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2014年4月10日 (木)

曽田本その2を読む13長谷川流奥居合抜方6両詰

曽田本その2を読む

13、6長谷川流奥居合抜方(大江正路先生、堀田捨次郎先生著)

△座業

7.両詰(向詰の誤りならん 曽田メモ)
(抜き放し諸手にて真向を突き斬る)
座したる処より右足を少し出して刀を抜き、柄元を臍下にあて右足を踏み出して前方を諸手にて突き、其の姿勢の儘上段にて真向に斬る。

曽田先生の師匠下村派の行宗貞義先生の両詰は大江先生の戸詰・戸脇です。この大江先生の両詰は行宗先生は奥居合立業の向詰です。
どっちもどっちの可笑しな事になっています。大江先生は古伝の向詰を改変して両詰として時の中学生に指導して土佐の居合を存続させてきたのでしょう。

古伝神傳流秘書抜刀心持之事「向詰」
「抜て諸手を懸け向を突打込也」

古伝神傳流秘書抜刀心持之事「両詰」
「抜て片手にて左脇を突き直に振向いて右脇を切る右脇へ抜打に切りつけ左を斬る」

*大江先生は古伝の両詰を向詰に呼称を変え、両詰を戸詰と戸脇に分けてそれぞれに業名を付けたのです。
古伝の向詰は正面に座す敵を突く業技法です。
大江先生は呼称を変えただけの様ですが後の20代は是を、「吾が両側に障害ありて、刀を普通の如く抜得ざる場合にして、刀を前面に抜き取りて、前の敵を刺突して勝の意なり」と替えています。両詰の文言に拘った創作でしょう。

従ってこの業の術理は22代の両詰に凝縮されています。
「正面に向い立膝に座し、刀を前方に抜き取りつつ、腰を上げ左足爪立って刀を抜き取り(刀の抜懸けは我が左半身の裡にて実施する)正眼に構え、右足を踏み込み、敵の喉元を刺突し左膝を右足踵に引付双手上段に冠り右足を踏み込んで真向に斬り下す。
横血振りは少し狭めに行い、納刀は鞘を前方に立て納刀も我が上体前面正中線と平行に近く立てて納刀する。

*余談ですが、大江先生は刀を抜き出す際、右足を少し出すとしていますが、22代は座したその位置で右足を動かしません。

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