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2014年8月16日 (土)

曽田本その2を読むの4曽田メモの8神道無念流居合敬礼

曽田本その2を読むの4曽田メモの8神道無念流居合敬礼

*曽田本その2は曽田先生のメモで一杯です。その中に神道無念流の立居合12本が書きこまれています。
出典は勿論わかりません。
中山博道剣道口述集の後に中山善道先生が神道無念流伝承形全解があって「立居合」が初伝10本、上伝20本が紹介されています。その居合とはどうも違う様な気もしています。
他流の事なので詳しい事は解りませんが、手附を元に稽古して見るのも良いだろと思います。

全居連の抜刀法5本を制定するに当たり参考にした流の業を、3,4年前に稽古して見ました。
運剣は元より残心、納刀の所作総てを稽古してみたのです。
ある、他道場の当流の範士十段の先生から、「何をしとる、技が乱れる」と怒号が飛んできました。
自流が全てであると思うのは勝手です。そうでなければ上達の糸口すら見いだせないでしょう。
しかし「師匠の出来ない事をするな」と云うのでは師匠失格でしょう。
師匠は、出来ない事、知らない事が山ほどあるのです。其の上癖だらけです。
己の知らない事でも、弟子の向上心を認めさらに高い処に導く事が師たる者の義務でしょう。

全居連の刀法は一本目前切(英信流)・二本目前後切(無外流)・三本目切上げ(神道無念流)・四本目四方切(水鴎流)・五本目切先返し(伯耆流)です。
夫々の業技法を元に創作されたものです。
基を知ることでおざなりの形から脱する心を学びたかったのです。

敬礼
1、第1.右手に刀を提げ正面に対し立礼し、堤刀は刀刃を上方にし栗形の下方を持ち(此の際指は鍔に掛けざるものとす)体に並行して約45度の位置にする。

道場の正面に向って立ち、右手は栗形下の鞘を握り、刃を上に向けて右体側面に並行させて約45度に傾けて提刀する。その際鍔に指は掛けない。

*この文章では入場の際右手に刀を提げて入場するのか、左手なのか不明ですが、右手に刀を持って入場し両足を揃えて立礼するとして見ます。此の場合柄頭を前に向け鐺を後ろに下げた45度と見ます。

第2.左足より3歩前進し両踵を揃え蹲踞し(此の際刀を右腰にし鍔を体の中心前とす)左手を地につく如くして敬礼す。

*正面に礼を終われば刀を右手にもったまま3歩前進し蹲踞する、此の蹲踞は両足を爪立ち踵に尻を載せ、両膝は床に着けない相撲の八文字の蹲踞でしょう。
刀の鍔は体の中心前として左手を床に着いて礼をする。第1の礼が入場の礼とすれば、之は正面(神前、上席、刀)への礼でしょう。

第3.右手を以て刀を体の中央前膝の線に刀背を前方にし垂直に立つ。

*蹲踞の姿勢の儘右手で刀の刃を我が方に向け棟を正面に向けて両膝を結ぶ線上に刀を立てる。

第4.左手を以て下緒を「すごく」如くして鐺の付近を持ち両手を以て帯刀する(此の時左手の拇指を鍔の右内側より前方に押し鯉口を切り食指を以て刀の抜けざる様右外側より後方に引き鍔は概ね体の中央前にある)

*左手で鞘を下緒と共に「すごく」ように鞘中から鐺へ移動させ、鐺を持って帯刀する。帯刀した時左手の拇指で鍔右内側から前方に押し鯉口を切り、食指で刀の抜けない様に鍔を押さえ、鞘を右外側より後方に引き、鍔は概ね体の中央前に有る様に帯刀する。

第5.起立して右足より3歩後退す(起立して右足より3歩後退す(起立せる時右手は自然に垂れる)

*曽田先生の見た神道無念流居合では帯刀するや鯉口を切ってしまうのでしょう。
これは、帯刀したまま歩行中の突然の攻防とは思えませんが、敵の攻撃を察知するや鯉口を切る事は参考にすべき事でしょう。

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コメント

ミツヒラ様
この神道無念流立居合は東北地方に伝承されていたものだと思います。戦前国士舘でも稽古をされていたようです。私も縁あって八戸藩傳の立居合十二本を教えてもらい稽古しております。

machidaさま
コメントありがとうございます。
あまりの暑さに避暑に出かけていて、遅くなりました。
この立居合を、お稽古されておられるのですか、手付を片手に動いてみています。
抜刀はともかく抜刀後の二刀、三刀と足捌きと合わせなかなか味わい深く思っています。
曽田先生の記録された12本をお楽しみください。
             ミツヒラ

投稿: machida | 2014年8月16日 (土) 13時30分

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