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2014年7月17日 (木)

曽田本その2を読むの4曽田メモの3居合とは

曽田本その2を読むの4曽田メモの3居合とは

◎居合の伝書開巻第一に
「居合とは人に斬られず人斬らず只請け止めて平にせよ(?)」とあるも正義人格平和を第一義諦としたことが分明する。
日本刀が真に日本刀として武士道を発揮するも凶器として武士道を汚すも此の根本の相違からである。
居合の特徴は実に我が武士道の表徴とも謂うべき日本刀を以て錬磨するところにあって、日本刀は単に之を見るだけでも精神の修養となる、まして之を帯して或は座し又立て進退撃刺の状をなすに於いておや。
居合は運動の方面より見るも全身の筋肉を働かし、厳寒の時と雖も15分乃至20分の練習を行う時は、流汗淋漓の有様で近時人情浮善に流れ質実剛健の風を払い利を見て義を顧みず、或は軽佻詭激の言、皇道の基礎をからしめんとする時、日本刀を揮て心身の鍛錬をすることは確に時勢に鑑み一種の清涼剤たらざるを得ないのである。」

「抜かば斬れ抜かずば斬るな此の刀 只斬ることに大事こそあれ」

*居合の伝書の開巻の最初に「居合とは人に斬られず人斬らず只請け止めて平にせよ」とある。と云うのですが開巻第一にこの居合兵法の和歌がある伝書が見当たりません。
田宮平兵衛業政之歌として曽田本に有る和歌は「居合とはへちまのかわのだんぶくろすっかりとしてみはどっちやら」が第一首です。
人斬らずの歌は3番目です。3番目も1番目も大して違わないでしょう。
「居合とは人に斬られず人斬らず只請け止めて平らかに勝」でした。居合の奥義は神妙剣の教えに有りました。
「居合と申すは第一に太刀抜かぬ以前に勝こと大事也」
「彼怒りの色見ゆるときは直に是を知って怒を抑えしむる頓智あり唯々気を見て治むる事肝要中の肝要也是戦に至らしめずして勝を得る也・・彼の気を先に知てすぐに応ずるの道を神妙剣と名付けたる也」

居合は真剣を以て錬磨する処に精神修養の意義があると云って居ます。
近年真剣を持たず模擬刀で稽古する人が増えています。
真剣同様の拵えですが、真剣の気には程遠いものです。
中には模擬刀すら自前のものを持たず道場のものを借りたままと云う人も居ます。
ひどいのは、そのまま退会して音沙汰無しとは・・・・。

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コメント

このブログのご記載、ごもっとも。5段に今春合格した同門の一人が「他県での試合で模擬刀だと、バレなきゃイイんでしょ」と言った途端、館長が「無理に出場しなくて良し」と彼の出場を止めたのも、うなづけます。こんな感覚の持ち主が、5段以上の試合に出場して模擬刀使用がバレた時、県の剣士全員が品格を疑われます。全剣連に対しても大恥!話は変わりますが、私の背丈、腕の長さで2尺4寸(74cm、身幅34mm、1000g)を扱うには、歳をとり過ぎました。17針の大ケガも勲章(?)ですが。昨年の昇段審査で痛めた腕が漸く完全回復。3月、2尺3寸(70cm、身幅28mm、800g)に買い換え。「O」十万の出費は已む無しと決断。強敵は大蔵大臣である家内でした。この真剣、私との相性はバツグン、扱うのに気持ちいいくらいですよ。

兵法流浪さま
コメントありがとうございます。
大蔵大臣を説得されて相性抜群の刀を手にされたとか、うらやましい限りです。
初心の頃から真剣を何振りか振ってきました。
どれも特色があって「是だけ」という事にならずにいます。
刀に応じた居合になっていればいいのか、己の居合に刀がついて来てくれるのか、力量に応じた許容範囲内の刀ばかりなのか・・。
刀に応じた体つくりをしてきた結果なのか・・。さて。
        ミツヒラ

投稿: 兵法流浪 | 2016年5月 3日 (火) 23時07分

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