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2014年6月19日 (木)

曽田本その2を読むの3の2目録の2外之物之大事6霞

曽田本その2を読む3

2、無双直伝直伝英信流居合目録の6

外之物之大事

6.霞(向払)座業にて一本目の如く横一文字に抜き付け同時に返し更に切る。

*この霞は、古伝神傳流秘書抜刀心持之事「向払」の業に相当します。
向へ抜付返す刀に手を返し又払いて打込み勝

霞については前回(2014年6月17日)の処で、雷電・霞八相として心得が英信流居合目録秘訣に有ります。
この「霞」の業名も大江先生が改変された、向払を霞とした業名でしょう。

大江先生の霞
正面に座して抜き付け、手を上に返して左側面水平に刀を打ち返す、直に上段となりて前面を斬る、血ぬぐいはよく、刀は早く納める事。其刀身を鞘へ六分程早く入れ、残りは静に体の直ると共に納むるものとす、以下之れと同じ。

*大江先生の業も正面に抜付け、打ち返して、真向に切って居ます。「血ぬぐいはよく」とはそのまま読んでしまえば、「血拭いはしないで良い」、其の儘納刀しなさい、刀刃素早く六分程鞘に入れて後は静に体勢を整えながら納める、以下の業は之に準じる。と云う様に思えます。奥居合居業は「血ぬぐいはよく」ならば奥居合立業も「血ぬぐいはよく」かと思えば、さっそく立業の一本目行連には「・・・上段にて中腰にて斬り、同体にて血拭い刀を納む(血拭い刀納めは以下之と同じ)」と書かれています。
恐らく誰も無双直伝英信流居合に関して「血ぬぐいはよく」とはしていない処を見ますと此処は「血拭いはやく(血拭い速く)」の誤植でしょう。

古伝も大江先生も、抜き付け及び返す刀で何処を切るのか指定して居ません。其の時最も有効な部位に即座に斬り付けるのは当然の事です。

次回は無双直伝英信流居合目録「上意之大事」です。

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コメント

ミツヒラ様

いつも勉強させて戴いております。
刃を上に真直ぐ抜き、切先三寸にて返す抜き方は私の派でも行っております。
帯刀姿勢は柄頭が臍前、抜き付けた姿勢も図譜に同じです。
個人的には直前まで真直ぐ、柄頭で相手の中心を攻めるこの仕方が理に適っていると思っております。
現在の所謂序破急の抜付で傾けつつ抜くのは、左から斬るぞとばかりな気が・・・
とは云え最終的には「早く抜く也」が極意、至れば同じと考えれば修練プロセスの些細な違いかも知れませんね。

玄さま
コメントありがとうございます。
刃を外に向けてから柄掛りする。
刃を上にしたまま柄掛りして徐々に外向けに倒し切先3寸まで抜いた処で外に45度に倒しそこから抜き付ける。
刃を上にしたまま抜き出し鯉口を切先が離れた瞬間に刃を水平に倒し抜き付ける。
もう一つは手掛から序破急の抜き付け。
手掛かりが序、抜き出すところが破、斬り付けが急。
などいろいろ教えが在る様です。
どの様な場合で切るかに依っても違いが出そうです。
今私は鯉口も切らず刃を上にして一気に抜出し切先が鯉口を離れるや切る部位に向って斬り付けています。
その際柄頭は相手の中心から斬り付ける目標に瞬時に狙いを定めると意識していますが之で良いかはわかりません。
現代居合のセオリー通りでは動態目標を捕えられないからです。
中心を攻めたまま切先が鯉口を離れた瞬間に目標に右拳を操作するのは気剣体一致によるのかなどぼんやりと・・・道遠く。
仲間とやる居合の稽古日には現代のセオリー通りです。
               ミツヒラ
此のコメントは居合の疑問13の19抜き付けの9(2014年6月19日)に対応したものです。

投稿: 玄 | 2014年6月19日 (木) 17時20分

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