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2014年5月14日 (水)

曽田本その2を読むの2の3英信流太刀打之位1出会

曽田本その2を読むの2

 3、英信流太刀打之位

 1.出会(仕打 相納刀)
是は互に刀を納めて相掛りにスカスカと行、場合にて右の足を出しさかさまに抜き合せ、敵引く処を付込みて左足にてかむり右足にて討込む也、此の時敵一歩退き頭上にて十文字に請け止むるなり、互に中段となり我二歩退き、敵二歩進み更めて五歩づつ退く也、納刀、詰合の発早の立業。

*河野先生が大江先生の英信流居合之形を太刀打之位とカッコ書きしてしまったので、同じものと思っている先生もおられる様ですが、本数に置いてもその難しさに置いても違うものです。

大江先生の英信流居合之形はこの業を其の儘一本目の出合として置いています。すでに曽田本その2の2の1英信流居合の形(大江正路、堀田捨次郎著)の一本目出会で2014年4月25日に解説しています。

大江先生の英信流居合の形一本目出会(立姿)(納刀)
打太刀は柄に手をかける、仕太刀も打太刀の如く柄に手をかけ双方体を少し前方に屈し虎走にて五尺の距離に出て右足を出したる時膝の処にて打は請け、仕は抜打にて刀を合す仕は直に右足左足と一歩摺り込み上段より真直に打ち込む、打は左足より右足と追足に退き刀を左斜にして受け仕は二歩退く打は二歩出て中段の構となり残心を示す、之より互に五歩退き元の位置に帰り血拭い刀を納む。

古伝神傳流秘書太刀打之事出合
相懸りにかゝり相手より下へ抜付るを抜合せ留て打込相手請る右足也

*大江先生は体を屈して虎走りに出て、仕の抜き打ちを打が請けています。仕は直ぐに右足左足と摺り込んで真向打ちです。打はそれを刀を左斜めにして受けています。

古伝は双方スカスカと歩行き、場合にて抜き合せていますが、更に古い古伝は打が抜き付けるを仕が受け止めています。
打が退く処を仕は左足を出し振り冠り右足を出して討ち込んでいます。打は十文字に仕の刀を頭上で請けています。

打の誘いに仕が応ずるのも、仕が一方的に攻めまくるのも、打に攻められて隙を見出すのも、先の取り合いをするのもありでしょう。
もし打が上位者である事を誇示するならばどのようにこの業を演じるでしょう。
逆ならばどうでしょう。
道場によっては師伝と称して先生の教えだけしか知らない場合もあります。或は組太刀の合同演武と称するものが戦前の統一志向と同様に、号令一過、同じ動作を同じリズムで演じさせる場合もあるようです。
然しそれはもう武道では無く伝統的な形を真似た踊りの世界でしょう。

 

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