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2014年4月19日 (土)

曽田本その2を読む14長谷川流奥居合抜方8門入

曽田本その2を読む

 14、8長谷川流奥居合抜付(大江正路先生、堀田捨次郎先生著)

 △立業

 16.門入(進行中片手にて前を突き、後を斬り前を斬る)
右足の出たる時、刀を抜き、左足を出して刀の柄の握りを腰にあて、刀峯を胸に当て右足を出して右手を上に返し刀刃(? 曽田メモ)を左外方に向て敵の胸部を突き、其足踏みの儘体を左へ振り向け後へ向き上段にて斬り、直に右へ廻り前面に向き上段にて斬る。

*この手附も良くわからないのですが、やってみましょう。
右足の出た時、刀を抜き出し右半身となる、左足を踏み出し右半身から左入身となり刀の柄を持つ握り拳を腰に当て、切先を正面に刀の峯を胸に当て、切先やや上向きとして、右足を踏込み、右柄手を上に返して刀刃を左に向けるや敵の胸部を突く。
(この刀刃を左に向ける理由がわからないと曽田先生は?を付けています、切先上がりの突きで敵の胸を突くわけで、拳が下向きで刀刃は右外、右肘の脇に柄を密着して突いた方が安定するはずです)。
その足踏みの儘上段に振り冠りつつ左廻りに振り向き諸手上段から後敵を斬り下し、直に右より廻り上段にて前方の敵を斬る。

*前敵を右足を踏み込んで突いた其の足の儘回転する足の捌きです。足の踏み替えはありません。
この「門入」に相当する業は古伝神傳流秘書抜刀心持之事には見当たりません。無双直伝英信流居合目録には上意之大事に「門入」の業名が存在します。内容は不明です。英信流居合目録秘訣には上意之大事に「門入」があるのですが、門内に入る心得です。
「戸口を出入するの心得也戸口の内に刀をふり上て待つを計知ときは刀の下緒のはしを左の手に取り刀を背てうつむきとどこをり無く走り込むべし我が胴中に切りかくるや否や脇差を以抜つけ足をなぐべし」

奥居合立業の「門入」は大江先生の独創なのでしょう。

昭和8年の河野先生の無双直伝英信流居合術全では門入は「・・右手を柄に掛け右足を出し前に抜き、左足を踏出して右拳を後方に引き(刀身は水平にして刀尖は鯉口の近くに)右足を踏み出し、同時に右拳を前方に突込み左足を中心として左に廻りつつ諸手上段に冠りて右足を大きく後方に踏み込みて切り下し、更に左廻りに(左足を中心として)にて正面に右足を踏込みて切下し・・・」

*大江先生の独創の門入が変化しています。正面の敵に切先鯉口から突きに行っています。右足は左足を軸に踏み替えられています。
更に(頭上に鴨居又は門等ありて、刀尖が閊える場合に行う業)と場の状況も負荷されます。

足踏みについては、前敵を突く時右足を踏み出し、左廻りに後へ廻り、右足を踏み込んで後敵を斬り、その足踏みで振り返り前敵を斬る、のもあります。(野村凱風先生)

現代居合では河野先生の手附に従い右足の踏み替えと、鴨居に閊え無い様に刀の運びを鴨居下では水平に上段に取り柄が己が顔前頭上に出る位に取り腰を低めたまま振り冠り、鴨居を出てから斬り下す様にします。

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