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2014年6月20日 (金)

曽田本その2を読むの3の2目録の3上意之大事1虎走

曽田本その2を読むの3

 2、無双直伝英信流居合目録3上意之大事

1.虎走(抜口の鞘口の外に見えざる様大事也)
座業にて小走に進みて抜付けて切り納刀退きつゝ抜付け切る

*此の伝書は「実兄土居亀江が恩師谷村樵夫先生より伝授せられたるものを写したるもの也」
とこの無双直伝英信流居合目録の冒頭に有りました。
ですから、曽田先生の実兄の土居亀江の残した伝書なのでしょう。
谷村樵夫自庸と云って谷村派第15代谷村亀之丞自雄の系統で16代五藤孫兵衛正亮の兄弟弟子楠目繁次成栄の弟子に当たります。
大江先生は、五藤先生の後をついで第17代と云う事になります。
曽田先生の実兄土居亀江は谷村派なのです。
従ってこの目録の業は谷村派の系統で大江先生の業名としばし混線します。

古伝神伝流秘書の抜刀心持之事虎走
居合膝に座して居立って向へ腰をかがめつかつかと行抜口の外へ見へぬ様に抜付打込納又右の通り腰をかがめ後へ引抜付打込也

古伝の上意之大事は英信流居合目録秘訣に依る虎走
仕物抔云付られたる時は殊に此の心得入用也其外とても此心得肝要也敵二間も三間も隔てゝ座し居る時は直に切事不能其上同座し人々居並ぶ時は色に見せては仕損る也さわらぬ躰に向うえつかつかと腰をかがめ歩行内に抜口の外へ見えぬ様に躰の内にて刀を逆さまに抜きつくべし虎の一足の事の如しと知るべし大事とする所は歩みにありはこび滞り無く取合する事不能の位と知るべし

*上司から成敗を命じられた時にこの心得は入用なものである。其の外の事でも此の心得は大切である。2間も3間も離れた処に、座して居る相手を討つには切る事は出来ない。其の上同座する人々が居並ぶ時には、討つ事を色に出しては仕損じるものである。何ともないように向うへつかつかと腰を屈め歩み行き、抜口が見えない様に躰の内で刀を逆さまに抜付けるべきである。虎一足の如くと知るべきである。大事な処は歩み方である。足運びは滞り無く取合って来られることは出来ない様にする事である。
こんな心得です。
それを業として稽古するのが「虎走」です。心得の如くスカスカ歩み寄って抜き付け、真向に打ち下す、納刀して戻る処、気が付いた者が追って来るので後退し、抜き付け、打ち下す。

大江先生は土佐の居合の改変に当たりこの虎走りの業を奥居合居業の8番目に置いています。
(中腰となり、走り抜斬又後ざりして抜斬る)
座したる処より柄に手を掛け、稍腰を屈め、小走りにて数歩進み出で、右足の踏み出したる時抜き付け、同体にて座して斬る(血拭い刀を納むるや)刀を納めて二、三寸残りし時屈めたる姿勢にて、数歩退り左足を退きたる時中腰にて抜付け上段となり座して斬る。

*古伝の心得は感じられません。

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