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2014年4月22日 (火)

曽田本その2を読む14長谷川流奥居合抜方11暇乞

曽田本その2を読む

 14、11長谷川流奥居合抜方(大江正路先生、堀田捨次郎先生著)

 △立業

 (之は座業にて抜くべきものならん? 曽田メモ)

 19.暇乞(黙礼)(行宗先生の分にはなし 曽田メモ)
正座し両手を膝の上に置き黙礼し、右手柄に掛るや刀を斜に抜き付け上段にて斬る。

20.暇乞(頭を下げ礼をする)
両手を板の間につき頭を板の間に近く下して礼をなし、両手を鞘と柄とに同時にかけ、直ちに抜き上段となり前面を斬る。

21.暇乞(中に頭を下げ右同様に斬る)
(極意の大事 曽田メモ)
(両手を床につき軽く会釈するならん 曽田メモ)
両手を膝の上に置き黙礼よりやや低く頭を下げて礼をして右手を柄に抜き上段にて斬る。

*下村派細川義昌先生系統と思われる白石元一先生の奥居合「抜打」
「(互に挨拶をして未だ終らざるに抜き打ちに斬る意)正面に対して正座し抜刀の用意をなしたる後、両手をつきて坐礼を行い頭を下げつゝ刀を抜き上体が起き終るまでにすでに敵を抜き打ちに斬りつく。後血振納刀、大森流「抜打」と同じ。
是は、大江先生の21番目の暇乞と同じようです。

曽田本による神傳流秘書抜刀心持之事には「抜打 上中下(暇乞三本)」があるのですが曽田先生が加筆されたものか伝書にあったものか解りません。
「格の低き者に対する黙礼の時、等輩に対する礼の時、目上の者に対する礼の時」と曽田先生の補足があります。

現代居合では「暇乞その1・暇乞その2・暇乞その3」として大江先生の暇乞が少々変化して継承されています。

河野先生の昭和8年の無双直伝英信流居合術全の「暇乞」

11、暇乞
正面に向いて正座し、両手を前につきてわずかに頭を下げて、礼をなす間もなくうつむきたるまま両爪先を立て刀を抜き取り、左肩側に刀を突込む如く双手上段に振り冠り真向に切り込み、(膝を乗り出し)刀を開きて血振り刀を納めつつ両踵の上に臀部を下し納める。
12、暇乞
正面に向いて正座し、両手を前につき頭をやや深く下げて刀を抜き取りて、動作する事前に同じ。
13、暇乞
正面に向いて正座し、両手を前につき頭が座に着かんとする所迄下げて、間も無く刀を抜き取りて動作する事前に同じ。

*河野先生の暇乞3本と大江先生のものとは、幾分違う様です。大江先生はこの暇乞をどこから導き出されたのか不明です。大森流の抜打が存在していたのでそれより考案されたのかも知れません。
曽田先生は「暇乞は座業の処で抜くべきだろう」と揶揄されています。檀崎先生の夢想神伝流では奥居合座業の部の後ろに河野先生の方法の様にして有ります。

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