足と同じでしたから、「左足を引き右脛を囲いて切る」と大江先生・堀田先生の脛囲と変わらないものでしょう。

「刃を上に平に向けて、膝を囲い」の動作は無双直伝英信流山内派に見られる動作に近そうです。
「立ち上がり左足を右斜め後に引き体左向き両足を開いて腰を落として刀を抜いて右脛を囲う。柄の握り方は横より握り抜く時は剣尖をきかして堅固に刃をうえにして平を敵に向けて鎬により受ける。即、四股の形なり。左右均等の力で受ける。脛と刀とは×の形。」

山内派の脛囲と虎一足の違いは、脛囲は「異なる点は間髪を入れずに行う血振、納刀。及びより低い腰位置の四股となる事。低ければ低い程速い動作とする」

河野先生の虎一足と脛囲の違いは昭和13年の無双直伝英信流居合道では「虎一足と同様なり」とあります。
昭和17年の大日本居合道図譜でも脛囲を「虎一足と同意につき省略す」で省略されてしまいました。

脛囲の古伝は神傳流秘書によると抜刀心持之事「柄留」でしょう。
「虎一足の如く下を留て打込む」
古伝の虎一足は「左足を引き刀を逆に抜て留め扨打込み後前に同じ」です。
虎一足も柄留も脛囲も同じでいいのでしょう。奥居合の場合は「格を放れて早く抜く也」です。
素早い動作でしかも「柄留」の業名を思い描いて演じるのかもしれません。

現代居合では虎一足と脛囲の違いを「脛囲して左足を跪くとき、左足を進めず、そのまま跪き斬り下すとき右足より前進する。」と21代のテキストは区別しています。22代もそれを踏襲されています。

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