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2014年9月 8日 (月)

神傳流秘書を読む 1.抜刀心持引歌の4抜かずして勝

神殿流秘書を読む

1.抜刀心持引歌の4抜かずして勝

 居合抜覚へるとはやく抜かせず故に詰合の位能く執行有べし只太刀を抜くとばかり思うべからず抜かずして勝の利あり是業の位にて教ゆべし
人の我をとらえて抜かさじとする時必ず抜まじ我をとらゆる人を此方より取たおすべし或は先にとられぬ位あるべし
敵の仕懸によりすぐにとどまり勝事も有り或は其の気をさけて勝事も有皆敵の仕懸に依るなり 工夫有べし  歌に 

 止ると思はば其所に止れよ
          行と思はばとくとくと行け

 あだにのみ人をつらしと何か思う
          心よ我を憂きものと知れ

 右の心にて工夫あるべし然れども剛力或は色々と理屈を云う人有らば皆我が敵と知れ然れども夫々に心を取られ迷う事勿れ 歌に

 無用なる手詰の論をすべからず
           無理な人には勝て利はなし

*居合抜を覚えると素早く抜くことばかりを、良しと思いこんでいる人が多いものです。早く抜かさずに詰合の位をよく稽古してその心持を覚えさせなさい。
この詰合は詰合の位よりむしろ大小詰・大小立詰をさしている様です。
居合とは唯太刀を抜き付ける事だとばかり思うのではなく、刀を抜かずに勝つ事の利を、業を稽古する中で教える様にするべきである。
相手が我を捕えて抜かさない様にする時、必ず抜かない様に心掛ける事。
我を捕える相手を此方から捕えて倒すのが良い。或は相手が捕りに来るのを捕られない様にする位もあるものだ。
敵の仕懸けてくる事に、乗せられずにとどまり勝つことも有る。
或は相手の誘いの気を避けて勝事も有る。それらは皆敵の仕懸けに依る物である。
工夫すべきである。 歌に

止まると思うならばそこに止まって、行かんと思うならば速やかに行け。
相手の仕掛に左右されるのは我が心に相手に乗せられる隙があるのだ。

その様な心にならない様に工夫するものではあるが、力ずくでいろいろ理屈を云う相手であれば、皆我が敵と思い知って、それぞれに心を取られて迷う事の無い様にするのである。

歌に

必要もないのに、激しく攻め立てて論ずべきでは無い、理に疎い人には譬え勝っても利するものは無いものだ。

 

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