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2014年6月18日 (水)

曽田本その2を読むの3の2目録の2外之物之大事5雷電

曽田本その2を読むの3

 2、無双直伝英信流居合目録の5

 外之物之大事

5.雷電
立業にて之は大剣取の内にあり此の太刀打は和之傳に有り(切先を地につけ敵をおびき出して切る(暗打))

*雷電は立業であって、この業は大剣取の中にある、と云います。太刀を打ち合うのは和之位に有る。と云うのです。
和之傳とは夏原流和之事かも知れません。それらしき業を見つけられません。

切先を地に打ち付けておびき出して切るのだろうとメモ書きされていますが棒線で消しています。曽田先生も迷っているのでしょう。

古伝神傳流秘書の大剣取「雷電」
相手高山我左の脇へ切先を上構え行時打込む処を留勝又相手車にかまえる時に我切先を下げて行也

*古伝の雷電は敵は上段に構え我は左の脇へ切先を上に構え行く時、相手打込んで来るのを留めて勝也。
又相手車に構える時に我が切先を下げて行くのである。

この大剣取の「雷電」は政岡先生の「地之巻」に有りますから覗いてみます。
「上段に対しては右足を引いて体を開き物打の峯に左手をかけ右拳を右腰に当て剣尖を高く構える。車に対しては左足を踏み出して刀を水平に構える意ならん。尚「打込処を留勝」となっているが6本目の如く右足をふみ込んで額前で受け止め直ちに左足をふみ込みつゝ右にすり落し左足からふみ込んで水月をつくべきである」

6本目「栄目」を参考に「相手高山我切先を左へさし胸へ横にかまえ行相手打込を切先に手を添え請け入る」
打ち込まれたので額前で十文字に左手を物打辺りに添えて刃で請け、右にすり落すのです。
大剣取に同じような業がある事が気がかりです。

*「我は左の脇へ切先を上げて構え行く」の処が気になります。柳生新陰流に九箇の太刀にある5本目「捷径(しょうけい)」に似た業があります。「左手で柄を持ち、右手で太刀中を親指と食指の間で挟み・・」ですと、「左の脇へ切先を上げ・・」が出来るのですが、何々でなければならない、などの事は現代のマニュアル人間の事ですから古伝は大らかに。

英信流目録秘訣の外之物の大事の雷電・霞八相
「雷電霞の二ヶ条当流極秘中の秘にして大事この外に無し請流に心明らかにして敵の働きを見と云教有れども当流には雷電の時の心又霞ごしに見るが如くの心の所に大事の勝ある事を教る也
夢うつゝの如くの所よりひらりと勝事有其勝事無疵に勝と思うべからず我身を先ず土壇となして後自然に勝有其勝所の敵は拳也委しき事は印可に有
八相は四方八方竪横自由自在の事也故に常に事形の修練熟せざれば時に臨て其習い出る事無し
本文には教を広く云又曰八相に打下ろす所にて大事の勝有則二星也
1、大小詰之極意は蹴込につゞまる夫れとは敵の眼を我手を以払う敵おくるゝ所にて勝
手うごかし難きときは我頭を敵の顔に突付べし又は足にて敵の陰嚢を蹴る也
1、詰合は二星につゞまる敵之拳也二星一文字と云う時は敵のこぶしを抜払う事也総じて拳を勝事極意也」

*この雷電・霞八相は極意を述べた心得です。この辺りは新陰流の雰囲気が漂ってきます。

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