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2014年8月29日 (金)

曽田本その2を読むの4曽田メモの8神道無念流居合十二本目

曽田本その2を読むの4曽田メモの8神道無念流居合十二本目

意義
前進中敵先に抜打をなし敵の之に応ずるを切返し倒す也

動作

第1.右足より前進二歩目左足にて刀を抜き三歩目に敵の正面を切る

第2.切返しなす二本目第4.動に同じ
(二本目第4.両手で刀刃を上にし刀刃を以て敵の刀を払流し(此の時刀尖は其の位置にて左拳を刀尖よりやゝ上ぐ)同時に左手を中心に右肩より冠りつゝ左足を左前に踏み右足を左足の後に引き敵の右肩より八相に切り下ぐ。)

第3.納刀

以上

*曽田先生の神道無念流立居合十二本はこれで御終いです。
この手附は抜けだらけです。
前進中正面から歩み寄る敵が先に抜き打ってきます。
敵の抜き打ちは、神道無念流の切上げでしょうか、無双直伝英信流の横一線の抜き付けでしょうか、それとも上に抜上げて真向に切り下して来るのでしょうか。
「前進中敵先に抜き打つをなし」ですからとにかく抜き打ちです。

我れ前進中、敵正面から歩み寄り抜打ちに真向から打込んで来る。我之を右足を踏み出し鯉口を切り、左足を踏み出し刀を物打ちまで抜出し、刀刃を返して敵の抜き打って来る右肘を下から喉元迄斬り上げる。
敵、左足、右足と追い足で退く処、我れ、刀刃を上にしたまま、左手を切先より高く柄を持ち、敵の喉元を突かんと構える。
敵、右足を踏込み真向に打込んで来るを、左手を上げて払流し、同時に左足を左前に踏込み刀を右肩より上段に冠り右足を左足の後方に摺り込むや敵の右肩に八相に打ち下し勝。

左足を右足に引き付け同時に刀を左肩に担ぐように切先を上にして取り、左手拇指と食指で刀の鎺辺りを挟み他の指で鯉口を握り、右手を逆手に持ち替える。
左足を一歩退くと同時に右手を以て刀身を前下方に引き切先を鯉口に持ち来たり、右足を左足に引きつゝ刀身を静かに鞘に納める。

敵の抜き打ちに対しては、全て切上で応ずるのも良いでしょう。
敵の前肘の位置を予測して、後の先で応じてみました。
この討ち込まんとする敵の右肘を抜き打つのは相手に籠手を着けてもらい模擬刀で抜き打つ稽古で学んでいます。
切上げんとする処、敵後方に引いたので敵の喉元に切先を付けて、其の儘付け入ってみました。

是で神道無念流立居合は終わります。
切上げの連続でした、そして独特の受け払いこの二つを楽しみました。この立居合は神道無念流中山博道先生の有信館で行われていたものとは合致しませんでした。

お前の動作は神道無念流では無いと言われても、曽田先生の手附に応じた独創もありうるでしょう。未熟者が真似ればこの程度でした。
それよりも、曽田先生が覚書にされたこの手附がどこで行われていたのか知りたいものです。

無双直伝英信流でも、大江先生の居合が今日の居合に変化して居る事を考えれば、直の師伝すら其の儘真似しきれないものと知るべきなのでしょう。

敵は据え物ではありません、生きていて我を倒さんと攻撃してくるものです。
他流の手附で勉強して見るのもいいものです。

以上で曽田先生のメモに依る神道無念流の居合を終ります。

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