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2014年4月14日 (月)

曽田本その2を読む14長谷川流奥居合抜方3惣捲り

曽田本その2を読む

 14、3長谷川流奥居合抜方(大江正路先生、堀田捨次郎先生著)

 △立業

 11.惣捲り(進行中面、肩、胸、腰を斬る)
右足を少し出して刀を抜き、其の足を左足に引き寄せ右手を頭上へ廻し右肩上に取り左手をかけ、やや中腰にて(右足より左足と追足にて)敵の左面を斬り、直に左肩上に刀を取り追足にて敵の右肩を斬り、再び右肩上段となり敵の左胴を斬り、再び左肩上段より右足を踏み開き敵の右腰を目懸け刀を大きく廻し体を中腰となして敵の右腰を斬り中腰の儘上段より正面を斬る。

*敵前方より斬り懸って来る、右足を少し出して刀を抜き、その足を左足に引き寄せ、右手を頭上に上げて刀を抜き取り、「右肩上に刀を取り」は、八相の構えでしょうか。
右足を踏み込み左足を追い足に敵の左面を斬る。
八相から上段に構え直し、上段から左面を斜めに斬るのは竹刀剣道の高野先生の「剣道」ですから、ここは八相から左面にダイレクトに斜めに斬り込んでいるのでしょう。
直ぐに刀を「左肩上」にですから逆八相に取り右足を踏み込み追い足で敵の右肩を斜めに斬り、再び「右肩上段」は八相から敵の左腰を斬り、再び「左肩上段」は「逆八相」より「右足を踏み開き」ですから、右に開いて中腰となり、車に取ってでしょう、刀を敵の右腰目掛けて左から右へ大きく廻し斬りして敵の右腰を斬り、中腰の儘上段に振り冠って右足を踏み込み上段より真向に斬り下す。

古伝の運剣法なのか、現代居合の動作とは、だいぶ異なるようです。

現代居合は河野先生の大日本居合道図譜の惣捲
「・・前進し乍ら右足の出たる時刀を水平に抜きかける。
敵刀を受流し乍ら右足を左足に退き付け上段となり、敵の退くに乗じてすかさず右足を踏込み敵の左面に斬り付ける。
次に左面に斬り込みたる刀の途より上段に冠りながら右足を踏込むや(左足も連れて)敵の右肩より袈裟に斜めに斬り込む。
次に同要領にて上段となり右足を踏込みて(左足も連れて)敵の左胴に斜に斬り込む。
次に同要領にて上段より刀先を左方に廻し刃を前に水平に構えるや右足を深く踏込み(左足は其位置に)乍ら体を沈めて腰部に斬り込む。
上段となるや直に右足より少し踏込む心持にて敵の真向に斬り下す。

*河野先生の運剣は竹刀剣道の運剣です。「左面を斬り込みたる刀の途より上段に冠り」は「まくり斬り」する古伝の教えを考えると、切り払って、後ろから頭上で剣尖を廻す、廻し斬りの方法もありうるものでしょう。

下村派の行宗先生は「総捲り 五方切」
「総まくり、五方切りとも云う」

古伝神傳流秘書抜刀心持之事「五方切」
「歩み行内抜て右の肩へ取り切又左より切又右より切段々切下げ其儘上へ冠り打込也」

英信流居合目録秘訣外之物の大事「惣捲形十」
「竪横無尽に打振りて敵をまくり切る也故に形十と有也常に稽古の格くは抜打に切り夫より首肩腰脛と段々切り下げ又冠り打込也」

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