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2014年5月20日 (火)

曽田本その2読むの2の3英信流太刀打之位7絶妙剣

曽田本その2を読むの2

 3、英信流太刀打之位

 7.絶妙剣(仕下段 打八相)(山川先生のには独妙剣とあり 曽田メモ)
是は我前へ切先を下げスカスカと行き場合にて互に拝み打に討也敵と我とは拳と拳と行合其時すぐに面へ柄頭を突込勝也合掛にても敵待ちかけても苦からず仕は鍔ぜりとなるや右足をドンと踏み直に左足を踏み込て敵の拳の下より人中に当る也打の構え不明なるも八相ならん  (詰合の眼関落 曽田メモ)

*ここでは「絶妙剣」と業名がなっていますが、山川幸雅先生の神傳流秘書の太刀打之位では独妙剣だと曽田先生は云っています。
この曽田本2の英信流太刀打之位は曽田本の五藤先生・谷村先生業附口伝によるもので曽田先生が実演して記述したものとの事。その際業名を「絶妙剣」と教わっていたと云うのでしょう。

仕は下段に切先を下げてスカスカと間境で上段に振り冠り、打は八相に構え同じくスカスカと行き上段に振り冠るり、双方拝み打ちに打ち下し物打ちを合わせ、互に踏み込んで拳を合わせて鍔競り合いとなる。仕はドンと右足を踏み直すや左足を踏み込んで打の柄を握る拳を下から突き上げて打の人中に柄当てする。此の際仕の構え不明だが八相であろう。

古伝神傳流秘書太刀打之位「独妙剣」
「相懸也打太刀高山遣方切先を下げ前に構え行場合にて上へ冠り互に打合尤打太刀をつく心持有柄を面へかくし突込み勝」

*相懸かりに打太刀上段、仕太刀下段に切先を下げ前に構えて進む。一足一刀の間合いにて仕太刀上段に冠り、互いに真向に打合い刀を合す。この際仕太刀は下段から打太刀を突く心持にて上段に冠ること。
互いに踏み込み拳をあわせ押し合い仕太刀は柄頭を打太刀の面へ返し顔面へ突き込み勝つ。

古伝の解釈で「この際仕太刀は下段から打太刀を突く心持にて上段に冠ること」としましたが下段に構えて場合に入り打太刀が上段から打ち下ろすので下段から切っ先を上げて打太刀の刀を摺り上げて物打を合わすとしたいのですが、難しい技です、心持ちでしょう。稽古では大いに工夫あるべきものでしょう。(2013年1月4日)

*ここでの太刀打之位では、仕打真向に打ち合う業は五本目の月影(2014年5月18日)にもありました。
今一つは詰合之位の八本目眼関落(2014年5月10日)で是は今回の絶妙剣と同じ業です。
土佐の居合の拝み打ちは双方上段から真向に打込技と、仕が下段から打の喉を突きあげる様に打の真向打ちを下から摺り上げ外す、或は鍔で受けるなど極意技が含まれたものです。

大江先生も捨てがたかったのか、英信流居合之形の五本目の「鍔留」(2014年4月29日)に名のみ残されたようです。古伝の月影の業名を変更されて組み入れられています。

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