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2014年4月27日 (日)

曽田本その2を読む2の1英信流居合の形3絶妙剣

曽田本その2を読む2

 1、英信流居合の形(大江正路先生、堀田捨次郎先生著)

 3.絶妙剣(相八相 伝書による請込なり 之は請込のことを記せり)
打は其儘にて左足を出し体を斜め向きに八相となり、仕は青眼より左足を出して八相となり、仕は其の儘右足より五歩進み右面を斬る、打は八相より左足を引きて仕の太刀と合す、仕は左足を出し打は右足を引きて前の如く打ち合わせ、打は左足を引きて上段構となり斬撃の意を示す、之と同時に仕は右足を出して右半身とし中腰となりて左甲手(? 曽田メモ)を斬る、静かに青眼になりつゝ打は三歩出て仕は三歩退く。

*曽田先生の言うこれは古伝太刀打之位の「四本目請入」(請込とも云う)でしょう。
大江先生の絶妙剣は、相八相ですから仕も左足前で八相に構えます。「八相となり、右足より五歩進み右面を斬る」は、仕は八相から右足・左足・右足・左足で上段に取り、右足を踏み込んで打の右面を斬るのでしょう。
右足より五歩と云うのは歩み足を意味します、右足を踏み込んで斬るならば左面が普通なのですが、ここは右面を打ち打と刀を合わせます。
仕は、再び上段になるや、左足を踏み込んで左面に打込み、打は之を右足を引いて合わせます。
打は左足を退いて上段になる処、仕は中腰になり右足を踏込み右半身となって八相から打の左甲手を斬り勝を制します。

現代では通常教えられる通りですと、八相の構えは左足前ですから左足から(出るは出足)出て四歩目に打は上段になり右足を踏み込んで仕の左面に斬り込みます。仕は機先を制して之を上段になり右足を踏み込んで左面に斬り込み双方刃を合わせます。
次に仕は左足を踏み込んで打の右面を打ち、打は之を右足を退いてこれを請けます。
打は左足を退いて上段に取り斬り下さんとする処、仕は透かさず右前方に右足を踏込み打の左斜めから左上腕部に切り付けて勝を制します。

大江先生よりもスムーズな動作ですが、いかがでしょう。

古伝神傳流秘書太刀打之位「請込(請入)」」を読んで見ましょう。
「前の如く打合(遣方も高山(上段)相手も高山或は肩へ構え(八相)るかの中也待処へ遣方歩行右の足にて出合う打込むを打太刀請)相手八相に打を前の如くに留又相手より真向を打を体を右へ開きひじを切先にて留勝」

曽田先生は左甲手への斬り付けは「肘へすける」はずだと云うのでしょう。
上段に構えて斬り込むならばそれも良いでしょう。八相の構えを上段に取り直して斬り込む必要はあるのでしょうか。
古伝は構えを高山(上段)・肩(八相)の二つをどちらでも良いと云っています。おのずから運剣が異なるものです。
竹刀剣道の方法で、八相から上段に構え直して斬り込む風をこの頃学校教育の中で定着させて来ています。教育方針には逆らえず、学校で指導する以上古伝の運剣は捨てざるを得なかったと思う次第です。

この大江先生の業名絶妙剣は古伝太刀打之位の絶妙剣からの引用です。古伝を反故にする意図が見られるものかも知れません。
古伝絶妙剣は、仕が上段から打の真向に打込み十文字に受けられ、打が仕の真向に打込んで来るのを切先に左手を添えて頭上で受け留め、打の刀を摺り落して切先打の胸に付ける、打は摺り落されて刀を左肩上に取る。
この業は詰合之位の鱗形に見られるものです。

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