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2014年7月30日 (水)

曽田本その2を読むの4曽田メモの6メモの3三つの声

曽田本その2を読むの4曽田メモの6メモの3

三つの声と云う事
三つの声と云うは初・中・後の声と云うて三つにかけわくる声也。
所により声を掛くると云う事専也、声は勢なるによって火事などにも掛け風波にも掛け声は勢力を見せるものなり。
大分の兵法にても、戦より初に掛る声はいかほどもかさを懸けて声をかけ、又戦う間の声は調子をひきく底より出づる声にてかゝり、勝て後あとに大きに強く懸る声是三つの声也。
又一分の兵法にても敵をうごかさんため打つとみせてかしらより「エイ」と声をかけ声の後より太刀を打出す物也(前の声 曽田メモ)。(行宗先生の「敵の真向にて抜かんとかまえる力声にて、かくれがたくさま廻て抜き付」とは此の意ならん 曽田メモ)
又敵を打ちて後に声を懸る事勝を知らする声也(後の声 曽田メモ)。是を前後の声と云う。
太刀と一度に大きに声を懸くる事なし。
若し、戦の内に懸くるは拍子にのる声、ひきく懸くる也。
よくよく吟味有るべし。(武術叢書)

*これは武術叢書の五輪書火之巻からの引用です。

誘いの掛け声、打った後の掛け声は勝を知らせる声と云っています。
「太刀と一度に大きに声を懸くる事なし」と云っています。
掛け声の掛け方にも工夫が無ければならないのです。
居合の抜き付けも、掛け声無しの抜き付けを良しとします。誘いの掛け声に就いては聞いたこともありません。
行宗先生の「敵の真向に抜かんとかまえる力声にて、かくれがたく、さま廻りて抜き付」は敵が真向より抜打ちに斬って懸ろうとする掛け声に、逃げ出す猶予もなく身を土壇と為して抜き請けに打込む、この敵の力声を指すのでしょう。
全居連の刀法の掛け声「エイ」は敵の頭上に刃が当たる瞬前に掛けるものでこれは微妙です。

武蔵の五輪書には三つの○○と云う事が他にもあります。
・三つのうけの事 
・三つの先と云う事 
・三つの声と云う事

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