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2014年6月 2日 (月)

曽田本その2を読むの2の5英信流大小立詰2袖摺返

曽田本その2を読むの2

5、英信流大小立詰

2.袖摺返(左右あり)
打は横より組み付仕肘を張りて一当すると同時にすぐに打の刀を足にすけて後に投る

◎場合より組付肘を張り一当して中に入り刀を足にすけ跡へ投げる左右共同前(五藤先生手記)

古伝神傳流秘書大小立詰「袖摺返」是は古伝では一本目にあります。
「我が立て居る処へ相手右脇より来り我が刀の柄と鐺を取り抜かせじする時其儘踏みしさり柄を相手の左の足のかがみに懸け中に入り又我右より来り組付をひじを張り体を下り中に入る」

*古伝は二つの動作を示しています。
一つは、相手が右脇より来て我が刀の柄を右手で、鐺を左手で取り、鐺を上げて背中に押しあてる様にして抜かせない様にする、我は其の儘後へ踏みしさり柄を相手の足のかがみに懸け中に入って後ろに投げる。
今一つは、右側から来て組み付かれるので、肘を張って相手に右肘で一当てして体を沈ませて刀を相手の足に懸けて後ろに投げ飛ばす。
曽田先生が伝授されたのは二つ目の方法の様です。ここで曽田本その2の「打の刀を足にすけて後に投げる」は打は小太刀ですが、打の腰刀を打の足にすける(掛ける)のは疑問です。打では無く仕の書き間違いだろうと思います。

この業名は大江先生が奥居合立業を再編成される際、古伝神傳流秘書抜刀心持之事「行違い」の替え業を正規業として為す為に採用したものです。

古伝「行違」
「行違に左の脇に添えて払い捨て冠って打込む」
右足を踏出して刀を抜出し、右足を左足に引き戻し、左手に右手を組み刀刃を外掛けにし左足を踏み込んで左側を擦違う相手の右胴を引き切る。右足を踏出して左に振り向き上段に振り冠って行き違いに引き切った相手に斬り下す。

この替え業が、群衆をかき分けて前方の敵を斬る、大江先生独創の「袖摺返」です。
大江先生は、古伝を抹消してしまう意図がうかがえるものです。

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