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2014年5月 3日 (土)

曽田本その2を読むの2の2英信流詰合之位1発早

曽田本その2を読むの2

 2、英信流居合之位(重信流居合口伝書真詰合位)

 1.発早(仕打 納刀)(八相 伝書曽田メモ)
是は互に鞘に納めて詰合て相向いに右膝を立て座する也、互に左足を一足引きて倒様に抜相いする也(互いに右膝へ抜付ける)、其の儘膝をつき仕太刀はかむりて面へ打込む也、此の時打太刀は十文字に頭上にて請け止むる也、互に合せ血振い足を引き納刀。

*この英信流詰合之位は何を出典として曽田メモに記入されたのか記載は有りません。
括弧内の(重信流居合口伝真詰合位)と云うのも其の儘解すれば、是は林崎甚助重信翁から口伝されたものの伝書で真の詰合の位だと云うのでしょう。

此の原本はどうやら五藤正亮、谷村亀之丞による業附口伝で之を元に曽田先生と竹村静夫先生が昭和10年10月25日に日本古武道振興会の主催で陸軍戸山学校の天覧武道場で演じたもので、詳解してはいないが田口先生のご指導と実兄(五藤先生の高弟)の口伝によりあらましを記したり。とある「業付口伝」によるものだろうと思います。(2012年3月13日原文による詰合之位、2013年7月17日曽田本を読む業附口伝2詰合之位1八相)曽田先生の覚書です。

古伝神傳流秘書の詰合(重信流也従是奥之事極意たるに依而格日に稽古する也)発早
「楽に居合膝に座したる時相手左の足を引下へ抜付るを我も左の足を引て虎の一足の如く抜て留め打太刀請る上へ取り打込み勝也」

*ここでは省略しますがこの英信流詰合之位には線描きで業の有り様を描いたものが付属します。曽田本(曽田本その1)の業附口伝には線描きは有りませんでしたが、追加されたものかよくわかりません。業のポイントが充分理解できるものです。

河野先生の昭和13年の無双直伝英信流居合道の第五節居合形之部は曽田本その2とほぼ同じものです。

河野先生の詰合之位(以下記す所は当流古伝の略術にして文責筆者に在り)
八相(口伝に発早とあり)「打太刀、仕太刀共も納刀より始む。互に鞘に納めて詰合いて相向い右膝を立てゝ坐するなり、互に左足を一歩退きて逆まに抜き合す(互に右膝に抜き付ける)、其の儘膝をつき仕太刀は冠りて面に打込む、此時打太刀は十字に頭上にて請け留むるなり。互に合わせ血振いし足を退きて納刀す。」

*古伝の詰合の一本目は「発早」です。「八相」ではなんだかしっくりきませんが、当て字でしょうから「一本目はっそう」と云うのがぴったりです。

土佐の居合を学ぶ最も適切な組太刀と思いますが、大江先生の居合に無いと云う事か奥居合への門を潜らずに居る様な気がします。
大森流・英信流をやって太刀打の位を習って棒をやって、詰合・大小詰・大小立詰・大剣取を修行して奥居合に至る様に順番付けされている様に思います。
仕上げは和でしょう。

刀を帯びずとも応じられる土佐の居合の修行の様です。

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