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2014年6月22日 (日)

曽田本その2を読むの3の2目録の3上意之大事3三角

曽田本その2を読むの3

 2、無双直伝英信流居合目録の3上意之大事

3.三角
立業にて長谷川流八本目「浪返」に似て抜きて刀を身に添え右廻りに正面へ払い打後真向へ打込む也

*この三角は居業では無く立業になって居ます。
この谷村樵夫から土居亀江に渡った無双直伝英信流目録にしか見られないものです。
ついでにこの目録では、前回の両詰、今回の三角、次回の四角なども立業としています。

古伝神傳流秘書による抜刀心持之事「三角」
「抜て身を添え右廻りに後へ振り廻りて打込也」

*座業の扱いです。敵の配置は不明確ですが、三角から三人の敵に詰め寄られた場合の攻防でしょう。
正面に一人、後ろに左右一人ずつの三人、或は前左右と後いずれも対応可能です。
現代居合では大江先生が置き去りにしてしまいましたので業に組み入れられていません。

英信流居合目録秘訣による上意之大事「三角」
「三人並び居る所を切る心得也ヶ様のときふかぶかと勝んとする故におくれを取る也、居合の大事は浅く勝事肝要也三人並居る所を抜き打に紋所のあたりを切先はずれにはろうときびくとするなり其所を仕留る也三人を一人づつ切らんと思う心得なれば必仕損ずる也一度に払うて其おくれに附込て勝べし

夢想神伝流にはこの業が奥居合居業の5本目に有ります。檀崎先生の三角
「三人の敵に対し、先ず前、右、左と敵に負傷させながら、左、右、前と斬り下して勝の意である。
正面に向って立膝に座し、刀に両手をかけて抜付けに前敵に斬付けながら右に廻り、右側敵を斬り、直ちに返し刀となってきた道を返るようにして更に三人に負傷させ、左より請け流しに冠って左側敵を斬下し、次に後右側敵を斬下し、更に左正面敵を斬下して血振り納刀する。」

*古伝の運剣か否かは解りませんが、正面に抜付け、其の儘右敵に振り廻る、刀を返して再び右敵、正面、左敵と水平に左廻りに薙ぎ払い、左から振り冠って左敵を真向に切る。

同じ夢想神伝流の山蔦先生の三角は大江先生の戸詰です。我が前の左右に戸(又は襖)がありその陰に敵が潜んでいる想定です。我を含んでの三角(みすみ)です。右敵に抜き付け、直ちに右側から請け流しに振り冠って右膝をつき左膝を立て足を踏み替え左敵を斬る。
之は古伝とは聊かイメージが違います。

下村派の細川義昌先生系統と思われる白石元一先生の三角
「(前右後の三方の敵に対して行う)右足を踏み込んで刀を抜き右足を引き付けて右手を左肘の上から交叉させて後方の敵を刺す、更に右足先を軸に左足も従って後方に退き乍ら180度右方に廻り、前右後方の三人を一時に薙ぎ斬りし、正面に振り返り真向に斬り下す。」

*三角のそれぞれでした。冒頭の曽田先生の手附の立膝の「浪返に似て」はどうもイメージし難いのですが・・・・。

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