« 曽田本その2を読むの2英信流詰合之位3岩浪 | トップページ | 曽田本その2を読むの2英信流詰合之位5鱗形 »

2014年5月 6日 (火)

曽田本その2を読むの2の2英信流詰合之位4八重垣

曽田本その2を読むの2

2英信流詰合之位(重信流居合口伝書真詰合位)

4.八重垣(仕打 納刀)
是も同じく詰合て坐し、前の如く左足を一足引てさかさまに抜合也、敵其儘我面を打つ、我又太刀の切先へ左手を添えて面を請くる也、それより立て敵すぐに我右脇を打つを我其儘刀を右脇に逆さまに取りて此の時右足を一足引き請け留る也、敵又立ちて左の脇を打ち来るを我又左足を一足引きて左脇を刀を直にして請け止むる也、敵又上段より面へ打ち来るを我又右足を引きて上を請て、敵かむる所を我右足より附込み勝也、刀を合せ原位置に帰り血振納刀。

古伝神傳流秘書詰合「八重垣」
「前の如く抜合たる時相手打込を我切先に手を懸けて請け又敵左より八相に打を切先を上にして留又上より打を請け相手打たんと冠るを直に切先を敵の面へ突詰める
(我が切先に手を懸けて請け敵左より八相に打を切先を下げて留又敵右より八相に打を切先を上げて留め又上より打を頭上にて十文字に請け次に冠るを従て突込むもある)

*八重垣の業名ですが大江先生は、大森流を正座の部と改変される際この業名を大森流の陽進陰退(陰陽進退ではありません)に使ってしまいました。今の正座の部八重垣です。
恐らくこの「詰合」を永久消滅させようとしたのでしょう。

明治と云う時代が維新の名の元に多くのものを置き去りにしました。
幽かな明かりを頼って伝承者を中学生に求め、彼らの成長に期待しながら、覚えやすく、学びやすく、教えやすく、土佐の居合の真髄を求められる幾つかに絞り込んだのでしょう。と思いたいのですが真意は解りません。
其の為に聊かおおらかさを失って重箱の隅をつつくような業名になってしまったものもあるようです。

大森流の陽進陰退は横一線の抜き付けを躱した相手を追って真向に打ち下し、瀕死の相手が斬り込んで来るのを受け止め真向に打ち下す、のでした。
この詰合の八重垣も同様に打が仕を追い込んで行く内、機を見て仕に逆襲されるドラマす。

打は左足を引いて逆さまに打ち合うや、左膝をついて上段となり右足を踏み込んで仕の真向を打つ、仕も左足を引いて逆さまに打ち合うや、打の真向打込みを左膝をついて切先に左手を添えて十文字に請ける。
打は腰を上げ中腰になるや上段に振り冠り左足を踏み込んで仕の右胴を八相に打つ、仕は
右足を一歩退いて切先に左手を添えたまま右脇に切先を逆さま(下)にして、柄を上にして刀を立てて刃で請ける。
打は再び上段に振り冠り右足を踏み込んで仕の左胴を八相に打つ、仕は左足を一歩退いて切先に左手を添えたまま切先を上にして、柄を下に左脇に立て刃で請ける。
打は更に左足を踏み込んで上段から真向に打込む。仕は右足を一歩退いてこれを切先に左手を添えたまま頭上に十文字に刃で請ける。
打は左足を一歩退いて上段に振り冠る処、仕は右足を踏込み切先を打の喉元に付け勝。

|

« 曽田本その2を読むの2英信流詰合之位3岩浪 | トップページ | 曽田本その2を読むの2英信流詰合之位5鱗形 »

曽田本その2を読むの2」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 曽田本その2を読むの2英信流詰合之位3岩浪 | トップページ | 曽田本その2を読むの2英信流詰合之位5鱗形 »