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2014年5月 1日 (木)

曽田本その2を読む2の1英信流居合の形7真方

曽田本その2を読むの2

 1、英信流居合の形(大江正路先生、堀田捨次郎先生著)

 7.真方(打八相 仕上段 伝書による打込なり 之は打込のことを記せり 曽田メモ)
「打は五歩下り左足を出して八相となす、仕は青眼の儘左足より小さく五歩退き上段となり右足より交叉的に五歩充分踏み込み、打の真面に物打にて斬り込む、打は右足より五歩出て仕を斬り込むと同時に左足より右足と追足にて退り、其の刀を請け留める、互に青眼となり、打は一歩退り青眼の儘残心を示し、互に五歩引き元の位置に戻り血拭納刀」

*打は八相、仕は上段、河野先生はこの構えを、大日本居合道図譜では打は八相、仕は中段と変えています。前の「請流」が青眼で分かれていますから、双方構えを変えて業に入ると大江先生はされたようです。
河野先生は、打は請流で双方青眼に構えた其の位置に残り仕は五歩退らせています。その分打を八相にさせ、仕を中段とするのも有かとも思うのですが、ここは創作された大江先生に従うものでしょう。
竹刀剣道の青眼から上段に取って真向に打ち下す事にされたかも知れません。
昭和8年の河野先生の無双直伝英信流居合術全では大江先生の打は八相、仕は上段です。
大江先生は仕は上段から打の真向に打込む、打は八相から仕に斬り込む寸前に打の動作が瞬時早いと察し、右足を踏み込んだが即座に左・右と追足で下り「其の刀を請け留める」。
どの様に受け止めるかは不明です。
河野先生は「第一本目の要領にて受ける」ですから「打は左足より追足にて一歩退き剣先を右に刃を上に柄を左に出し水平に前額上に把る」(大日本居合道図譜より)

古伝神傳流秘書の「打込」
「相懸又は打太刀待処へ遣方より請て打込み勝也」

曽田先生の五藤先生及び実兄の土居亀江先生の口伝による「打込一本」
「(伝書に無し口伝あり、留の打込なり)仕打中 双方真向に物打にて刀を合し青眼に直り退く」

この古伝及び曽田先生の手附によりますと「打込」は打が真向に打込むのを仕が請けて真向に打込む柳生新陰流や一刀流の「合っし打」「切落とし」を彷彿とさせる極意の業です。

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