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2014年4月16日 (水)

曽田本その2を読む14長谷川流奥居合抜方5信夫

曽田本その2を読む

14、5長谷川流奥居合抜方(大江正路先生、堀田捨次郎先生著)

△立業

13.信夫(暗打ち)(異名なり 夜の太刀なり 曽田メモ)
左足より右足と左斜方向に廻りつゝ静に刀を抜き、右足の出たる時、右足を右斜めに踏み両足を斜に開き、体をやや右横へ屈め中腰となり其刀尖を板の間につけ左足を左斜に踏み込みて上段より真直ぐに斬る。

*大江先生の名付けられた「信夫」の業名が曽田先生は嫌なようです。「夜の太刀」なりと、是は古伝の業名を云うべきだろうと云うのでしょう。
然し曽田先生の師匠の行宗先生口伝でも「信夫」と云っています(2014年4月1日)から、この頃業名はどうなっていたのでしょう。

この大江先生の信夫の業手附は方向が解りにくいのですが、やってみます。
進行中、左足を左斜めに踏み出し、右足をその左足の左斜めに踏み出し、静かに刀を抜き、左足を正面に踏み出し、右足を出す時右斜めに踏み、両足が右斜めになる様に開き、体を稍右横に屈め中腰となり刀尖を板の間に打ち、左足を右足の方向に踏込んで上段となり右足を踏み込んで真直ぐに斬る。左へ「く」の字を描く様に足を運ぶのでしょう。何をするための動作なのかこれだけでは解りません。

古伝神傳流秘書抜刀心持之事「夜之太刀」
「歩み行抜て体を下り刀を右脇へ出し地をパタと打って打込む闇夜の仕合也」

河野先生の昭和8年の無双直伝英信流居合術全の「信夫」
「正面に向いて進みつつ例に依りて鯉口を切り体を沈めて向うを透かし見て左に左足右足と二歩披き、正面を見つつ体を右に十分及ばして刀を右前に突き出し、及びたる体を引きお越し空を切らせ、直ちに刀を右より双手上段に振り冠り左足右足と踏込みて切り下し納め終る事前に同じ。詳細は口伝の事。」

*この「信夫」は、「体を右に十分及ばして刀を右前に突き出し」てはいますが、刀で地を打って敵を引き付ける様な事にはなっていない様です。詳細は口伝だそうです。

昭和13年の無双直伝英信流居合道の「信夫」
「・・・体を十分右に及ばして右腕を十分延ばし、刀を右前方に刃を前に向けて突き出し、刀先の裏を軽く床につけ(刀先は最初前進したる直線上にある事)敵その所に斬り込み来るを直ちに右斜め前方に向き直り乍ら刀を・・・」

*詳細は口伝の部分が見えてきました。
意義:暗夜、前方に幽かに敵を認め、吾れ左側に体をかわし、敵の進み来る真正面の地面に吾が剣先を着けて敵を引き寄せ、敵其の所に斬り込み来るを上段より斬り付けて勝つの意なり」

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