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2014年5月26日 (月)

曽田本その2を読むの2の4英信流大小詰3柄留

曽田本を読むの2の2

4、英信流大小詰

3.柄留
打は仕の右側に並びて座す仕の抜かんとする柄を留む仕の右手を頚に巻き打を前に倒さんとす倒されまいと後に反る其の時すぐに仕は打の体の反りて前足の浮きたる下より(膝)柄をかけて後へ倒す力を添うる也

◎右脇に座す抜かんとする柄をとる我れ右手にて首をまき前へ押す敵後へそるに付後とへ倒す其時柄を足へかけ倒す也(五藤先生手記)

*原文の儘でも充分動作が付けられそうです。
打の動作に和して応じる事を学ぶに良い業です。

古伝神傳流秘書大小詰「柄留」
「抱詰の通り両の手にて柄を取り下へ押付られたる時向のわきの辺りへ拳にて當扨我が右の足にて相手の手を踏み柄をもぐ常の稽古には右の足を押膝にてこぜもぐ」

*江戸中期の古伝と維新前後の大小詰の業は変わったのかその変遷は不明です。
この両方の業は全く違うものでしょう。

古伝の神傳流秘書の大小詰で曽田先生の「柄留」に相当するのは「右伏」の様です。
「右伏:我右の方に相手並び座し柄を取られたる時直に我右の手を向の首筋へ後より廻し胸を取り押伏せんとするを相手いやとすくばるを幸に柄を足に懸て後へ投倒す又抜かんとする手を留められたる時も右の通りに取倒す」

*どこかで他の流派の業の混入か、替えてはならないと云いながら変えてしまったものか解りません。
武術は変化して当然かも知れません。武器の進歩、戦術の進化、戦争目的の違い、対戦する民族との違いによる体格、体力の違い、宗教や倫理観、残虐性の違い、色々でしょう。
何を意図して変えたのか不明確な中で、少々替えてみても然したる進歩が見えない場合が往々にしてあるようです。
変える時は、変える理由も明らかでないと厄介なものです。
大江先生の土佐の居合の改変などはいい例です。明治と云う時代が及ぼした、侍の時代を消し去った中で、どれが本物か見えなくなりつつある中で、吟味・選択して掴み出したものが大江先生の無双直伝英信流なのでしょう。
是はしかし、武術の進歩や進化では無く、ほっておけば消滅、を留めた大きな変革だったかもしれません。

然し、単なる修行者や流派に所属する一道場主が業についてとやかくした処で、一門を背負う宗家とはその背負う重さは月とスッポンです、その事を忘れてはならないでしょう。

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