« 曽田本その2を読むの2の3英信流太刀打之位2附込 | トップページ | 曽田本その2を読むの2の3英信流太刀打之位4請込 »

2014年5月16日 (金)

曽田本その2を読むの2の3英信流太刀打之位3請流

曽田本その2を読むの2

 3、英信流太刀打之位

 3.請流(仕打 相八相)
是は敵も我も八相の構にて行真向へ討込也(敵は待ち居ても相掛りにても苦からず)敵十文字に請て又八相にかけて打込也我其時左の足を一足踏み込て裏を止ると敵又引きてかむる処を我其儘面へ突込也敵其時横に払う也其処を我体を開きかむり後を勝也

*これが古伝の請流です。大江先生の受流とは全く異なります。
相方スカスカと歩みより、仕は右足を踏み込んで正面真向打ちする、打は十文字請けに請け、請けるや右足を引いて八相に左面を打って来るので、仕は左足を踏み込んで八相の裏に受け止める(逆八相)、打又引いて左足を引いて上段に振り冠る処、仕は右足を踏込み敵の面に突きこんで行く、打は其の時右足を退いて仕の突きを八相に払うを体を左に披き払われるに従い右から振り冠って真向に打ち下して勝。

十文字請けとは敵の打込む刀に十文字に交差する様に刃を持って受けるのを云います。要するに×に請ける、左手を切先に添えて請けるもありでしょう。
ここは打は相打ちとなるや退りながら攻めて行きます、仕は踏み込みながら受けています。打が退る処、面に突きこまれ思わず八相に払ってしまう、払われたのに従って「請け流し」に体を開いて敵刀を摺り落とし乍ら上段に振り冠るわけでここが「請け流し」なのでしょう。

古伝神傳流秘書太刀打之事「請流」
「遣方も高山相手も高山或は肩へかまえるかの中也待処へ遣方歩み行き右の足にて出合う打込を打太刀請扨打太刀の方より少し引て裏を八相に打つを左足にて出合うて留相手又打たんと冠るを直に其儘面へ突込み相手八相に払うをしたがって上へ取り右の足にて真甲へ勝」

江戸中期の手附と明治維新の手附は同じ動作を要求しています。請け流しは請けた拍子に流す、であって受け止めてから流すのでは無い教えでしょう。打の動きに仕は間合いを開けずにぴたりと寄って攻防しています。

古伝は上段又は八相の構えから入りますから、真向打ちもしくは左面打ちでしょう。
スカスカと歩み寄るのを覚えたいものです。大江先生の英信流居合之形が虎走りに寄りますのでその様にしてしまうのですがそれでは、やたら力んで早くなるばかりで、申し合わせのチャンバラになってしまいます。

|

« 曽田本その2を読むの2の3英信流太刀打之位2附込 | トップページ | 曽田本その2を読むの2の3英信流太刀打之位4請込 »

曽田本その2を読むの2」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 曽田本その2を読むの2の3英信流太刀打之位2附込 | トップページ | 曽田本その2を読むの2の3英信流太刀打之位4請込 »