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2014年7月 4日 (金)

曽田本その2をよむの3の2目録の4極意之大事の1暇乞

曽田本その2を読むの3

 2、無双直伝英信流居合目録4極意之大事

1.暇乞 御使者斬り二つあり

*手附も解説もありません。
この極意之大事では暇乞・獅子王釼・地獄捜・野中幕・逢意時雨・火村風・鉄石・遠方近所・外之剣・釣瓶返・智羅離風車の11項目になります。
目録ですから名称のみでもいいのでしょうが困ります。

古伝英信流居合目録秘訣を持ち出してチェックしておきます。
暇乞・獅子王釼・地獄捜・火村風・逢意時雨・外之釼・釣瓶返・鉄石・遠方近所・智羅離風車の10項目です。ここに無いのは野中幕ですが、居合心立合之大事と云う処に野中之幕がありますので古伝から解説できます。

おさらいですが、この曽田本その2にある無双直伝英信流目録は、谷村派第15代谷村亀之丞自雄-楠目繁次成栄-谷村樵夫自庸―土居亀江。土居亀江から曽田虎彦に目録が渡って来たもので、土居亀江は曽田先生の実兄に当たります。

尚、第15代谷村亀之丞自雄は谷村派を第16代五藤孫兵衛正亮-第17代大江正路子敬と正統をつないでいます。

昭和25年に河野先生が第19代福井春政宗家より伝授された根元之巻と目録は一致します。

下村派については、第14代下村茂市から行宗貞義・片岡健吉・細川義昌と継承されている様に曽田先生は無双直伝英信流居合系譜で記され、下村派第15代は行宗貞義、第16代は曽田虎彦と自らを上げています。曽田先生の授与された根元之巻及び行宗先生以下の下村派の系譜は実態が見えません。根元之巻と宗家継承との違いが不透明です。

目録の極意之大事「暇乞」
「仕物抔を云付られたる時抔其者の所へ行て四方山の咄抔をして其内に切るべし隙これ無きときは我が刀を取りて又近日と立さまに鐺を以て突き倒し其儘引きぬいて突也又は亭主我を送て出るとき其透間を見て鐺を突いてたおして其儘引ぬいて突くべし」

*これが極意の大事の暇乞です。
最近奥居合の暇乞1,2,3はこの極意の心得によると勘違いしたのか拡大解釈したのか正式の演武では闇打ちに相当するので演武してはならないと言う説を聞き及びました。
居合は敵の害意を察して機先を制するものでしょう、しかし上意打などは、むしろ我が方が先に攻撃を仕掛けて居るものでしょう。
往時の武士道とはそう云うものです。

現代の奥居合居業暇乞1,2,3は大江先生が改変して作られたものです。古伝の暇乞の心得と混同したりするものでは無いでしょう。
あれは、お暇の挨拶をしようとする処を、敵に打込まれるのを、身を土壇と為して、刀を抜上げて敵刀を摺り落とし打込む業で、居合の本領を発揮した素晴らしい業技法と認識して居ます。
闇打ちとして斬るのか、後の先を取るのか想定違いです。

古伝神傳流秘書には暇乞いの業があったのか無かったのか曽田先生は書き込んでありますが、木村栄寿先生は無しを取って居ます。
「抜打上中下(暇乞三本)格の低き者に対する黙礼の時、等輩に対する礼の時。目上の者に対する時の礼の時。」
それぞれ坐礼の時の頭の下げ様を、封建制の中で相手の身分に依って格差をつけているものです。
是は心情的には闇打ちでしょう。

冒頭の暇乞で「御使者斬り二つあり」は不明です。

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