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2014年6月25日 (水)

曽田本その2を読むの3の2目録の3上意之大事の6戸詰

曽田本その2を読むの3

 2、無双直伝英信流居合目録の3上意之大事

6.戸詰(両詰)
座業にて右へ抜き付け左を切る

*この戸詰は括弧内の「(両詰)」が古伝神傳流秘書による抜刀心持之事の業です。
戸詰と云う業名は大江先生が土佐の居合を改変されるに当たり、両詰を戸詰と戸脇に分けて改変されたと思っています。
然し、この曽田本その2を読む限り、疑問を抱いてしまいます。
それは大江先生が土佐の居合を改変されたと云う経緯が明確では無く、明治以降にふっと自然に時の中学生達に伝えられているからです。
伝えられた中学生達もその後何ら不信を抱かず今日に伝わっているのです。
大江先生以前に改変は行われたかも知れません。それも何処にも其の証が無いのです。

古伝神傳流秘書抜刀心持之事の両詰
抜て片手にて左脇を突き直に振向いて右脇を切る
右脇へ抜打に切り付け左を切る

英信流居合目録秘訣上意之大事「戸詰」
障子或は戸を明けかけ内へ入れと云う入る所を戸にて立詰んとするときは是を察して扇を敷居のみぞに入れ其扇にはしをひざにて敷然して内へ入るときはたて詰らるゝ事なし

*この戸詰は場に於ける心得でしょう。業手附とは一味違います。
現代居合の戸詰は、戸詰の呼称に拘っています。

「我が直前の左右に戸(襖などの建具)あり、其の向う側に坐する敵の機先を制し、敷居の向うへ一歩踏み込むや右の敵を抜き打ちにし、直ちに左敵に斬り下して勝の意なり」河野先生大日本居合道図譜より。

単なる左右に敵を受けての運剣に場の想定が付加され、敷居をまたいで戸襖の向うに居る敵に抜き付ける業になって居ます。
敷居を跨ぎ襖を除けての運剣は大変難しそうです。襖の開き具合が3尺、6尺・・・。

3尺では刀を前に抜きつつ戸襖の向うに踏込み、即座に体を右に向け右敵に片手袈裟に斬り付けるや、左方に振り向き諸手上段から打ち下すのです。
6尺開口とは踏み込み方が違うはずです。
中には、只敷居のみがあるだけの想定もあります。

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