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2014年5月15日 (木)

曽田本その2を読むの2の3英信流太刀打之位2附込

曽田本その2を読むの2

3、英信流太刀打之位

2.附込(附入)(仕打 相納刀)
是も出会の如く相掛にて右の足を先にして場合にてさかさまに抜合せ敵の引かんとする処を我左の足を一足付込左の手にて敵の右の手首を取る此の時は左下に引きて敵の体勢を崩す心持にてなすべし互に刀を合せ五歩退き八相に構え次に移る
詰合拳取の立業

*是は大江先生の英信流居合之形の二本目拳取の元になったものです。
この業名が「附込(附入)」と云う事は、一本目と同じように、逆さまに抜合わせ「敵の引かんとする処を我左の足を一足付込」の附け込む処が稽古のポイントでしょう。
敵が均衡を破って次の行為を為そうとするのを、間を開けずに附け入るのです。同時に左足を敵の右足側面に踏込み、左手で敵の柄手の右手首を取って左下に引き下ろし敵の体勢を前に崩し、敵の胸を突く。
拳取りにばかり意識が先行し、左手を伸ばして敵手を取りに行くのではなく、左足を踏み込むと同時に体も移動させて敵手首を制して下に引くのです。
附け込む意識を指導出来ませんと、打が動く前に飛び込んでしまう仕がやたら目立ちます、ここは打の退く動作の起こりを捉える待つ気も大切な所でしょう。

大江先生の英信流居合之形拳取
 2.拳取(立姿 納刀 伝書による附込なり 曽田メモ)
一本目同様虎走りにて出て膝にて抜き合せ、仕は左足を打の右足の側面に踏込み左手にて打の右手頚を逆に持ち下へ下げる、打は其儘にて上体をやや前に出し、仕はそれと同時に右拳を腰に当て刀尖を胸に着け、残心を示す、仕は一歩退く打は一歩出て青眼の構えとなる(仕は五歩青眼にて退り打は其の儘にて位置を占む)

古伝神傳流秘書太刀打之事「附入」
前の通り抜合せ相手後へ引かんとするを附入左の手にて拳を取る右の足なれ共拳を取る時は左の足也

*古伝も相手引く時附入って拳を取れと云っています。其の一本目の出合は右足から附け入って真向打ちでしたが、拳を取るので左足から附け入れと云います。大江先生の拳取りはこの辺の処が文面では抜けて、動作のみ優先しています。

組太刀を始めた頃、バンバン木刀を打ち合って緊張感を味わって悦に入ったものです。
ガキ大将の頃のチャンバラです。
形には先師の弛まざる工夫が詰め込まれ形も心も順番さえも充分考慮されたものです。
順番通り演じる事は出来てもその本質を見極め指導出来る人は少ないでしょう。
これらの土佐の居合の残された文章に語られている声を味わって見る事も良いのではと思います。
形は「かたち」では無い。千変万化に応じられるようになってはじめて形を知るのでしょう。

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