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2014年4月24日 (木)

曽田本その2を読む2の1英信流居合の形作法

曽田本その2を読む2

、英信流居合の形 (大江正路先生、堀田捨次郎先生著)

 作法

刀は左手にて鞘を持ち親指にて鍔を支え其の握りを腰部につけ四十五度の傾斜に下げ右手は横腹につけ不動の姿勢となり互に十尺程の距離を取り対向し一礼を行い更に五尺程の距離に進み神殿に向い黙礼をなす

更に向い合い静に正座す刀を右手に持ち替え前に五寸程離して置き互に両手をつき礼を行う(註 之は刀に対する礼ならん)
一応両手を膝の上に置き右手に刀を持ち腰に差し再び両手を膝の上に置き更に左手にて鞘を握り拇指を鍔に添え右手は其儘右足を前に出し其の足を左足に引き揃え直立す

次に左足より互に五歩退り止まる時は右足を前に左足は約五寸程引踏む此の構にて互に進み出でて第一本目を行う

*大江先生の「英信流居合の型」作法ですが、相互の礼は、刃を上にして左手で刀の鍔を支えて、鞘を握った左拳は腰部に付け45度の傾斜で柄を前、鐺を後ろにして持ち、右手は横腹に付けています。
右手の置かれる横腹とは左拳の高さの右腰部か、大腿部か解りません。
互いの礼は双方十尺離れて行います。
次に五尺の距離に互いに詰め、神殿に向い、左手鍔の姿勢のまま神殿の礼をするのです。
現代の方法では、刀を右手に持ち替え、刃を下にして柄を後ろ、鐺を前にして45度に傾けて神殿の礼をしています。
神殿の礼で右手に持ち替えるのは剣道形の方法に習ったやり方でしょう。
河野先生の昭和17年の「居合道図譜」では神殿の礼は「互に十尺を隔てゝ神前に向い右手に刀を取り替えて神座に最敬礼を行う」とされています。
他流派はともかく土佐の英信流は左手に刀を持って神殿の礼をしていたのでしょう。

双方五尺の距離で神殿の礼を行い、互いに向き合いその場所で正座し、刀を右手に持ち替え、座した前に五寸程離して柄を左にして刃を我が方に向け、互いに両手を突いて「刀礼」をする。
この刀の向きについては、現代風にしましたが、違いは無いと思います。
刀礼の後両手を、いったん膝に置き、右手で刀を持ち腰に差し、再び両手を膝に置き、左手で鞘を握り拇指で鍔を支え、右手を膝上の儘、右足を出して立上り、右足を引いて左足に揃えます。

この立ち上がり方は、終礼では、「右足より立ち左足を右足に揃え、互いに三歩退がり直立となり神殿に向い礼をおこない・・」右足を踏み出し立上り左足を右足に引き付け、左足から退がるのでしょう。
業を始める時に立つ足捌きと、業をすべて終わった時の立つ足捌きの違いは何を意味するのでしょう。武道は気の位を心得るとすれば納得かも知れません。

22代のテキストでは、正座の場合「左手を刀と共に己が左腰に付け、両膝を着いたまま腰を上げ、両足爪先立や右足を前に踏み立てる。次いで腰を上げると共に、右足を左足の処に引き寄せ起立する。」(無双直伝英信流居合道解説第一巻礼式平時座位より刀を持ちて起立する場合P38)

立膝の場合の立上り方は「左膝を己が体中心線に近く寄せ、柄に右手を納刀を終えた時のまま掛けて腰を上げ、右足を一歩前に踏み立て、更に腰を上げ中腰になりたる時、左足を右足の傍らに引き寄せ乍ら腰を上げて立上る」(同解説P101)

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