« 曽田本その2を読む12長谷川流奥居合抜方6袖摺返し・壁添へ | トップページ | 曽田本その2を読む13長谷川流奥居合抜方1霞 »

2014年4月 4日 (金)

曽田本その2を読む12長谷川流奥居合抜方7追懸切・総留

曽田本その2を読む

 12、7長谷川流奥居合抜方(行宗先生口伝)

 △立業(奥居合には順序なしと伝えらる)

 9.追懸切
大森流十番と同じ然れども霞みてかゝり右足にて突き真向を打つなり。

大森流十番の虎乱刀と同じだが、刀を抜いて霞に構え追掛けて右足出た時突き、真向に斬り下す。

抜刀心持之事に「追懸切」と云うのがあります。
「抜て向へ突付け走り行其儘打込也」

是は「英信流居合目録秘訣外之物の大事遂懸切」に解説付きです。
「刀を抜我が左の眼に付け走り行て打込但敵の右の方に付くは悪しゝ急にふり廻りぬきはろうが故也左の方に付て追いかくる心得宜し」2013年9月9日

*大森流十番とは「故行宗貞義先生記録写2(2014年3月8日)大森流の「追懸」でしょう。
行宗先生は「大森流は只業而巳格別の書無しと云う」と云って何も手附がありません。
曽田先生が自叙として「大森流居合抜方」を書かれています。その「追懸」
「追懸(追風 大江派)「乱刀 山川久蔵先生の伝書には虎乱刀とある)走りながら抜き付け左足を踏み込み冠り右足を踏み込み切る血振い立ちたるまま納刀」

是は現代居合の「追風」です。

古伝神傳流秘書大森流之事「虎乱刀」
「是は立事也幾足も走り行く内に右足にて打込み血震し納る也但し膝を付けず」

*虎乱刀は抜打ちに切り付ける、追懸切は抜刀して追懸けて切るそんな違いでしょう。

白石居合の「追掛」では刀を抜いて中段に構えて追掛けて間に至れば左足を踏出して上段に冠り、右足を踏み込んで真向に斬り下しています。2014年2月20日

「霞の構え」は土佐の居合ではどのような構えなのか不明です。
「切先を我が左の眼に付け」とありますから、鍔を口の高さ切先は敵の右眼に付けでもいいかも知れません。

10.総留
放し討ちのこと 総どめ

*総留の業名も大江先生により古伝の「放打」を改変された業名です。
古伝神傳流秘書抜刀心持之事「放打」
「行内片手打に切納ては又切数きわまりなし」

現代居合の惣留でしょう。

下村派第15代細川義昌先生系統と思われる白石居合の「放打」
「放打(暗夜前方より来る敵を抜き打ちに数名連続斬る意)正面に対し立姿二三歩前進し、左足を踏出す時抜刀用意、右足を出すと同時に右斜め前の敵に対し抜き打ちに右片手にて斬りつけ(稍半身となる)直ちに納刀と同時に左足を右足に揃え一足となり、更に第二に現れたる敵に対し前と同様斬りつけたる後納刀。又前同様第三の敵に対して斬りつけ納刀(同時に足も一足となる)」

*この総留で行宗先生口伝の長谷川流奥居合抜方は終わっています。
次回からは大江先生・堀田先生共著による長谷川流奥居合抜方となります。

|

« 曽田本その2を読む12長谷川流奥居合抜方6袖摺返し・壁添へ | トップページ | 曽田本その2を読む13長谷川流奥居合抜方1霞 »

曽田本その2を読む」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 曽田本その2を読む12長谷川流奥居合抜方6袖摺返し・壁添へ | トップページ | 曽田本その2を読む13長谷川流奥居合抜方1霞 »