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2014年6月26日 (木)

曽田本その2を読むの3の2目録の3上意之大事の7戸脇

曽田本その2を読むの3

 2、無双直伝英信流居合目録の3上意之大事

7.戸脇
(両詰)坐業にて左を突き右を切る

*この戸脇も前回の戸詰も古伝神傳流秘書抜刀心持之事では「両詰」として一つの業に対し二つの動作を組み込んでありました。
それは「両詰」の業名に見られるように、左右から敵に詰め寄られる場の想定であって、
「抜て片手にて左脇を突き直に振向いて右脇を切る
右脇へ抜打に切り付け左を斬る」
と云うものでした。

この業について英信流居合目録秘訣の上意之大事には「戸詰」と「戸脇」の心得があります。

戸詰:障子或は戸を明けかけ内へ入れと云て入る所を戸にて立詰んとするときは是を察して扇を敷居のみぞに入れ其扇のはしを膝にて敷然して内へ入るときはたて詰らるゝ事なし

戸脇:戸の手前に立って居てあれえ通れと云て入る所を切らんと心懸るならばつかつかと戸口を入躰に歩み行て柄にて胸を押しつけて然して引抜てつくべし亦火急にて既に切かけられたる時は或は柄を以てはらいのけ早わざをきかすべし亦戸の内に人ありと思わば戸口を直に入る事なく内に人の有る方に向て筋違て入るべし

このように「戸詰」「戸脇」は戸障子の有る場での心得を教えています。
大江先生は改変によって心得の業名を古伝の両詰の二つの動作に振り分けたのでしょうか。

然し、大江先生の改変なのか、江戸末期にすでに改変されていて、大江先生はそれを元に中学生達に指導されたのか解りません。
大江先生が改変されていればその理由が何らかの形で残されていたかも知れません。
江戸末期にすでに改変されていれば、其の儘伝えて行けば良いだけです。
此の処この曽田本その2の無双直伝英信流目録を読んでいますと、そんな説を唱えたくなってきます。

大江先生の戸脇
(左を突き右を切る)右足を右斜へ踏み出し、刀を抜き、左横を顧みながら突き、足踏みは其の儘にて上体を右横に振り向け、上段にて切り下す。

*この大江先生の手附の括弧内の文言は曽田先生の戸脇と「座業にて」の文言が無いだけで同じです。

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